京都市立学校・幼稚園
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Yishun Junior College(シンガポール)の皆様が来校されました!

 11月25日(水)午前9時から午後1時まで,イーシュンジュニアカレッジの生徒・教員合わせて43名が国際交流を目的にシンガポールから来校されました。
 イーシュンジュニアカレッジとは平成22年から相互交流をさせていただいており,今回が5回目(平成23年のみ震災などにより訪問がなかったため)の訪問受け入れとなります。

 9時すぎから始まった今回の交流では,7階京一商西京メモリアルホールでの歓迎行事のあと,まずは1年7組の体育の授業に入っていただきました。この日は,「ソフトバレーボール」でイーシュンの生徒たちとゲームを楽しみました。通常のバレーボールとは違い,やわらかな軌道を描いてゆっくりとボールのやりとりが行われますので,リラックスしながらの試合運びとなりました。

 次の時間は再びメモリアルホールに集合して,1年6組の生徒との交流授業です。
 「EECI」という日本人教員とALTがTTで(通常は1クラスを2講座に分割して,それぞれを2人のぺアで)担当している英語の科目ですので,オールイングリッシュで行いました。
 西京生とイーシュンの生徒3〜4人ずつ計7〜8人のグループを作り,まずは「Two Facts and One Lie(二つの事実と一つのウソ)」というゲーム式の自己紹介から始めました。
 これは,自分に関する3つの情報(本当のこと2つ+ウソ1つ)を自己紹介として皆に伝え,聞いている側はどれがウソの情報なのかを当てるというものです。大きな笑い声が起こりながら,生徒たちはすぐに打ち解けていきました。
 2つ目は,グループディスカッションです。それぞれ「学校生活」「食文化」「祭り」などのお題を与えられ,お互いの国のことをフリートーク形式で相手に紹介し,聞きながらメモ用紙に“共通点”と“違う点”とをまとめていきました。
 最後は,プレゼンテーションです。グループの代表者2人が隣のグループに移動し,自分たちのグループで話し合われたテーマについて,相手のグループにプレゼンテーションを行います。
 グループの中には「負けたら腕立て伏せ」の罰ゲーム付きでシンガポール式のゲームを行い,大いに盛り上がっているところもありました。
 解散の合図の後もグループで記念写真や連絡先交換を行うなど,和やかな雰囲気でこの時間の交流を終わりました。

 昼食は,来年3月に行う海外フィールドワークでシンガポールコースを選択し,同校訪問・交流を予定している生徒との交流を兼ねて,地下1階の食堂で召し上がっていただきました。両校生徒の挨拶と「いただきます」の後,イーシュンの生徒たちは食堂特製の定食を,西京の生徒たちは持参した弁当を前に,互いに向かい合って食事をしながら会話をするのですが,話に夢中になって箸がなかなか進まない様子でした。
 食事後は再び7階のメモリアルホールに戻り,記念の集合写真を撮りました。その後も生徒たちは連絡先を交換したり,写真を撮りあったりと,予定の時間が過ぎても名残りが尽きない様子で,来年3月の再会を約束し,別れを惜しんでいました。

 イーシュンジュニアカレッジの皆さん,有り難うございました。この後の御旅程が天候にも恵まれて素晴らしいものとなりますよう,祈念いたしております。また,有意義で貴重な経験となる両校間の交流を,今後とも続けていければと思います。


[写真]
1枚目
 上段    歓迎看板と歓迎行事(記念品交換)
 中段・下段 スポーツ交流

2枚目
 上段    EECIでの交流
 中段・下段 食事をしながらの交流

3枚目    全員での集合写真

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後期球技大会を行いました!

