学校日記

平成28年度 京都市立大宅小学校 学校経営方針

公開日
2016/05/10
更新日
2016/05/10

校長室から

平成28年度
京都市立大宅小学校
学校経営方針
 
 デジタル化・グローバル化が進むとともに,少子高齢化・地球温暖化など激しい変化が予想される社会においては,個性を発揮し,主体的・創造的に生き,未来を切り拓く心豊かでたくましい人間の育成を目指さなければならない。そのため,学校教育も今までの枠組みにとらわれず,特色ある学校の推進が求められている。また,社会の変化に対応して,児童・生徒の体や心の変化も大きく,小中9年間の連続した教育が求められている。
そこで,大宅学区の一小一中の特色を生かして,小中一貫教育の推進・充実を図っていきたい。中学校教育目標である「人,物,時を大切にし,志ある豊かな心を育み,確かな学力の向上を図る」を小中一貫教育目標として位置づけると共に,小学校教育目標を「自ら学び,みんなと共にたくましく生きる子どもの育成」とし,取り組んでいく。
 特に,初等中等教育段階からグローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため,大宅校では,小学校における英語教育の拡充強化をはかっていく。また,新しい時代に必要な能力は,ある事柄の知識の伝達だけに偏らず,学ぶことと社会とのつながりをより意識した教育を行い,子ども達がそうした教育のプロセスを通じて,基礎的な知識・技能を習得するとともに,実社会や実生活の中でそれらを活用しながら,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究し学びの成果等を表現し,更に実践に生かしていけるようにすることも重要である。つまり教授型の授業ではなく,子どもがめあてをつくり,主体的・協働的に学び合って解決し,その成果を振り返り,更に実践に生かそうとする学習(アクティブ・ラーニング)が求められていると考えている。
 昨年度は「つけたい力を明確にした言語活動」を通して,言語活動の充実を図って思考力・判断力・表現力の育成に取り組んできた。また「自律心と責任感の育成を目指した協働活動」を通して,協働活動に参画することによってルールやマナーなどを守る規範意識を育て,望ましい人間関係を築き,社会性を育てることに取り組んできた。
 これらをふまえ,本年度は次の2点を重点として取り組んでいく。
(1)「自ら学ぶ力」を育てる
    好奇心や興味関心,夢や希望を基盤とする「自ら学ぶ力」を高める。
    ・子どもの学ぶ目標を明確にする。
    ・子どもが方法を選択して学習できるようにする。
    ・子ども自身が学びの成果を確認して,次の目標を立てることができるようにする。
(2)「自ら律する力」を育てる
    他者や社会とのかかわりの中で醸成される豊かな人間性や道徳性,協調性を基盤とする「自ら律する力」を高める。
    ・子ども自身が目指す自分像をもてるようにする。
    ・子どもが自己肯定感を高められるようにする。
    ・子どもが感情をコントロールでき,自己制御力をもてるようにする。
 平成28年度はこの現学習指導要領の趣旨を生かすと共に,2020年を見通した教育活動を展開していきたいと考えている。
 そのためには,大宅校区の一小一中の特性を生かし,小中一貫教育の推進を図っていく必要がある。そこで,出口となる中学校の教育目標「人,物,時を大切にし,志ある豊かな心を育み,確かな学力の向上を図る」を小中一貫教育目標として位置付ける。この目標は「自分や,友達,家族,地域の人を大切にし,仲間とともに高まりあうこと」「自分の物,人の物,学校の物を大切にすることを通して,ルールを守るという規範意識を高め,自分の可能性に挑戦すること」また,「時を大切にするとは,それぞれの発達段階に応じたその時に,心と体をきたえ,自ら学び,考え,表現すること」と捉え,小学校教育目標を「自ら学び,みんなと共に,たくましく生きる」とし,具体的な4つのめざす子ども像を以下のように設定した。 

1.小中一貫教育目標
 「人,物,時を大切にし,志ある豊かな心を育み,確かな学力の向上を図る」
   
2.小学校学校教育目標  
 「自ら学び,みんなと共に,たくましく生きる子どもの育成」

3.めざす子ども像
  (1)よく考える子
  (2)笑顔であいさつする子
  (3)約束を守る子
  (4)体をきたえる子 
 
子ども像
(1)よく考える子
 夢や希望をもち,自ら学び,考え,表現する子どもの姿とし,学習意欲をもち,基礎基本の学習を習慣化し,学んだことを生活に生かすこと。また何をやったのか,何をしたいのかを様々な方法で表現できることを目指している。
・家庭での自学自習の習慣をつける
  具体的な指導と評価 自主学習ノート 課題選択・学習計画を立てる
  授業と連動した家庭学習
・基礎,基本の学習の習慣化
  家庭学習の定着  学習予定表を活用した家庭学習計画
  読書マラソン  全員100冊を目標に  
  授業モードに切り替えるための全校名文暗唱 「古典の日」に暗唱大会
・算数科・外国語活動・英語科を切り口に言語活動の充実をはかり,思考力・判断力・表現力の育成を図る。
  授業記録をもとにした算数シナリオの活用
  考える足場(与える足場・つくる足場の活用)
  ノート学習の活用(めあて まとめ ふりかえり)
・外国語活動(英語活動)の充実 コミュニケーション力の育成(学級経営) 
  中学教員と連携し,5,6年担任による英語科(55H+帯時間他)
  中学年(35H),低学年(15H+帯時間他)の英語活動
  英語教育推進研究拠点校として,先進的な授業の公開を図る。
  取組の成果を全市に公開する(H26〜29京都市英語教育推進研究拠点校事業)
・学習の評価 (評価の視点 昨年度の課題の克服度)
  中学年以上ジョイントプログラム,学力定着調査の分析と課題の共有  
 
