学校日記

11月の言葉−学校だよりから−

公開日
2025/11/07
更新日
2025/11/07

校長室から

「学校だよりの校長先生の毎月の文章を
HPにのせてほしい」
というお声を何人かの方からいただきました。
ありがたいお言葉をいただいたので、
こちらにも再掲致します。
HP右側の「学校だより」から
すてきな記事が満載の
『学校だより』もぜひ御一読下さい。


表舞台と裏方仕事

「誰だって、みんな、裏方に支えられている。
だれだって、ばかりじゃなく、なんだって、みんな、そうだ。」

朝日新聞「折々の言葉」で紹介されていた劇作家・安藤鶴夫さんの
この言葉を紹介しながら、10月29日(水)の全校集会で、
「裏方」について子どもたちと考えてみました。
 裏方を辞書(グー○○ではないですよ!)で調べると、
(1) 芝居で、楽屋や舞台裏で仕事をする人。
(2) 表立たないところで、実質的な働きをする人」とありました。
そして「文化祭のみんなの劇には、どんな「裏方」さんがいたかな?」
と尋ねると、4年生が手を上げて「照明の係」とか
「台詞を裏から言う人」、9年生からは
「突き詰めれば社会を作った人すべてかな」と
なかなか壮大な答えまで出てきました。
 石飛前校長が以前に書かれていた「雪かき」仕事の話や、
ペットボトルを拾いながら更衣室に帰った
ドジャーズの山本投手なども紹介しながら、
24日の5年生百井登山の日、
お世話になった地域の方全員と百井分校のグラウンドで撮った
記念写真を見せました。
 「この写真で、5年生はこの列のここからここまでだけ。
あとの方は全員、登山の安全を守るため、
またはがんばったみなさんにおいしい昼食を用意しようと
協力してくださった方々です。こんなにたくさんの『裏方』さんに、
5年生の登山は支えられていました。
こういう「他人の役に立つ目立たないけど地道な仕事」
つまり裏方仕事と、それをやって下さっている方の存在や手間に
ちゃんと気づける感性が『感謝』なんだと思います。大事に育ててね。」
と話を終えました。
大成功に終わった今年の文化祭。本校は子どもが少なく裏方の仕事に
手が回りません。だから教師はもちろん事務職員、管理用務員、
校務支援員、総合育成支援員そして教育実習生の力も借りて
ようやく劇が成立します。
それぞれの仕事を中断して照明係や音響係にあたるのですが、
時に子どもたちのぐだぐだに耐え、何度も繰り返される演技の
「話し合い」が終わるのを辛抱して待ちつつ、
練習につきあって下さいました。
表舞台と裏方仕事はまさに「表裏一体」。
表舞台の者は自分の演技が納得いくようできれば満足ですが、
裏方仕事が報われるのは、表舞台が成功に終わったとき。
でも自分が表舞台の仕事をしても、裏方仕事に精を出していても、
お互いに「いっしょに一つのものを創り上げている」という誇りを
もって互いを認め合い敬意を持つ。
大原の子どもたちは、感覚としてちゃんとそれができている子が
多い気がします。
 本番でこれまでとは見違えるような演技、
裏方の仕事ぶりを見せる子どもたちの姿を目の当たりにすれば
裏方の苦労も報われる。
喜びと劇そのもののすばらしさに驚きと感動をおぼえ、
係をしながら落涙されている方もいらっしゃいました。
 心が震えた全校合唱、伴奏は8年のKさんとYさん。
Yさんの感想文には
「夏休みから練習してきた合唱の伴奏が今日終わる。
本番直前、めっちゃ緊張していた。(中略)
少しミスしてしまったが、うまく弾けたんじゃないかと思った。」

 彼女たちの『文化祭』は、夏休みから始まっていた。
誰も知らない練習の積み重ね。様々な役割につく学院生達の、
このような見えない努力=「裏方仕事」の集大成が、
文化祭の大成功として結実したことをしみじみと感じました。