 11月25日(水)午後,1・2年生による後期球技大会が「サッカー」と「バレーボール」の2種目で開催されました。
 生徒たちは揃いのクラスTシャツ(全員揃って行事で着用するのはこれが最後です)に身を包み,担任の先生とともに,一致団結して各試合を楽しんでいました。午前中授業の後の半日のみで,タイトな試合スケジュールの中,選手として,応援団として,エネルギー全開で動き回っている姿が印象的でした。
 最後に行われた1・2年生有志チームと教員チームとの特別試合(生徒有志チームの勝利)や,閉会式での「結果発表」も大いに盛り上がりました。
 閉会式で村上校長は,この日午前のシンガポールのイーシュンジュニアカレッジからの訪問団との交流会(平成22年に始まり,今年で5回目。[1回分少ないのは,平成23年度のみ,震災等のために中止となったため。])の中で,1年生が体育の授業でソフトバレーボールのゲームを行いながら交流を深めたことを紹介され,「スポーツは言葉を介さなくても心と心が触れ合えるものであり,2020年のオリンピック東京大会に向けて,これからは今まで以上にいろいろな国の人々とスポーツを通じた交流も進めていってもらえればと思う。とにかく,心配された天気も何とかもって,すべてのゲームを行うことが出来た。これは皆さんの日頃の精進の賜物。そして,生徒自治会スタッフの皆さんの頑張りにも感謝します。」と述べられました。
 生徒自治会スタッフの皆さん,生徒の皆さん,本当にお疲れ様でした!

[結果]
 1年生
  バレーボールの部 優勝 5組 第2位 3組 第3位 1組
  サッカーの部   優勝 4組 第2位 1組・6組
  総合成績     優勝 4・5組  第3位 1・3組

 2年生
  バレーボールの部 優勝 5組 第2位 3組 第3位 1組
  サッカーの部   優勝 1組 第2位 2組 第3位 6組
  総合成績     優勝 1組 第2位 2組 第3位 3組

[写真]
 1枚目 開会式(選手宣誓)
 2枚目
  上段  サッカー
  中段  バレーボール
  下段左 教員チームとの特別試合
    右 閉会式(校長挨拶) 
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京都市立中学2年生対象「市立高校グローバルフェスタ2015」多数のお申込みありがとうございました!

 12月19日(土)13時から16時まで,本校を会場として開催されます「市立高校グローバルフェスタ2015」。お陰様で全校で定員に達しましたので,11月21日(土)に受付を終了させていただきました。
 多数のお申込みを賜り,誠にありがとうございました!

[写真]昨年度の本校ブースの参加者の様子

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【2R+COP21】教室のごみ分別状況調査を行いました!

 11月21日(土)午前10時から正午過ぎまで,地下サンクンアトリウムにて,3月から活動しています「2R研究プロジェクトチーム」(2年生有志)と,10月下旬に募集・発足しました「COP21パリ開催記念プロジェクトチーム」(1年生有志)の生徒による「教室のごみ分別状況調査」を行いました。
 これは,5月に中高各学年で2回行いました「ごみ排出量調査」につぐ実態調査第3弾で,後期から始まりました「ごみの分別」がうまく行われているかどうかを中心に,組成も詳しく調べ,現状把握と課題を探るために生徒たちが企画したものです。すでに高校2年生で実施しました意識面のアンケート調査の分析とあわせて,11月28日(土)に校内で行います「環境シンポジウム」(1年生対象)にて最終報告を行う予定です。

 本日も,日頃から御指導下さっています浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)がお忙しい中お越し下さり,生徒たち(特に今回初めて調査に参加する1年生)にいろいろとアドバイスをして下さっていました。浅利先生,ありがとうございました。
 1年生の有志生徒たちは,2年生からこの取組を引き継ぎ,来週の発表にむけて,得られたデータの分析と今後に向けての提言をまとめていきます。日々の学習やフィールドワークの準備,部活動等に忙しい中ですが,より良い発表となることを期待しています!

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2年生保健学習会を行いました!

