学校日記

12月 人権月間によせて 「ひとつのことば」を大切に

公開日
2023/12/04
更新日
2023/12/04

校長室より

         「ひとつのことば」 北原白秋

         ひとつのことばで けんかして
         ひとつのことばで なかなおり

         ひとつのことばで 頭が下がり
         ひとつのことばで 心が痛む

         ひとつのことばで 楽しく笑い
         ひとつのことばで 泣かされる

         ひとつのことばは それぞれに
         ひとつの心を持っている
 
         きれいなことばは きれいな心
         やさしいことばは やさしい心

         ひとつのことばを 大切に
         ひとつのことばを 美しく

 「言葉は生きている」とよく言われます。言葉はそのものが持つ意味だけではなく、それを発する人の気持ち(心)が一緒に合わさって、相手に伝わるものです。形のない「心」というものが、言葉を借りることによって、形あるものとなり、それが言葉の力となり、人の心に伝わり、響くのです。まさしく、生きた「言葉」とは、「発する人の心のあらわれ」なのです。
 さて、「言葉づかい」を「言葉は心の使い」と考えてみましょう。相手を思う気持ちのこもった言葉は、相手の心に伝わり、温かく響きます。反対に、相手を思う気持ちのない言葉は、時に相手を悲しませ、辛くさせます。また、相手の心に何も残さない意味のないものとなるでしょう。皆さんの中には、そういう経験をしたことがある人もいると思います。
 最近はSNSの普及により、様々なコミュニケーションが可能になりました。気軽に、簡単に、即座に言葉を伝えることができます。たしかに便利です。しかし、よく考えずに言葉を発してはいませんか。人と言葉を交わすことは「相手に心を向ける行為」です。だからこそ、日々、さまざまな場面で言葉を発する私たちは、1つ1つの言葉のもととなる「自分自身の心」を、大切にし、常に見つめることが必要ではないでしょうか。この詩を読んで、皆さんはどんな「ひとつのことば」を思い浮かべましたか。

「きれいなことばは きれいな心 きれいなことばは やさしい心」
「ひとつのことばを 大切に ひとつのことばを 美しく」

 12月は人権月間です。