学校日記

校長室から(学校だより3月号より)

公開日
2025/03/10
更新日
2025/03/10

校長室から

 2月は京都市内にも久しぶりに雪が積もり、凍えるような大変寒い日が多くありましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 2011年に東山開睛館が開校し、この春で14年目を終えることとなります。私自身のことで大変恐縮ですが、開校直後から4年間、そしてこの直近4年間と、合計8年間開睛で勤務させていただきました。本校が開校した当初は市内中心部に小中一貫校は1校もなく、手探りで進みだした開校当時だったことを思い出します。今でこそ保護者の方から「開睛小中学校は9年間のスパンで子どもを見ていただけるから安心です」との意見を頂くようになりましたが、当時は期待とともに不安の声もたくさん聞かれました。「中学3年生の大きな子と小学1年生の小さな子が廊下でぶつかったら、大怪我をするのと違いますか」この質問は開校前に保護者から聞かれた心配事の1つです。この質問に対して当時の初田校長は、「それが心配だったら四条通りや河原町通りを小さな子たちは歩けませんね。小学生しか歩けない道路をつくりますか。社会では杖をついたお年寄りも、車いすの方も、よちよち歩きの幼児も同じ道路を歩くのです」と返されていました。私もそのとき、「学校は社会から切り離されたものではない。学校こそ社会規範に合わせていかねばならない」とあらためて感じたのでした。社会ではお互いに気を遣いながら、注意しながら行動していくことは当たり前のことなのです。また教職員からも色々な声がありました。小学校の先生からは「この観葉植物は自然が感じられていいですね」、中学校の先生は「廊下にこのようなものを置いたら生徒がひっくり返して大変ですよ」と正反対のことを主張していたのです。私も中学校の教師ですので後者に近い意見だったのですが、「学校は公共施設ですよね。同じ公共の場である図書館や区役所のロビーに観葉植物は置かれていませんか」と言われてみると、確かに考えを改めなければならないのは私の方でした。私たち大人は心配事を全て取り去って問題が起こらないようにするのが子どもたちのためだと思うことがよくあります。しかし本当に大切なことは、社会に出れば当たり前にあるもの、それに気遣いながら生活することであり、それを学校が伝えていくことが子どもたちの社会性を育てることそのものなのです。
 間もなく9年生が卒業を迎えます。社会に出れば自分がした行動には全て自分が責任を負わなければなりません。次のステップに進む子どもたちを、教職員みなで「がんばれ!!」というエールとともに送り出したいと思います。
 最後になりましたが、1年間本校への皆様のご支援をありがとうございました。次年度もよりよい学校を目指して取り組んでいく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
                      校長 野村 昌孝