令和2年度卒業式
- 公開日
- 2021/03/23
- 更新日
- 2021/03/23
校長室から
学校長式辞
春の訪れを感じる佳き日に、第九十回卒業式がこのように行えますことを、この上ない喜びに感じるとともに、感謝の気持ちで一杯であります。
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症の出口が見通せない中、新しい学校の生活様式のもと「今できることは何か」を考え、皆で納得できる解を求め、実践してきた一年間でした。運動会や学習発表会など、楽しみにしていた学校行事はこれまでと同じように行えませんでしたが、先日、ようやく実施できた修学旅行では、たくさんの学びと楽しい思い出ができたのではないでしょうか。私たちは、みなさんの門出を心から祝福し、これから飛び立つ未来に向かって、強く大きなエールを送りたいと思っています。
さて、ここで卒業する皆さんに二つのメッセージを贈りたいと思います。一つ目は、メジャーリーグで活躍したプロ野球選手 イチローさんの名言です。「特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。」当時、メジャーリーグ十五年目、四十一歳になるイチロー選手にとって「普段通りの当たり前のこと」とは、丁寧なストレッチや練習、試合前の準備を毎日欠かさずすることでした。これを私たちに置き換えると、何か目標を成し遂げたい時、その事前準備を大事な時や思い出した時だけではなく、毎日、普段通りにやり続けることが大切だということです。毎日のそうした努力はいつの間にか「当たり前のこと」となり、他人から見れば特別なことをやっているように見えるのです。努力を惜しまず、あきらめず、最後までやりきる人になってほしいと願っています。
二つ目は、「真実を見つめる。」今日、皆さんはこの第四錦林小学校を卒業し、中学校へ進学します。成長とともに皆さんを取り巻く世界は大きく広がり、たくさんの人と出会い、予期せぬ出来事にも出合うでしょう。その時、大切にしてほしいことが「真実を見つめる」ことです。事実は何か、目の前の出来事を正しく見抜く目を培ってください。そして、正しく理解して、自分で判断し、行動してください。今、私たちは「情報」という大海原に漂流しています。大海原で自分の行きたい方向を見定める時、一面的な情報や、根拠の不確かな情報に流されてしまうと、本当に大切なことが見えなくなってしまいます。真実を正しく見つめ、よりよい自分を、そして、よりよい社会を実現するために、力強く一歩を踏み出してください。
保護者の皆さま、お子様のご卒業、おめでとうございます。立派に成長されたお子様をご覧になって、感慨はひとしおのことと思います。私たち教職員は、一人ひとりの成長を保障すべく、一丸となって取り組んでまいりました。しかし、至らぬ点も多々あったかと思います。そのような時にも、「すべては四錦の子どものために」を合言葉に、保護者の皆さまと学校が、共に子どもを育てるという視点に立ち、ご理解とご協力をいただきましたことに、心より感謝しております。
後になりましたが、ご来賓の皆さまには、本日お忙しい中にも関わりませず、卒業式にご臨席いただき、ありがとうございます。ここにおります四十七名は四月から中学生として新たな生活を始めますが、「地域の子どもは地域で守り育てる」という変わらない思いで、今後とも温かく、そして厳しく見守っていただきますよう、よろしくお願いします。
結びに、卒業生の皆さんが歩んできた道のり,特に、この一年間は決してマイナスではありません。この経験を乗り越えてきた君たちだからこそ,明日の生活に生かしてくれると信じています。皆さんの輝かしい未来を、心から応援しています。
以上、式辞といたします。
令和三年三月二十三日
京都市立第四錦林小学校 校長 長谷川英司