LD等通級指導教室より
- 公開日
- 2015/12/14
- 更新日
- 2015/12/14
学校の様子
今年もあと3週間となりました。毎年この時期になると保育園、幼稚園そして中学校との引継ぎの懇談や相談が続きますのでいろいろな方々とお話をする機会が多くなります。少しでもご本人や保護者の方の負担やストレスを減らし、スムーズに新たなスタートができるように学校や園としてできる限りの連携をとりたいと考えています。
先日、特別支援学校の高等部の先生や中学校の通級担当の先生がよく似たことを言われていて印象に残ったことがあります。「自立」や「就労」を考えたとき、子ども達に身につけておいてほしいことの一つとして、仕事のスキルや能力に関わらず「困ったときにだれかに相談できること」「わからないときにたずねることができること」を挙げられていました。しかも、それがとても苦手な子ども達が多いのが現状であるということでした。
通級指導教室でも各時間のめあての一つに「わからないことをたずねる。」を設けています。毎時間自分で選択をしてめあてを決めるようにしていますが、このめあてを選ぶ子ども達が意外と多いのです。よく話をする方だと私が感じている子どもでもこのめあてを選ぶので驚くことがあります。思いをちゃんと伝えられたと実感できていなかったのだなと改めて考えさせられます。
相手に自分が困っていることを伝え、どうすればよいのかを知るためには相手への信頼感があり心を開いていることが必要です。でも、日常生活の中で「言っても聞いてもらえなかった」「何か言ったことでまた傷ついた」といった経験が繰り返しあると話すことが億劫になってしまいます。特に人との関わりが苦手な子ども達はそのような経験が人より多いのかもしれません。通級指導教室では好きなことや得意なことの話にとことんつきあって子ども達が安心感を得られるように心がけています。「自分には伝える力がある」とわかってくると集団の場で多少いやなことがあってもさらりと受け流すことができるようになってきます。集団での関わりの中にはいろいろなことがありますが、少しずつ強くなっていくように感じます。子どもが「この人なら話してだいじょうぶかな。」と思えるような理解者を増やしていくことが身近な大人の役目と考えています。