秋の夜長にもの思う(長月)
- 公開日
- 2009/09/01
- 更新日
- 2009/09/01
校長室から
秋の夜長にものを思う
秋桜が優しく揺れ,移りゆく時とともに,秋の気配が感じられるようになりました。
草むらから聞こえてくる虫の声が,夜の静けさをいっそう際だたせます。魂を呼ぶ寂寥の声,心しめつけられる秋の闇と月の明かり。蟋蟀が哀しく語りかけてくるようです。そう言えば,夜のしじまも少し深みを増したような・・・。
読書をしたり,音楽を聴いたり,思索にふけったり。秋の夜長はなぜか,静かに過ごすのが似合います。心にしみ通る季節の色がそうさせるのでしょうか。心ざわめいた夏。その反動が落ち着きを求めさせるのかもしれません。
自然と季節の移ろいは本当にうまくできているものですね。感心してしまいます。そしてその自然のリズムに合わせて生きてきた私たち日本人は,このような季節の変化を鋭敏にとらえる感性を身に付けたのでしょう。日本人の長所として意識しておきたいところです。
秋,収穫の季節です。学校でも目をみはる子どもたちの成長を感じる時期でもあります。4月から,手塩にかけて育ててきた結果が見え始めます。今月は「日曜参観」もあります。ぜひ,学校に,教室に足をお運びいただいて,子どもたちの育ちをお確かめください。
9月の歌
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる
藤原 敏行
木の間より 漏り来る月の影見れば 心づくしの秋は来にけり
詠み人知らず
名月や池をめぐりて夜もすがら
松尾 芭蕉