すいみん その16 子どもの成長と睡眠
- 公開日
- 2012/08/29
- 更新日
- 2012/08/29
保健の部屋
8月24日(金)午後3時〜4時30分 元町小学校ふれあいサロンにて,
「第1回学校保健委員会」を以下の内容にて開催しました。
講演:子どもの成長と睡眠
講師:医療法人 ひつじクリニック
(心療内科・精神科・神経内科)
副院長 市村 麻衣 先生
講演の流れ:1 Sleep Quiz
2 睡眠のしくみ
3 脳・感情と睡眠
4 体と睡眠
まずは恒例の 『 SLEEP QUIZ 』 から。(すいみん その17参照)
4問の○×クイズを通して,睡眠の現状を知ることからスタートです。
1問ごとに配布された講演資料に○×印を記入します。
クイズの解説を聞く度に,「へぇ〜!」「ふぅ〜ん」と頷く会場。
(市村先生より,今回は皆様に参加度を高めていただければと,書込み式の資料をご準備されました)
上記1〜4のご講演の中に盛りだくさんの例を挙げ(下記参照),子どもの成長と睡眠について,楽しく分かりやすいご講演をいただきました。
・この50年間で日本人の睡眠は 1時間 減少
・40代後半の女性 の睡眠時間が最も短い
・日本人は 大人も子ども も睡眠時間が短い
・睡眠は 脳 と 体 の休息
睡眠前半に深い眠り(ノンレム睡眠:頭の休息)
睡眠後半に夢を見る(レム睡眠:体の休息)
・イルカは寝ている間おぼれないのはなぜ?
→脳を 半分ずつ 眠らせているから
・人間の睡眠不足が続くとどうなる?
→マイクロスリープが発生する(3回続けてあくびをしたら要注意!)
・これまでは…「飲んだら乗るな」
これからは…「寝ないなら乗るな!」
(起き続けた時間15時間=酒気帯び運転)
(起き続けた時間18時間=酒酔い運転)
・恐怖・危険を感じると脳内で 扁桃体 の血流が増加
・睡眠不足時は 扁桃体 が活性化するため イライラ(情緒不安定)する
・睡眠不足の子どもは 心身の不調 を感じている
・マイケル・フェルプス の言葉 (五輪史上最多の18個の金メダル)
Eat, sleep and swim, that’s all I can do.
(よく食べ,よく睡眠をとり,よく泳ぐこと。これが僕にできることのすべてだ。)
・睡眠時間が少ないと 肥満 になりやすい
摂食ホルモン(レプチン・グレリン)の関係
寝ぬ子は太る(3歳時の睡眠不足は10年後肥満発生率が高い)オッズ比
・睡眠時間を十分とらずにダイエットすると 脂肪 が減少しにくい
・睡眠時間は 寿命 に関係する
・睡眠は疲労回復,成長促進,損傷修復,記憶の定着・強化させ,適応向上し発達を促す
ご講演の最後は,厚生労働省 睡眠障害の診断治療ガイドライン研究会 からでている
『 よい睡眠をとるために 』 (すいみん その18参照)
のご紹介をいただきました。
その後,質疑応答では,海外旅行時の子どもの時差ぼけに関する質問や,前年度市村先生のご講演でアドバイスいただいた事を実践し(夜カーテンを開けて寝る),子どもが朝すっと起きるようになったという報告等がありました。また,ご参加いただいた学校5師の先生をはじめ保護者の皆様方から多数のご感想をいただきました。
(ご感想については,すいみん その19に続きます)