ことばの力
- 公開日
- 2011/11/26
- 更新日
- 2011/11/26
校長室
12月 学校だより
落ち葉が舞い、冷たい風が吹く季節になってきました。
東門では、子どもたちが、朝落ち葉はきをしています。通りかかられた観光客の方からほめてもらうこともあります。
5年生は、11月末に4泊5日の「花背山の家長期宿泊」で、貴重な自然体験をたくさんしてきました。一回り大きく、たくましくなって帰ってきました。
さて、新しい学習指導要領では、子どもたちの言語活動を充実することが強調されています。京都新聞にこのような話が載っていました。(2011年9月17日)
作家で詩人の寮 美千子さんは、奈良少年刑務所で、受刑者の情緒を育てるために「詩」の授業をしています。
ある日、B君がこんな詩を書きました。<ぼくの好きな色は/青色です/次に好きな色は/赤色です>この詩にいったいどんな言葉をかけたらいいのかとまどっていると、2人の少年が手をあげました。「ぼくは、B君の好きな色を1つだけじゃなくて、2つも聞けてよかったです。」「B君は青と赤がほんまに好きなんやなあと思いました。」と言うのです。
普段あまり表情のないB君の顔がフワッとほころびました。こんなやさしい言葉をかけられる人がいるんだと胸がジーンとしてきました。
<夏の朝の風は/気持ちいい>という2行の詩を書いた子がいました。この子は貧乏ゆすりとチック症状が止まらない子でした。でもみんなに、「朝はいいですよねえ。」「気持ちのいい風が吹くよね。」と感想を言ってもらったら、貧乏ゆすりもチックもぴたっと止まってしまったのです。
言葉というもののすばらしさ、すごさを感じる話です。言葉の力で子どもたちが、魔法にかかったように変わっていきます。
そして、人は他の人から共感してもらったときに、大きく変わるのだということも感じます。子どもたちの心に寄り添い、思いを汲んで、支えてやることが子育ての基本なのだということを考えさせられました。