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 11月19日(木)7限ロングホームルームの時間に,7階大講義室にて,2年生全員を対象として,保健学習会を行いました。講師は京都教育大学教育支援センター長の関口久志教授で,「HIV/エイズ・性感染症の理解とよりよい関係性」というテーマで御講演いただきました。

 冒頭,関口教授は,生徒たちに向けて大人を代表して謝罪の言葉をのべられました−「性に対する正しい知識を,きちんと大人から伝えられなくてごめんなさい」と。これは,かつて,関口教授が京都府内の高校で保健体育科の教諭として教鞭をとられていたときの体験を踏まえてのものだそうです。生徒たちは普段から話をしっかり聴く集団ですが,この言葉で一気に講演に惹きこまれ,終始全員が真剣に聞き入っていました。
 関口教授御自身が実際に関わられた事例をいくつか紹介して下さりながら,性感染症に対する正しい知識も確認しつつ,「男女間の恋愛における対等な関係とはどういうことなのか」等について,快活な話しぶりで御講演を進められました。笑いもあり,深刻な事例を元に考えさせられる場面もある中で,生徒たちはその都度,互いに議論をし,よりよい人間関係について考えました。男女相互の安全・安心を心がけること,我慢だけではよい方向に行かないこと,お互いによく話し合うことが大切であること等々をお話になり,男女間の関係性では,「男性の考え方が良い方に変われば、性感染症はもっと減らすことができる。彼女のことを本当に大切にできる、『21世紀型のいい男』になろう」と訴えて下さいました。また,エイズや性感染症の実態もグラフなどで分かりやすく説明して下さり,かかってしまった際の相談先についても教えて下さいました。教授のメリハリと迫力のある語り口に引きこまれ,時間があっという間に経過しました。
 最後に,関口教授は次の言葉で締めくくられました。「よい人間関係は,『別れるとき』に分かる。微笑みと感謝で,また会おうと言って別れられるように。」

 時間の都合上,質疑応答の時間がとれなかったのが残念ですが,友人・男女・親子の関係など,周りの人たちとの関係を見つめ直すのによい示唆をたくさんいただきました。この講演で学んだことが,今後の一人一人の生き方や考え方によい影響を与え続ける糧となることを願っております。
 関口教授,お忙しい中御講演下さり,有り難うございました!

「2R研究プロジェクト」「COP21パリ開催記念プロジェクト」の参加生徒合同ミーティング(第2回)を行いました!

 11月17日(火)放課後16時40分から,5階535教室にて,本年3月から活動しています「2R研究プロジェクトチーム」(2年生有志)と,10月下旬に募集・発足しました「COP21パリ開催記念プロジェクトチーム」(1年生有志)との第2回合同ミーティングを行いました。

 「2R研究プロジェクト」は,京都市において,全国に先駆けて「こころのしまつ条例」が制定され,「2R」(リデュース・リユース)が強化されるのに伴い,一般社団法人「びっくりエコ発電所」等の呼びかけに応じた有志生徒(本年3月当時は1年生)が,浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)の御指導のもとで行っている調査・研究プロジェクトです。ディスカッションを重ね,主に高校のごみを対象に,排出実態調査や分別実験,アンケート調査などを組み合わせて,削減を目指して活動しています。(6月20日には京都大学百周年時計台記念館で中間発表やパネルディスカッションを,また10月15日には校内で中学・高校全校生徒の前で発表とごみ分別徹底の呼びかけを行いました。また,ごみの分別方法が変更されてから,2年生全員への再度の「意識調査アンケート」も行いました。)

 「COP21パリ開催記念プロジェクト」は,今年の11月30日から12月11日まで,パリで「COP21」(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)が開催されることを記念して若者たちが行う,「盛り上げ企画」です。
 ここ京都は,平成9年12月に「COP3」が開催され,「京都議定書」が採択された地です。そこで,フランス等を拠点に,若者を巻き込みながら持続可能性を追求するプロジェクトを実施しておられる団体が,COP21開催を記念した若者参加型の取組を企画されており,パリの若者との交流の海外パートナーとして,京都の高校生や大学生との協働を呼びかけておられます。本校では,これまでから京都大学の浅利美鈴先生との協働で環境教育の取組を続けており,その関わりから,参加の呼び掛けをいただきました。
 「京都からパリへ世界へ エコ玉手箱」と題したこのプロジェクトのメインプログラムとして,「京都とパリを結んでのスカイプ中継による相互の取組発信」を,来る11月28日(土)午後から29日(日)朝にかけて行う運びとなりました。高校生や大学生から成る参加者が,合宿形式でミニレクチャーを受けたり,ブレインストーミングを行ったりしながら,環境について考え,持続可能な世界の構築に向けて思いをまとめる取組です。この日の午前は,例によって校内で「土曜活用講座」があり,その後恒例の「環境シンポジウム」を行ってからの,連続したタイトな進行予定の中での泊りがけの企画です。

