学校日記

雨のちハレルヤ(2)

公開日
2015/05/28
更新日
2015/05/28

校長室から

 「お客様を見過ごさないように!」「お客様をお見送りして!」と矢継ぎ早に会社の方から子どもたちに厳しい言葉が容赦なく浴びせられます。当初戸惑い余裕のなかった子どもたちも,徐々に接客のコツをつかんでくると,今度は「良くなってきたよ。」「もっとよく考えて。」という会社の方からのお褒めの言葉。これは,5年生が体験した「スチューデントシティー」での一コマです。「スチューデントシティー」とは,区役所と12の企業から成る街のことです。この街で子どもたちは,自分が選んだ仕事を通して,営業活動と消費活動を同時体験します。それは「大人」としての「責任感」を学ぶ大切な学習の場なのです。
 この「責任感」を学ぶ場は,何も「スチューデントシティー」に限ったものではありません。藤ノ森小学校では,「藤ノ森っこタイム」という異学年集団による「縦割り活動」を大切にしています。高学年児童は,低学年のために話しかけたり世話をしたりして,高学年という「立場」を通して「責任感」を学んでいきます。また,1年生が学校探検する時,「ピア・サポート」といって,2年生児童が一緒になって学校探検をします。そこにも,2年生なりの「責任感」が育っています。
 このような「縦割り活動」以外にも,学校や学級の中で「責任感」を育む機会はたくさんあります。「委員会活動」や「日直当番」「給食当番」「掃除当番」といった活動がそうです。学校全体や学級のみんなのために「役割」を果たすことによって,「責任感」が育っていきます。「みんなのために」という意識が大切であり,そのことは結局「自分のため」になり「自信」という財産となっていきます。
 どうかご家庭でも,「家族のために」という自覚の下,子どもたちに「役割」を与え,その成果を褒めていただきたいと思います。そのことが,「責任感」という人間にとって最も大切な意識・行動力を育てる下地となります。「立場(役割)が人を創る」という言葉をいつも大切にし,絶えずその言葉を振り返りながら,学校・家庭,地域が協働していく必要があると思います。