校長室から(学校だより5月号より)
- 公開日
- 2025/05/07
- 更新日
- 2025/05/07
校長室から
5月に入り、新緑がとても美しい季節になりました。子どもたちは新たな学年、クラスにも徐々に慣れてきたように思います。4月8日の始業式では、新たな1年をこのように過ごしてほしいという願いを込めて、次のような話をいたしました。
『全校児童生徒のみなさん、進級おめでとう。では一体何が「おめでとう」なのでしょうか。何が「めでたい」のでしょうか。東山開睛館ができてこの4月で15年目を迎えます。ちょうど学校ができた年の1か月前、日本で大変な出来事がありました。2011年3月11日に起こった東日本大震災です。この地震では多くの人が亡くなっただけでなく、みなさんと同じような小、中学生、そして高校生合わせて500名もの人が命を落とし、楽しみにしていた新しい学年に進級することができませんでした。みなさんは、今、「生きて」います。「生きて」新しい学年を迎えられるということは、とても「おめでたい」ことなのです。そして「生きている」ということは「命がある」ということです。「命がある」ということはどういうことでしょうか。それは「自由に使える時間を持っている」ことといえます。どのくらいの時間があるのでしょうか。人の一生を1日24時間で表してみましょう。人の一生は80年から90年です。2年生は今7歳ですので、1日の時間で表すと午前2時6分になります。3年生は2時24分、4年生は…、9年生は午前4時12分となります。まだみんなが寝ている時間ですね。では田口先生は何時でしょうか。実は午前11時になります。校長先生はどうでしょうか。校長先生は、なんと、午後4時30分です。先生たちと比べるとみなさんは自由に使える時間がたくさんあります。この時間をどのように使うかをしっかり考えてほしいのです。「自分の得意なことに挑戦しよう」と思う人もいれば、「夢を実現するために努力する」という人もいるでしょう。また、「もっとしっかり勉強して世界の戦争をなくしたい」というような志を持っている人もいれば、「スポーツ選手になって人を勇気づけたい」と思う人、また「人の役に立つことをしたい」と思う人もいるでしょうし、「友達に優しくしたい」という人もいると思います。みなさんには与えられた時間を使って何かに挑戦してほしいのです。新しい2025年度、先生たちは色々なことに挑戦しようとするみなさんをしっかり応援していきたいと思います。一緒に頑張りましょう』
このような話をし、始業式を終えました。
こどもたちが、自分の『夢』や『志』に向かってしっかりと歩んでいけるように環境を整えること、これこそ我々大人の重要な役割です。『学校は勉強を教える以上に“人を創る”ところである。ダイヤモンドの原石として東山開睛館に入ってきた6歳の子どもを9年間かけてしっかりと磨き、卒業するときには光を放つ存在として社会に返していく』という信念を持ちつつ、教職員一丸となって教育活動に当たっていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
校長 野村 昌孝