 本日の合同ミーティングには,御指導下さっています浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)がお忙しい中お越し下さいました。そして,2Rプロジェクトの最終まとめに向けた更なる調査予定の確認や,上記「環境シンポジウム」や「エコ玉手箱プロジェクト」を含めた見通しの説明を行って下さいました。

 11月21日(土)午前(珍しく土曜講座も模擬試験もない日です)には,両チーム合同で「ゴミの分別状況調査」も行う予定です。環境モデル都市・京都で学ぶ高校生として貴重な経験を積む機会ですので,“京都ならでは”“西京高校ならでは”の,まさに千載一遇の巡りあわせの中で,新たな発見や出会いを楽しんで取組を進めていただければと思います。
 プロジェクトチームの皆さんの活躍に期待しています!

[写真](部活等で出入りが激しく,写したときは人数が少なめでした)
 左: 2年生からの説明に1年生が質問する様子
 右: 浅利先生からの説明を聴く様子
 

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【穂美月展】続報・本校の受賞生徒一覧を追加しました!

 11月9日に掲載しました市立高校「穂美月」展の入賞生徒が分かりましたので,記事に書き加えました。下のリンクをクリックして,御覧下さい。


  穂美月展の記事へのリンク

【海外FWグアムコース】3月にお世話になった学生ボランティアと旧交を温めました!

 11月14日「土曜活用講座」終了後の13時から17時まで,12期生(現2年生)海外フィールドワーク(以下,FWと略します。)グアムコース参加者有志と,3月にグアム大学でお世話になった学生ボランティアのGeoffrey AshfordさんとがReunion(同窓会)を行い,旧交を温めました。これは,現在岡山大学に留学中のGeoffreyさんが週末を利用して本校に遊びに来て下さり,実現したものです。

 2年4組のHR教室で一緒に昼食をとった後,校内のFW発表会で使ったスライド資料を見ていただきながらグアムで行ったFW活動を振り返ったり,校内のさまざまな施設を御案内したりしました。途中,茶道部の先生にも協力いただいてお茶室(西館1階「松韻庵」)にも入らせていただくことができました。日本の文化について学んでいるGeoffreyさんにとって,良い経験だったようです。

 その後,15時頃から二条城散策を予定していたのですが,時間が合わず,代わりに,京都国際マンガミュージアム(中京区烏丸御池上ル)へ行きました。
 生徒たちは,日本の文化において存在感を増しているマンガについて,身振り手振りを交えながらその“濃い”歴史を一生懸命英語で説明していました。また,漫画の原型である多色摺りの木版画の展示もあり,現代の漫画だけでなく,伝統的な技法を用いた美しい作品も多数鑑賞することが出来ました。

 参加した生徒は,「このReunion は急遽決まったものではあったけれども,グアムで大変お世話になったGeoffreyさんにもっと出来たことがあったかもしれないと思う。」と残念がっていました。しかし,同時に「話の内容は事前に準備したものではなかったので,かえって“友人としての本物の会話”の面白さや難しさを体験することができて良かった。」とも言っていました。互いに有意義な時間が過ごせたようです。

 今後もこういった温かい交流を続けて行ければと思います。Geoffreyさん,お忙しい中本校にお越し下さり,誠に有り難うございました!

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「京都賞高校フォーラム」に参加しました!

