LD等通級指導教室より
- 公開日
- 2015/05/27
- 更新日
- 2015/05/27
学校の様子
ことばを育てる
新学期が始まって1カ月余り、5月は校外活動やリレー大会、1年生を迎える会など行事がたくさん続きます。個性はそれぞれちがう子ども達ですが、一つ一つの行事を終えるごとに「みんなでやりきった!」という自信を身につけていきます。言葉数が少なく人前で話すことが苦手だった子どもが学年を一つ進級したことをきっかけに集会などで前に立って発表することができたというケースもよくあります。達成感いっぱいの表情を見ると本当に嬉しいですね。
ことばの発達には個人差があり、特に低学年の間は差が大きいといわれています。通級指導教室ではことばの発達を促すために以下のような支援を心がけて取り組んでいます。ことばが育ちやすい環境を整えながら併せて原因も見極めていくことが必要かと思います。
1.やりとりすることを楽しいと感じること
子どもが話すことを大人が喜び楽しんで聞くと、子どもは「話してよかった。」と思います。楽しく聞いてもらっている様子が子どもには刺激となって「また、話そう。今度はどんなことを聞いてもらおうかなあ。」という気持ちにつながります。子どもが話すことを楽しいと感じるためには楽しい時間を大人と共有することが大切だと考えます。安心して話ができることがコミュニケーションの基盤となります。「話す」ことが楽しくなると「思いを伝えたい」という気持ちにつながるようです。
2.いろいろな手段で伝えようとすること
どうしても声に出して話すことを促してしまいがちですが、話すことだけでなくても、いろいろな方法で相手に思いを伝えることができるという経験を積むようにしています。初めは表情や指さしでも「相手に伝えること」の方を大事にしています。何かを伝えることができたという経験を積み重ねることによって、徐々に言葉は少なくても自分から身近な大人に話しかけるようになったというケースもあります。
3.話したことばのまちがいを指摘しないこと
ことばに課題のある子ども達に見られる傾向で正されることに非常に敏感になっているケースがよくあります。話しても「ゆっくりいってね。」「わからないよ。こう言うのよ。」のような反応が大人から返ってくる経験が積み重なるとだんだん話すことがおっくうになってしまいます。毎回言い直させるのではなく絵本や教科書をいっしょに読むときなど「まねしてね。」と言ってよく聞かせるようにするようにしています。