総合的な学習の時間〜伝統のまち京都〜
- 公開日
- 2019/03/25
- 更新日
- 2019/03/25
学校のようす
元町小学校4年生は,総合的な学習の時間「伝統のまち京都」で,京都の伝統工芸について学習しました。そこでは,伝統工芸に触れ,その美しさや繊細さを知るだけでなくそれらを作る職人さんの思いに触れることで,伝統工芸の深い魅力に迫ることができました。
そこで,ここで学んだことをたくさんの人に知ってもらいたいという思いから,児童が学校ホームページを通して発信することにしました。
☆「京友禅・京表具グループ」のまとめ
<友禅染>
友禅染は,京都の宮崎友禅という人の扇絵の画風を小袖の文様に応用したことから,友禅染と呼ばれています。本格的な手描き友禅の場合,完成までに26もの工程があるという,大変手間のかかるものです。下絵は,ツユクサの花弁から抽出した「青花」と呼ばれるインクで柄の部分を描きます。染には,刷毛(はけ)や筆を使います。筆やはけは,主に馬,狸,いたち,鹿,山羊などの毛を使います。
職人さんは晴れの日にそれを着る人のことを思いながらつくっています。
<京表具>
表装とも呼ばれる表具は,古くから芸術や,宗教がさかんであった京都を中心として発達してきました。仏教の広まりとともに中国から伝わり経巻の表装から始まりましたが,掛け軸などは仏教の広まりとともに仏像画の礼拝用としてはじめられたものが原型といわれています。
床の間の発生や室町末期からの茶道とかかわりながら発展し磨かれてきました。
表装は裂地や,和紙を材料として,加湿と乾燥の繰り返しの工程を経て完成します。
職人さんは,書画をどのように引き立てるかという取り合わせを一番大切にしておられます。
☆「職人さんの“思い”グループ」のまとめ
<伝統産業の大きな苦難>
平安時代から江戸時代までの約1000年の間,京都は,都でした。都には,さまざまな人が集まり長い歴史の中で独特の文化を作り上げてきました。そうして京都では様々な伝統工芸品が生まれました。
しかし,都が東京へ移ったりする「明治2(1869)年」など,京都の町は大きな変化を経験し,それは京都の伝統工芸にとって大きな苦難となりました。しかし,町を愛し,伝統産業を守り続けた多くの職人さんや京都の人々によって,伝統産業は,今日に受け継がれてきているのです。
このようにして受け継がれてきた伝統工芸は,今,伝統工芸品を買う人,作る人が減っていて危機的な状況にあります。その理由の一つとして,機械で大量生産が増え,高い伝統工芸品より安い大量生産された物の方が,人気があるからだということがあります。そのせいで,伝統工芸品の前提である手工芸がかなり少なくなっています。
でも,伝統を守りたいという思いから,製作者や伝統工芸保存会の人達などが,伝統を守るためにがんばっています。例えば製作者の人(京友禅など)は,本来は分業の仕事を一人ですべて行うなどの工夫をしています。保存会の人は,伝統工芸に関する展覧会,展示会を開催する,伝統工芸に関する講演会,見学会を開催するなどして,多くの人に伝統工芸のよさを知ってもらい,伝統を残そうとしています。
そうまでして伝統の技を残そうとするのは,その技を応用して新しいものを作れるからです。私たちも未来を守るために,伝統工芸を守っていきたいと思います。