 第31回京都賞ウイーク・青少年育成プログラムの一環「高校フォーラム」(稲盛財団・京都大学の共催)が,京都大学百周年時計台記念館を会場として,11月13日(金)午後に行われました。京都市内を中心とする府内の9校から約450人が参加し,本校からも1〜3年生の希望者82名が参加しました。

 科学や文明の発展,また人類の精神的深化・高揚の面で著しい貢献をした方々に贈られる国際賞「京都賞」基礎科学部門の本年度の受賞者でいらっしゃいます,ミシェル・マイヨール博士(スイス・1942年生まれ・ジュネーブ大学名誉教授)による,「宇宙を読み解く:物理学という素晴らしい道具」と題する御講演でした。

 博士の受賞理由は,「太陽系外の惑星の発見による新たな宇宙像の展開への多大な貢献」です。博士が最初に発見した太陽系外の惑星は,「ペガスス座51番星b」という惑星です。生徒たちが校内の事前学習会で学んだ“ドップラー法”と“トランジット法”の原理を応用し,発見したことを実際の観測データを用いて解説されました。
 ペガスス座51番星bを観測すると,公転周期は4.3日と大変短いことがわかりました。それまでの惑星形成の理論では説明できず,信じられないと思ったそうです。
 そのような惑星がどのようにして形成されたのか,博士の研究はさらに進みます。コンピュータで惑星の形成過程をシミュレーションしてみると,回転するガスの円盤の中に暗いドーナツ状の構造ができることが予測されました。粘り強く観測を続けると,実際の夜空でも予測された構造の天体が発見されました。「この天体がシミュレーションのものと同じかどうかはまだわからないけれど,ファンタスティックな発見だった」と話されていました。

 博士の最初の惑星発見後,太陽系外の惑星は次々と発見されていき,「比較惑星学」という新しい学問分野が誕生しました。
 惑星が次々に発見されると,そこに生命は存在するのかが,気になります。私たち人類は,宇宙の中で特殊な存在なのか,それとも化学的な条件が整えば必然的に発生するものなのか,これを科学的に調べるにはどうしたらいいでしょうか。博士のアイデアは,惑星大気を観測することです。例えば,地球の大気にはオゾン層があります。オゾン層は植物の光合成で発生した酸素から作られたものです。植物の存在しない金星や火星にはありません。オゾンは,ある波長の光を吸収するので,その光が惑星大気から観測されれば,生命の証と言えるかもしれません。今後の研究の展望も含めて,予定時間を超過して生き生きとお話しくださいました。

 終了後の質疑応答では,まず西京高校の生徒が元気に手を挙げました。惑星が1つの場合と複数の場合で,主星の速度変化のデータのグラフにどんな違いが生じるか等について質問すると,博士は時間いっぱいまで説明してくださいました。マイヨール博士は,本当に宇宙物理学が好きで,研究に邁進されている姿がとても印象的でした。博士の姿は,西京生にとっても各々の夢を実現するための大きなヒントになったことでしょう。

【参加した生徒の感想です。】
 ・世界の第一線で活躍されている学者の方から,最新の研究内容や,
  「生命とは何か」といった問いまで,たくさんのお話を聞くことがで
  き,とても有意義な経験になりました。
 ・御講演では,系外惑星の発見方法,また地球外生命体の存在の可能性
  についての夢のある興味深い話を聞くことができました。普段高校で
  は学ばない天文学の話でしたが,物理や化学,さらに生物の話も絡ん
  でいて,一つの事象をとってもいくつもの学問が関わっていることを
  実感しました。
 ・自分の住む世界の外には,無限の可能性が広がっていると改めて感じ
  ました。容易な話ではありませんでしたが,校内スタッフによる事前
  学習で学んだことがとても役に立ち,楽しく聴けました。
 ・地球の外に目を向け,そして太陽系の外にまでも目を向けている我々
  人類は確かにすごいけれど,まだまだ分かっていないことが多く存在
  している。博士がおっしゃったように,エウロパの内部や火星に生命
  が存在した痕跡があるのかということや,さらに,人間という知的生
  命体は宇宙にとって“必然”なのか,はたまた“偶然”なのか等々・・。
  僕たちの世代が明らかにしなくてはならない問いは無限であるのだ、
  と感じました。

 生徒スタッフとして活躍した生徒のみなさん,講演に足を運び博士の御講演に耳を傾けた生徒のみなさん,「謦咳に接する」という言葉がありますが,テレビの画面や活字越しではなく,先生のお人柄を感じながらの本当に貴重でかけがえのない経験ができたことと思います。今日の講演で得たものを自からの糧として今後の学校生活や人生に活かし,積極的に「自らの情熱に従ってチャレンジ」し続けていってほしいと思います。お疲れ様でした!

