6月 「水無月」によせて
- 公開日
- 2010/06/02
- 更新日
- 2010/06/02
校長室から
6月と言えば「衣替え」。和服で生活していた頃の風習の名残ですが,今でもこの時期に服の入れ替えを行う家庭が多いようです。街行く人もすっかり夏の装いとなり,半袖や白い色が目立つようになります。
そして,6月10日前後には「梅雨入り」。田植えのすんだ水田に「五月雨」が降り続く季節となります。都会では,鬱陶しいだけの梅雨。でも,稲作には欠かせない恵みの雨。やはり,五月雨の降る光景は山や田畑がよく似合います。日本の原風景とも言えるでしょうね。
また,この時期を語るうえでは紫陽花が欠かせません。水色やピンク,薄紫などパステルカラーの紫陽花が固まって咲いているのは美しいものです。梅雨空の下,ほのかに輝きを放つようにさえ感じます。しっとりと露に濡れた花(正しくは「がく」)にも風情があってなかなか良いものです。
6月。学校では水泳学習が始まります。子どもたちのあげる水しぶきと歓声がプールから聞こえるようになります。
また,後半には,5年生が「花背山の家」へ長期宿泊自然体験活動に出かけます。4泊5日と長丁場の宿泊学習です。ゆったりとしたスケジュールの中で自然とふれあい,活動を楽しんでくれることを願っています。
梅雨の晴れ間,まぶしいまでの太陽の光,季節は一気に夏へと進みます。自然の物みな大きく成長する夏。子どもたちが,たくましく成長してくれることを願います。
6月の歌
卯の花の匂う垣根に
時鳥早もき鳴きて
忍び音もらす夏はきぬ
佐々木信綱
明治期につくられた唱歌。日本の初夏の風情を歌った文語調の歌詞が五番まで続く。美しいメロディーが印象的。
今も、年配の方を中心にたくさんの人に愛されている曲。
五月雨を集めてはやし最上川
松尾芭蕉
「五月雨」とは梅雨期の雨を指す。陰暦5月は今の暦で言うと,6月にあたる。たっぷりと降った雨を集めて流れる最上川。「はやし」に川の動きがうかがえる句。