今月のクラスルームソーシャルスキル
- 公開日
- 2013/01/15
- 更新日
- 2013/01/15
校長室から
今月のプログラムは「かんにんぶくろで コントロール」です。
自分のこと,周りのことなどで思い通りにならなかったり,無性に腹立たしくなったりすることがあったとき,その怒りのエネルギーをどのように収めるかということを学ばせるのがねらいです。
「キレる・キレやすい」という嫌な言葉を耳にする機会が多いこの頃です。
イラッときたり,ムカッとしたとき,すぐにその感情を外側に向けて発しても,負の感情のぶつかり合いがさらなる怒りを導きがちで,根本的な問題の解決には至りません。
そこで,「いったん,ズボっとその怒りの情動を堪忍袋に押し込める」という方法論を子ども達に知らせます。
「いや!」「ちがう!」「むり!」「きらい!」「おかしい!」「ゆるせない!」など,否定した気持ちが発生した時,その負のエネルギーを押し込むための「専用の袋」が自分の心の中にあるというようにイメージすると,衝動的な怒りを納めやすいものです。
ぞこでまず,子ども達に,この「専用の袋」を「堪忍袋」と言うということを知らせます。
そして
1,自分の心の中に「堪忍袋」が存在しているかどうかを確認する。
2,その存在の有無が自覚できない人は,意識して心の中に堪忍袋をこしらえる。
3,「堪忍袋」の存在が確認できる人は,少しずつその袋を大きくしていくことを目指す。
袋の存在が自覚できた準備完了!
次は,「許すこと」「そっと見守ること」「辛抱すること」を強く意識して,怒りを袋に放り込む練習を重ねます。
怒りを収めるということは,初めはかなり難しいことです。しかし,自分の内なる堪忍袋の存在を自覚し,まずはいったんその袋に収めるようとすることを重ねることで,情動をコントロールする力が増していきます。
そして,その後に大切なのは,上手に堪忍袋を空にしてあげることです。
情けなさや怒りという負のエネルギーを貯めたままでは,どんなに大きな袋でもいつかはパンクしてしまいます。だから,いったん袋に納めた後で,「なぜ自分はそのように感じたのか」と言う怒りの根っこを冷静にみつめ,理由と一緒に自分の願いや思い,考えを当事者に言葉で伝えるという方法で外に出し,袋を空に戻してあげることが不可欠です。
カッとなって,バサッと吐き出した言葉やぶつけた態度は,棘だらけで双方傷つくことが多いのですが,いったん堪忍袋に収めると,袋の中で良い塩梅で棘が取れるものです。
上手に自分の情動をコントロールしつつ,自分の思いを適切な方法で発することのできる子どもを育てたいと思っています。