[写真]
 1段目 左:会場入口看板 右:入場前の様子
 2段目:マイヨール博士
     (右の写真中央で立っている生徒は,質問中の西京生)
 3段目 左:博士を囲んで,代表生徒との記念撮影
       (花束贈呈者[左側]は,本校2年山河さん)
     右:参加生徒集合写真
 4段目:本校スタッフ集合写真

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2015年「EUがあなたの学校にやってくる」フランス総領事による特別授業を行いました!

 11月12日(木)7限目(LHR)の時間を利用して,15時20分から16時10分まで,7階大講義室にて,1年生全員を対象に,在京都フランス総領事シャルランリ・ブロソー様による特別授業を行いました。

 この事業(EUがあなたの学校にやってくる)は,駐日欧州連合(EU)代表部が,在日EU加盟国大使館の協力を得て実施するもので,EUが重視しておられる市民交流に焦点を当てたプロジェクトです。
 平成19(2007)年から毎年開催されており,EUの成り立ちや今日の世界で果たしている役割のほか,EU加盟国の多種多様な歴史や文化などを紹介することで,青少年の海外に関する知識を広める機会を提供して下さっています。第1回以来の訪問校は約800校,この授業を受けた生徒は延べ約34万人にのぼります。(本校には,平成20年5月8日に,フランス大使館から,公使のクリストフ・プノ氏が御来校下さり,当時の1年生[第6期生]に特別授業を行って下さっています。)
 今年度は,11月9日から13日まで,EUとその加盟国の在日外交官41名(駐日大使11名を含む)が,全国54の高等学校で延べ約24,000人の高校生に対して,EUおよび出身国について授業を行って下さいました。

 総領事様は,秘書の方を帯同され,少し早めに学校に御到着下さり,学校の概要説明や,施設の状況及び1年生の授業の様子の御視察の後,特別授業に臨まれました。

 生徒たちは,事前にいただいていましたEUについての資料を手に,秘書の方の同時通訳により,総領事様からの特別授業を受けました。

 欧州連合条約に基づく,経済通貨統合,共通外交・安全保障政策,警察・刑事司法協力等のより幅広い分野での協力を進めている政治・経済統合体であるEUは,加盟国が6か国から現在28か国に拡大し,総面積は約430万平方キロメートル(日本の約11倍), 総人口は約5億人(日本の約4倍)を数えます。「シェンゲン協定」(昭和60[1985]年にルクセンブルクのシェンゲンで署名された,共通国境管理の漸進的撤廃に関する協定。平成11[1999]年に発効したアムステルダム条約により「EU条約」に統合されました。・・・11月5日に生徒全員を対象に校内各クラスで行いました事前学習会でも取り上げられていました。)等により,EU加盟国間では,人・物・サービスおよび資本が,それぞれの国内と同様に,国境や障壁に妨げられることなく,自由に移動することができる単一市場が形成されています。
 また,EUの通貨「ユーロ」(現在,EU加盟国のうち,19か国が導入)についても,紙幣はどの国でも同じデザインですが,硬貨は「共通デザイン」が施されている面と,発行国独自のデザインが施された面とがあること等を,画像を示しながら説明して下さいました。

 その他,「世界の中のEU」として,
 ・すべての人々にとってよりよい世界にするために世界最大の開発援助
  を提供し,専門家の派遣もしていること
 ・世界の安全を守るために平和構築にも取り組んでおり,部隊の派遣も
  していること
 ・世界最大の人道援助を提供し,緊急事態に対応するため,EUの資源
  を即時に動員する準備があること(東日本大震災の際の支援の様子に
  ついてもお話しして下さいました。)
 ・環境,気候変動,エネルギーの面では,世界規模の持続可能な開発促
  進のために主要な役割を果たしていること(今年はCOP21[国連気
  候変動枠組条約第21回締約国会議]がフランスのパリで開催されま
  すが,開催記念プロジェクトとして京都−パリの若者同士で計画され
  ています「エコ玉手箱」の企画で本校からも生徒有志が取組を進めて
  いることについても触れて下さいました。)
 ・EUと貿易・・・世界最大の経済圏(世界のGDPの20%以上を占め
  る)であり,EUと世界の雇用に貢献していること

