学校日記

祈り

公開日
2026/01/17
更新日
2026/01/17

教頭の徒然なるままに

 1995年1月17日午前5時46分

 あの時を知る子どもたちは目の前にはいません。教職員も知らない世代が多くなってきました。だからこそ、私たちがしっかり知ること、考えること、行動することが大切なのではないかと思い、避難訓練を行っています。

 「祈り(いのり)」を捧げる日でもある1月17日。調べてみると「いのる」の語源は諸説ありますが、「『意(い)』+『宣(の)る』」というものもあります。つまり「自分の意志や意図を宣言する」というもの。「いのる=自分の思いを宣言する」ことを通して、その思いに向き合い、決意し、実現に向けて行動すること、それを「いのる」と言うのだと。

 人間は本当に忘れやすい生き物。悲しい過去も、辛い思いも、時間と共に記憶の片隅に追いやられていくことも多々あります。しかし、それを時に思い出し、「いのる」ならば、きっとあの時の悲しみや辛さも、違うカタチに上書きされるのではないかと思ったりもします。だからこそ、今日も人は「いのり」を捧げるのではないかと。

 訓練の際に、ある子に言いました。「漢字練習とは言うけれど、漢字訓練とは言わないよな?シュート練習とは言うけれど、シュート訓練とは言わないよな?避難訓練とは言うけれど、避難練習とは言わないよな?何が違うと思う?今日は命に係わること、『訓練』をする日だ。」と。

 私にとっての「いのり」は、過去を見つめ、今日に感謝し、未来を希望する子どもたちを育てる一助になる行動をとること。目の前の子どもたちが、避難訓練を通して学んで欲しい…今日という日の大切さ、ありがたさ、かけがえの無さを…。そう思いながら晴れ渡る空を見上げていたのはここだけの話…。