12月(師走雑感)
- 公開日
- 2009/11/30
- 更新日
- 2009/11/30
校長室から
LEDライトをちりばめたイルミネーションが輝き,街はすっかり師走の色に染め上げられています。今年も残りわずかとなってきました。
吹き抜ける風,舞い散る落ち葉に冬の到来を感じます。マフラーやブーツというファッションもすっかり冬の風物になりました。ただ,生活様式の変化がもたらしたものなのか温暖化の影響なのか,以前のように厚手のコートに身を包む姿を見かけることが少なくなりました。時代と共に街の風景も変わっていくようです。
12月は,人権月間。一人一人の命や心が大切にされること。そして,国や社会の良識が問われ,見直す機会だと考えればいいのだと思います。また,個人としても,自分の周囲のたくさんの人々に思いやりのあふれる言動がとれているかどうかを見つめ直すことが必要ですね。他者の心の痛みは分かりにくいものです。知らず知らずのうちに人の心を傷つけてしまっているかもしれません。口先だけでない心からの愛と優しさが自分の心に宿っていて欲しい物です。
愛と優しさは,人の心を動かします。そして,ただ,それだけにとどまらず,人を行動させる強い力をもっています。昔話の「北風と太陽」の話,然り。齋藤隆介の物語の世界,然り。サブプライムローンに端を発する経済危機が全世界を覆う,暗い時代。そんな時代であるからこそ,私たちは本物の価値を見つめ直す必要があるのだと強く思います。人間として大切な物を見失うことがないようにしたいですね。
今月の歌
夕焼け空 焦げきわまれる下にして 凍らんとする湖のしずけさ
島木 赤彦
淡海の湖 夕浪千鳥汝が鳴けば 情もしのに古念ほゆ
柿本 人麻呂
吾が背子を 大和へやると小夜更けて 暁露に 吾が立ち濡れし
大伯 皇女