学校日記

第2回 小学校課程修了式によせて

公開日
2016/03/22
更新日
2016/03/22

校長室から

 6年生の皆さん,今日で6年間の小学校課程が修了します。その努力を讃えてお祝いします。
 一週間前に9年生の卒業式を行いましたが,春は別れと出会いの季節でもあります。お世話になった9年生との別れには寂しいものもありましたが,次のステージに巣立っていく先輩を祝福してくれました。
 今日は6年生の皆さんが義務教育仕上げの3年間の課程に進むこと,もちろん何人かの仲間はそれぞれの志のもとに他の中学校に進学をされますが,全員の4月からの更なる活躍を祈って,お祝いし,励まし,共に頑張りましょうという気持ちでいます。
 今日は東山泉のすべての児童生徒の平成27年度修了式も兼ねていますので共にこの一年間の成長と学びの成果があったことを認め合いたいと思います。
 さて,6年生にとってはこの1年間は学び舎が変わり,中学校の先生にも教わり,東学舎の部活動に参加することもでき,定期考査も受け…,と他の多くの小学校ではあまり味わえない経験をしてくれたと思います。もちろん,京都市のすべての小学校6年生の取組である大文字駅伝では,下京・東山支部予選を見事1位で通過し,本大会でも12位という立派な成績を残してくれました。学年全員で競い,支え合い,励まし合った結果でした。
 1年間の成果はそれだけではありません。教科で学んだ知識や自分で調べて得た情報で,考え,話し合いによって仲間の意見も聞き,また考えて深めていく…,そんな学びも定着してきたと思います。ポスターを使った発表では上級生との交流もありました。いろいろなことを吸収してくれました。
 東山泉が開校して今日で2年が過ぎました。去年の4月,開校2年目の春,1年先輩の七年生が中学校課程のスタートをうまく切ってくれたのも,このような6年生の学校生活があったからこそと思います。
 「今日までの努力がこれからを決める…」普通に考えるとこうなるのですが,今日は逆の発想で考えてみたいと思います。つまり,「これからの姿が今日までを決める」という発想です。それは皆さんが学校というところで学び続ける間,いや,社会に出てからも自分を磨く努力が続く限り,人は連続した営みをたどるからです。そしてその時々の皆さんの姿が輝くものであるなら,それまで歩んできた道筋が充実したものであったことを証明するのです。
 勿論,これから先に大きく考え方を変更したり,夢の方向転換があるかもしれません。しかし,どんな変化があっても今までのことが土台であることに変わりはありません。つまり,しっかりとした土台作りを今はしておきましょう,ということです。これは6年生だけではなくすべての東山泉の児童生徒の皆さんに伝えたいと思います。
 “キャリア教育”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。土の道を車が通ると,車輪の跡が残ります。これを英語で“キャリア”といいます。そこからキャリア教育という言葉が使われています。今までたどった道筋の先にこれから歩む道がある。振り返るとたとえ曲がりくねっていてもその道はゴールに向かって続いている…。将来から今の自分を見ると,「これからの姿が今日までを決める」ということになります。
 今日の式で6年生の答辞を「夢創の辞」としたのも,東学舎のめざす子ども像に「自ら学び,将来を拓く力をもって,夢と目標を語ることができる子ども」としたのも,今お話ししたことと繋がっています。

 間もなく新しい年度を迎えます。それぞれのステージは異なるかも知れませんが,共に夢づくりに向かって学び続けることを祈念し,式辞とします。

平成28年3月22日
京都市立東山泉小中学校
校 長  村 岡  徹