学校日記

想像するスペース〜人権の取組〜

公開日
2019/02/05
更新日
2019/02/05

学校の様子

 スイセンの水やりの日のことです。もうすっかり大きくなって可愛らしい花を咲かせている鉢植えと,まだやっと芽が出たところの鉢植えを見たひとりの子が言いました。「この子はちょっとのんびり屋さんなんやなぁ。」
 「ちゃんと水をやっていないんじゃないか」「このスイセン,何かの病気になったのかもしれない」「場所が悪くて日が当たらないのかも」大人はすぐに何か原因を探そうとします。そしてそれは無意識のうちに「芽がなかなか出ない=良くないこと」と捉えているということにならないだろうか・・・なかなか芽が出ないスイセンに「のんびり屋さん」と言いながら,愛おしそうに水をやる子ども達を見ながら,ぼんやりとそんなことを考えました。
 人権掲示板には,「苦手なことも得意なことも,みんな違ってみんないい」という想いを込めて,「人権かるた」が貼られています。自分もみんなも大切にするために,認め合うことの尊さと難しさ。困っている人を見つけたら「何かお手伝いしましょうか?」と言える勇気を。自分が困ったときは「困っています。助けてください。」と言える勇気を。そして,違いを認め,受け入れるための想像力を。
 子ども達は想像するスペースをたくさんもって生まれてきます。けれども大きくなるうちに,「やらなければならないこと」や「覚えなければならないこと」が増えて,そのスペースは狭く小さくなっていくように思います。なかなか芽が出ないスイセンに「のんびり屋さん」と言える想像力のスペースを埋めてしまわないように,私達大人が子ども達にできることは何なのか,みんなで考えていかなければなりません。