シリーズ 全国学力・学習状況調査 2
- 公開日
- 2015/09/10
- 更新日
- 2015/09/10
校長室から
その2 全国学力学習状況調査の概要
全国共通の学力テストは「全国中学校一斉学力調査」として1960年代
にも行われていましたが、学校間、地域間の競争の過熱により、1964
年に中止となりました。
本シリーズの「その1」でお伝えいたしましたように、近年、学力低下
が問題視され、文部科学省は2007年に43年ぶりとなる調査の復活をし
ました。基本的にはすべての小中学校の参加が求められ、以下のよう
な形で行われています。
ねらいは、我が国の子どもたちの学力や学習の状況や課題を把握し、
改善に活かすことです。概要は次の通りです。
●教科は「算数・数学」と「国語」、2012年度からは「理科」が加わ
り、3教科になっています。理科は3年に1回の調査となっています。
●「算数・数学」「国語」のそれぞれで、
知識力の定着を問う問題・・・A問題
知識の活用力を問う問題・・・B問題
の2種類に分かれています。
●学力を問うだけではなく、学習や生活環境のアンケート調査も行わ
れています。
調査の開始当初から、京都市の小学校は全国の上位集団に入ってい
ました。昨年度はやや後退したものの、今年度は上位集団に返り咲
いています。
一方、小学校から私学の中学校等に進学する子どもも他府県と比較
して多い中、中学校は当初、下位集団に位置していました。その後
各中学校の熱心な取組の結果、年々状況が改善し、現在では上位集
団に入っています。
各都道府県別の順位争いがヒートアップしている感がありますが、
本来のねらいからすれば、各学校で特に力を入れなければならない
課題等を的確につかみ、指導の改善に活かしていくことこそが大切
です。僅か数ポイントの幅の中に全国の都道府県すべてが入るとい
うような、格差が極端に少ない我が国の状況は世界に誇り得るもの
でもあるのです。