学校日記

12月学校だよりから

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/12

校長室から

学校だよりから
今月の言葉を抜粋して紹介します。

ぬくもりを渡す

師走になりました。校長室の入り口に100均で買った
小さなクリスマスツリーのオーナメントを飾りました。

先日、大学の先生が参観する中で、
9年生はこの時期恒例の「大原に残したい伝統とはなにか」の
話し合い授業をしていました。
議論はいつの間にか「卒業式」にまとまりはじめます。
去年の卒業式、証書を受け取るNさんに自然に拍手が
湧き上がった時の感動。
送辞にも答辞にも学院生みんなの温かい思いや
メッセージがあふれていて号泣してしまった。
もう、卒業したくない、
なんなら高校まで大原に作ってしまえば、
などという意見まで飛び出し、
「みんながどれだけ大原学院のことが好きか
ということが分かりました」(Mさん)。
T君は「誰かの感想でつながったというより、
全体がもとからつながっている気がする。」
と言います。
そして「小中一貫であることで
全ての活動がつながって構成されていて
最後の『提言』『卒業式』になるんだと思う。」
とまとめました。慧眼だと思います。

参観していた大学の先生が
「残したいものと言うより
あれはきっと自分たちの誇りなんだろうね。」と
おっしゃったそうです。
9年生が「誇り」たいと願うもの。
それは、卒業生から手渡される鮮やかな記憶の贈り物。
自分たちもまた卒業生にとってきっと
「贈り物」になりうる温かいたくさんのエピソードを
一緒に創り上げることができたのではないか、
というささやかな自信。
そしてそれらを式のあらゆる場面での、
温かいやりとりとつながりの中で感じることが
できたことなのではないでしょうか。

こんなすてきな話し合いをできる9年生の学校生活は、
間違いなく学院生や自分たち自身に対して
「自分の人生を贈り物に」できていると実感します。
その自信の上でこの冬、どうぞ自身の進路実現にとって
『贈り物』になるような努力をして下さい。
私はこの言葉を心に刻んで春を待っています。

「卒業証書を渡すのではなく、ぬくもりを渡すんです」
(永六輔 朝日新聞『折々の言葉』2023,3.3)

             校長 瀧本 祐一郎