校長の窓28(岩倉史謡講演会)
- 公開日
- 2018/12/09
- 更新日
- 2018/12/09
校長室から
とても寒い日,まさしく岩倉の冬がやってきた日(12月8日),本校体育館で,岩倉史謡・舞踊の講演会が開催されました。今年度,岩倉自治連合会の安馬会長を中心に岩倉史謡・舞踊保存会が立ち上がりました。岩倉の歴史と文化を継承しようと,今回,地域の皆様に岩倉史謡・舞踊の実演と共に,大阪府立大学の中村治先生をお招きして,その歴史とそれに関連するお話をしていただきました。
多くの地域の方々が集まり,岩倉歴史と文化,岩倉史謡という踊りを核にしながら,皆さんでその伝統を確かめ合う機会となりました。実演にあたっては,小学校の子どもたちの保護者の世代にあたる方々が,1カ月にわたる練習を重ねて,この日の実現に備えていただきました。1カ月とは思えないほど息がピッタリとあい,伝統的なゆったりとしなやかな動きをみなさんに披露していただきました。
伝統というものは,ライフスタイルが変わる中で,廃れていったり,忘れ去られていったり,時には型を変えながら続いていったり,様々です。どちらかといえば,ライフスタイルの変化とともに消えていくことが多いのでないでしょうか。この岩倉史謡もこのままでは,踊れる人がなくなっていき,いつかは消えてしまうことになりかねない伝統であったかもしません。ここで培われたここでしかないものを大切に保存,継承していこうと思われる方々の思いで,今回の講演会が行われています。先日は,手ぬぐいづくりをさせていただきました。子どもたちの学習の中でも,岩倉の伝統と文化を学ぶ機会があります。その中に,この岩倉史謡を位置づけながらこの地域で生み出され,発展し,継承されてきたことをしっかりと学ぶ機会としていきたいとあらためて感じます。
地域の伝統を知る中で,その歴史とその契機を理解する中で,子どもたちは,きっとこの地を誇りに感じたり,この地に愛着を持ったりするのではないでしょうか。そのことが,アイデンティティーの確立の一助となったり,生まれ育った地域に誇りを抱くとともに,自尊感情を育むことにもつながったりするでのはないかと感じます。そして,たとえ将来この地を離れることとなっても,自分が生まれ育って地域を大切に思い続ける人になるのではないでしょうか。
岩倉にはこの地で培われてきた独特の風習や文化があります。それに少しでも触れる機会が高まることで,子どもたちの学習への意欲も変わってくるかと感じます。
今回,とても貴重な機会を私は与えていただきました。また,この地に興味関心が高まり,ここで働かせていただいていることに感謝の思いを抱きます。保存会の立ち上げには苦労があったかと思いますが,この機を大切にし,文化や伝統が継承されていることを期待しています。
貴重な機会をありがとうございました。そして,実演いただいたみなさん,それに関わっておられた皆様,ありがとうございました。ご苦労様でした。