校長室の窓から 14
- 公開日
- 2020/05/19
- 更新日
- 2020/05/19
学校の様子
きのうからの雨もすっかりあがって,青空が見えてきました。
中庭で空を見上げると
たくさんのツバメがとびかっています。
ツバメがひくくとぶと雨がふる
と言われています。
これは,雨が近づくとツバメのエサの虫たちがひくくとぶので,
その虫をねらうツバメもひくくとぶのだそうです。
(今日はたかくとんでいましたよ。)
こんなふうに人は,
見えるものを通して,見えないものを見ていたのだと思います。
今日紹介する本は「ツバメの街」という本です。
今,御室の街にもたくさんのツバメがとびかっていますね。
この本には,ツバメが住みやすい街「京都」のことが紹介せれています。
どうして京都にはたくさんのツバメが来るのでしょうか。
それは,京都は山々にかこまれてみどりや水にめぐまれていること,
食べものの虫や巣をつくる土やかれ草などが手に入れやすいことが理由だそうです。
しかし,もっと大きな理由があります。
それは,京都の人々がツバメを大切にしてきたことです。
「ツバメの来る家は,繁盛(はんじょう)する」といって,毎年ツバメが来るのを京都の人は楽しみにしています。
そして,ツバメも天敵(てんてき)のヘビやカラス,イタチやネコから人が守ってくれていることを知っているのです。
ツバメが玄関(げんかん)に巣をつくると玄関がよごれます。
でも京都の人は,ツバメをおいはらったりせず,しんぶんをしいたり,あきばこをおいたりしてよごれをふせぎます。
こんな風に生き物と人間がともにくらしています。
この本には,こんなことも書かれていました。
「それは,長いあいだ,同じ街でツバメとともにくらしてきて,自分たちのくらす場所(ばしょ)が,けっして人間だけのものではないことを知っているからです。そして,ツバメのいるくらしが,どれほどゆたかなくらしであるかも,身をもって知っているからです。」
「ツバメの街」(フレーベル館)より