(2)笑顔であいさつする子
 すてきな笑顔で人とかかわり,人を大切にし,他の存在を認め「共に生きる」ことであり,「共に高め合う」集団に育つことを目指している。
・自他を大切にする態度を育成 
  縦割り活動 自尊感情(自己肯定感・自己有用感)を高める。
・いじめ防止(社会で許されない行為は学校でも許されない)
 学校いじめ防止基本方針の見直し
・同和問題をはじめ,あらゆる人権問題についての研修や教育実践の推進
・どの子どもも学習に向かう学級経営の推進  
 「ダメはダメ。でも好きだよ」のメッセージ発信
 手をやかせる子は愛情の裏返し コミュニケーション力(ことば)を
・子どもが学級・学年で活躍できる生徒指導
 実態・課題・取組・成果の共有できる組織(担任一人でかかえこまない)
・信頼関係を築く家庭訪問  保護者の思いの受け止め・教員の願いの発信

(3)約束を守る子
 約束を守って何事にも粘り強く挑戦することと捉え,(長期)宿泊,部活,社会体験活動や日常のあらゆる教育活動(協働活動)に挑戦することを通して,規範意識を養うとともに感謝や奉仕・感動など豊かな心を育むことを目指している。
・規範意識を育て,実践する道徳教育,宿泊学習(みさき 若狭 淡路島)
  基本的なモラルの徹底 非行防止教育(低学年より)
・ルールを守る指導の徹底(全教職員で) 一貫性(力でなく言葉で)
・あたりまえのことをあたりまえに(そうじ・あいさつ・くつならべ・学習姿勢など)
・出前授業(環境教育・ものづくり・芸術・伝統文化など)
・他者や社会とのかかわりの中で醸成される豊かな人間性や道徳性、協調性を育成
・キャリア教育の推進 
  4年 次世代育成事業 福祉の視点から ふれあいトーク
  5年 ステューデントシティ
  6年 企業家教育 中学と連携してポスターセッション

(4)体をきたえる子
 健康や安全に気をつけ,規則正しい生活をすることによって養われる。自らの健康や安全を管理し,生活を改善しようとするたくましい子どもに育てることを目指している。
・命を大切にする健康安全教育 (危機管理能力の向上)
  薬物乱用防止教育 
・食事,運動,休養,睡眠の調和のとれた生活習慣を身につけさせること
・学校給食を「生きた教材」として,食に関する指導を推進し,広く家庭に働きかけていく。
・朝ランニング(5・6年) 高学年が手本になれば 子どもは子どものかかわりで

学校像
市民ぐるみ・地域ぐるみの教育の核となる学校
 学校運営協議会や学校評議会を中心に開かれた学校づくりを進め,地域ぐるみの教育活動の推進
・学校運営協議会,学校評議員会 地域行事,PTA行事  参画と参加 
・保小中一貫教育の推進
・学校評価  外部評価・内部評価 子どもの評価 教職員評価の有効活用
・情報教育の充実 校内LANの活用・情報モラル(携帯電話も含む)
  タブレットの活用 
  情報発信(ホームページ)学年更新(週1回程度)
・安全管理  安全パトロールの実施,不審者進入に対する校内研修 避難訓練
・危機管理対応  危機管理マニュアルの見直し
・京都橘大学との連携  プライマリケア実習 学生ボランティア
・地域のNPO法人との連携・協力   次世代育成事業 福祉の視点から

教職員像
自らの力量を高め,保護者や地域に信頼される教職員
 子どもたちが自分の責任でないことにより,学ぶことや学ぶ意欲が制約されているとするなら,それらを取り除き,一人ひとりの子どもの持つ可能性を最大限に伸ばす教育活動(実践)こそが大切である。そのために,子どもの置かれている背景に目を向け,保護者との信頼関係を築く取組を重視したい。そして,学級経営をしっかり築き,その上にたって,授業の改善を進めていくことが必要である。私たちは教育の根幹をここに置き,「一人ひとりの子どもを徹底的に大切にする」という本市教育の理念の具体化に向けて取り組んでいく。
・教職員が,学校教育目標の具現化に向けて,研究会活動に参加したり,授業を公開したりして主体的に自ら研修し,力量を高める。
・家庭や児童と信頼関係を築く取り組みを推進し,その一つとして家庭訪問を積極的に行う。
・授業の中で学力を身に付けさせるという強い意志とこだわりを持ち,結果をもって授業を評価する。
・教職員が組織の一員として自覚し,その役割と責任を明らかにし,主体的に学校運営に参画する。また,全体で決めたことは組織的に行動する。