学校日記

第17回 卒業証書授与式 盛大に開催

公開日
2026/03/17
更新日
2026/03/17

校長室から

3月13日(金)、京都大原学院第17回卒業証書授与式が開催され、

1年生から8年生まで学院生全員と、ご臨席いただいた保護者の皆様、来賓の皆様に見守られ、

8名の9年生が本校を巣立っていきました。

学院生一人一人が言葉を述べる送辞と、

それに応える9年生の答辞。心のこもった温かい式となりました。

式の様子の代わりに、式辞の一部を紹介いたします。

「九年生のみなさん、 あなたたちは十一月に受けた国語の「大原学院に残していきたい伝統とはなにか」を話し合う授業で、

残したいもの、それは「卒業式」だという結論に至りました。

 今、あなたたちはその「卒業式」に臨んでいます。それもあなたたちが主役の卒業式です。

京都大原学院からの卒業を証明する卒業証書を受け取った今、みなさんはどんな気持ちでいますか? (中略)

今日、京都大原学院を卒業する九年生のみなさん、あなたたちが成長していくその姿は、まさに私たちの「夢」であり「希望」そのものでした。

そのあなたたちに、担任の二人の先生は、実に辛抱強く、粘り強く、我慢に我慢を重ねて、真正面からあなたたちと向き合い続けました。

それはあなたたちが「夢」であり「希望」であったからだと私は思うのです。 

一年を通して「がんばれ、がんばれ」とあなたたちを鼓舞し続けた、二人とみなさんの日々を見ていると、武田鉄矢の泥臭い歌声がBGMで響いてきます。

声をからし、全力であなたたちを叱咤激励し、夏休みのフルスイング学習会、二学期以降の五時までの居残り学習をやりながら、

心を鬼にして厳しいことを言い続ける。その悪戦苦闘ぶりが、最後には「頼む、がんばってくれ」とお願い調にまでなる、武田鉄矢の『声援』という歌とぴったり重なるのです。

そうしてあなたたちは、しっかりと自分で決めた学校への受験に挑戦しました。

この数か月は特に、十五歳のあなたたちには苦しい日々だったでしょう。けれども、あなたたちを見ていると、どこか楽しそうなところを感じる。

それは決して私だけではなかったと思います。

   あなたたちは厳しいプレッシャーの中でも、ストレスにさらされても、どこかそれをふっと素通りさせるしたたかさがある。

山登りに例えるならば、しんどい山道を歩きながら、だれかがふと道端に生えている草をちぎって草笛にして吹きはじめる。

それ何の曲?と誰かが聞くうちに、気分を変えて元気になるような楽天的なところ。

私は担任の心配をよそに草笛を吹くあなたたちの姿に、赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』の、パパのセリフ「これでいいのだ」を思い出すのです。

軽いだけではない、すべてを受け入れ全肯定する奥行きのあるこのセリフ。あなたたちはお互いのことも、いとも簡単に「あなたはそれでいいやん」と受け止める。それは九年生が五重塔だとすれば「心柱」のようなものです。心柱は各回がバラバラになって崩れ落ちないようにしっかりと真ん中を貫き、そのまわりには揺れても大丈夫な隙間があります。だからみんなが好きな方向へ発言しても、「これでいいのだ」とばかりに崩壊せずにやり過ごせる。あなたたちは互いの思いを受け止めるだけでなく、学活で、授業で、通信で、互いの思いを出し合うことを先生に交通整理してもらったり、あるいは読み解いてもらったり、自分で表現できなかった思いを言葉にしてもらったりする中で、人のことをわかることが面白いということに気づき、衝突してもちゃんとあとでわかろうとする関係性を深めていきました。教室は安心して自分が出せる「安全基地」になっていきました。こんな安全な場所だからこそ、八歳も離れた一年生が気楽に遊びに行けるのです。これがどれだけ大切なことか、ここでの経験が皆さんの人生にとってどれだけ貴重で大切な下地であるか、これからの人生で、特にしんどい時にじわじわと実感することになるのではないかと思います。」(後略)

九年生の皆さん、どうぞお元気で、自分の人生を切り開いていってください。卒業、おめでとうございます!