校長の窓29(社会を明るくする運動 表彰式)
- 公開日
- 2018/12/11
- 更新日
- 2018/12/11
校長室から
12月9日,左京区役所で,社会を明るくする運動の作文コンテストの表彰式が行われました。本校からも2名の6年生が優秀な作文の内容であったとして,表彰されました。保護司会の方々が中心となって,毎年取組をされている社会を明るくする運動ですが,それに,左京区の子どもたち,小学生や中学生が自分の思いや考えを作文に表します。
社会を明るくするために,よりよい社会を築くために,子どもたちなりに社会の一員としてできることを表現しています。いただいた作文集に目を通すと,どの子もよりよい社会にしていきたい,その主体者として生活していきたいという思いが感じられました。今の社会を振り返り,見つめ,そして自分ができることは何なのか,自分が大切にしていくことや忘れてはならないことは何なのかをじっくりと考え,伝えてくれています。それぞれの作文の内容は,その子どもにとって大切なことではなく,我々にとっても,この社会を生きる私たちすべてが大切にしていかなければならないことだとあらためて思いました。
作文の発表を聞いていて,ふと思ったことがあります。
「思いやりが大切ですね」ということはよく言われます。今回の表彰式のあいさつやコメントの中にも,「思いやり」という言葉で出てきました。たぶん,多くの人にとって大切なことであるという認識はあるかと思います。「思いやりの大切さ」を聞くことで,この社会はそこまで思いやりのない社会なのか,と考えてしましました。多くの人が大切だと考えている「思いやり」,きっと「思いやり」はある社会なのだと思うのですが,たぶん,何かが足りないのだろうと考えました。あるいは,何かが表現不足なのかもしれないと思いました。
思いやっているかどうかは,伝えようとしないとわからないです。その人がどう考え,どんな心情を抱いているかは,その人の言葉や行為で表現してもらわないとわからないことです。その表現が弱いのか,不足しているのか,表現できるゆとりがないのか,それが今の社会なのかもしれないなと思いました。
12月は人権月間です。世界人権宣言が採択されて70年です。70年も言い続けてきて,まだ,言い続けたり,訴えかけたりしなければならないのが,この社会です。悲しい思いになります。でも,訴え続ける人がいて,行動する人がいて,それにつながる人がいて,私たちは豊かに生きられるのではないかと思います。
社会を明るくする運動の作文に表現された内容は,とてもすばらしくうれしくなる内容ばかりでした。これを表現した思いや考えを忘れずに,皆さんで共有しながら歩んでいきたいと思いました。そして,「思いやり」の心情を少しでも表現できるような言葉,行為を大切にしていきたいとも思いました。
外はとても寒かったですが,心はあたたまった時間でした。時にはこのように子どもの声に多くの大人が耳を傾け,思いを確かめ合うことって大切ではないかと感じました。保護司会の皆様,また,表彰式に出席されたみなさん,ご苦労様でした。ありがとうございました。