学校日記

校長の窓3(命)

公開日
2017/04/29
更新日
2017/04/29

校長室から

 4月が終わります。2017年度がスタートして1か月。新年度のスタートは,いかがでしたでしょうか?新しい年度,新しい教室,新しい学年,新しいクラスなどなど環境の変化はとても大きかったことでしょう。日常生活では3月から4月へとそんなに大きく変わることはないはずですが,やはり新しいスタートという気持ちがして,引き締まる思いでこの1か月を過ごされたことだと思います。
 スムーズにスタートはできましたでしょうか。この1か月を過ごすことで,少しは新しいリズムに慣れ,ようやく落ち着いて生活することができはじめたころでしょうか。学校での姿を見る限り,相対的ではありますが,気持ちを引き締めて,新たな気持ちでこの年度のスタートを迎え,生活をはじめてくれたように感じています。元気よく挨拶をして登校してくる子どもが多いと感じたり,昨年度末よりかは明らかに登校時刻が早くなっている子どもがたくさん見受けられたりしています。1年生の手を引いて登校してくる子どもたちの姿もたいへん微笑ましく,手を引く上級生がとても頼もしく感じたりしています。中には,新しい環境に戸惑い,なかなか順応できずにもがいている子どももいることだとは思いますが,そこは,仲間とのかかわりの中で少しでも早く新しいリズムに順応し,明るく元気よく登校してくれることを応援していきたいと思います。
 『命』,この3月から4月に関わって,この言葉をとてもよく意識する時期となっています。出会いや別れの時期ではありますが,3月の東北地震や4月の熊本地震,祇園での暴走事故,亀岡での登校中の交通事故,JR福知山線の脱線事故。今年で震災から,事故から何年という文字が新聞などニュースで目にしました。それだけでなく,命を脅かされる出来事がマスメディアから見聞きすることが多いように感じました。地震の被害でまだまだ多くの方々が日常生活を取り戻すことができずにおられます。事故では,まだまだ心の傷が癒えずに苦しんでおられる方もおられます。その上,風評被害とか,避難された方へのいじめなど2次的な問題もずいぶん目や耳にした月でした。その都度,とても悲しい思いやむなしさ,憤りなどさまざまな思いが交錯していました。
 一つの出来事は,事が大きければ大きいほど,簡単にはもとには戻れない,日常の生活には相当の時間や支援が必要となってくることを示してくれているように思います。亡くした命はもどらない,そのことだけは明確に示されていることと感じます。だから,この命を,一人の人間にとってたった一つの命を大切に,そして精一杯今を大切にして生きていくことが私たちの使命なのかもしれないと感じます。また,大きな出来事に出会った時には,やはり仲間,人とのつながりが大きな支えになることをそれぞれの出来事が示してくれているように感じています。どれだけ便利な世の中や人とのかかわりが薄くなっても生活できるような社会となっても,やはり,最後は人とのつながりがその人を,自分を助けたり,救ったりしてくれることにつながってくるのだろうと,この4月の新聞記事やニュースから感じました。
 これからの社会を生き抜く子どもたち,ますます人とのつながりを大切にできる社会を創りだす人となって成長していってほしいと願います。そのためにも私たちが学校という社会の中で,精一杯これからの社会を創りだす子どもも育んでいきたいと考えます。また,岩倉明徳というこの地域は,地域で子どもたちを大切に育んでいこうとする文化が脈々と流れていると感じています。その文化を大切にし,継承できるようにしていくことも大切なことだと考えます。