等もお話しして下さいました。そして,

 ・EUと日本・・・「民主主義」「人権」といった基本的価値観を共有
  しており,戦略的パートナーシップ協定(SPA)や自由貿易協定(FT
  A)等のもと,各方面において関係・協力が強化されていること
 ・研究,イノベーションにおける協力関係・・・「ホライズン202
  0」(800億ユーロ規模の研究イノベーション計画)や「ユパン」
  (EUPAN・・・研究とイノベーション分野における日本とEUとの
  協力を象徴するために誕生したロボットの愛称)の紹介
 ・ヨーロッパ留学のすすめ・・・質の高い高等教育,「エラスムス+」
  (EUでの勉学や研究を支援する奨学金),「欧州留学フェア(EHE
  F)」(欧州の高等教育機関の代表者から直に話を聞くことができる
  イベント)の紹介
 ・EUフィルムデーズ・・・EU加盟国大使館・文化機関が提供する,
  各国の作品を一堂に上映する映画祭。(今年は東京[5月29日〜6
  月21日]と京都[7月1〜12日]で開催)

等についても御紹介になり,予定の時間を大きく超えてお話し下さいました。

 終了後の質疑応答では,「フランスの伝統行事で,日本でもっと知ってほしいものはありますか。」という質問に対して,「ガレット・デ・ロワ(galette des Rois)」を紹介して下さいました。フランス語でgalette(ガレット)はお菓子,rois(ロワ)は王様,「王様のお菓子」という意味だそうです。1月まで続くクリスマスの行事で,1月6日の年始に食べる直径50cmほどの円形のパイの中に一つだけ「フェーブ」が入っており(昔は乾燥したそら豆を入れたそうですが,今では陶器や金属製の飾りが使われています。),家族や友人,仲間たちが集ってお菓子を切り分け,フェーブ入りが当たった人は,王冠(紙の王冠がついているそうです)をかぶって祝福を受け,その日は主役として回りの人に命令ができるのだそうです。総領事館でも毎年行われており,「ぜひ来てください。」とおっしゃっていました。
 また,新しい行事として,音楽の祭日「フェット・ド・ラ・ミュージック」(6月21日を中心に開催される,プロ・アマを問わず参加できる音楽イベント)や「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」(パリ市が10月の第1土曜日に行う一夜限りの現代アートの祭典。パリの姉妹都市・京都でも,日仏の現代アートを無料で楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO」が市内38会場で行われました。)についても御紹介下さいました。さらに,左京区北白川にある「フランス国立極東学院(EFEO)」(フランス教育省の研究センター)についてもお話し下さいました。
 もう一つは「EUの会議で大変なことは何ですか」という問いに対して,「最大の壁は“言語”です。」とおっしゃっていました。(会議の際に各国の言語を訳すため,多くの通訳者が必要)

 特別授業終了後は,代表生徒(14名)と約20分間にわたる懇談の場も設けて下さり,パリジャンでいらっしゃる総領事様に「パリのおすすめスポット」を伺ったり,フランスのエネルギー政策について質問したりと,貴重な時間を持つことができました。

 生徒の感想です。
 ・EUについてたくさんのことを詳しく知ることができました。例え
  ば,環境政策や平和に向けた取組,経済援助のこと等,知らなかった
  こともたくさんあって,大変勉強になりました。
 ・日本にもEUとつながれる所が意外と多くあるのだなと驚きました。
 ・留学プログラムに興味があるので,大学に入ってから参加したいと思
  いました。
 ・初めての同時通訳による講演で,フランス語の心地よい響きにテンシ
  ョンが上がり,集中して聴けました。
 ・フランスの行事や文化のことも聞くことができて,良かったです。
  京都でも行事が行われていることを初めて聞き,知らなかったので,
  もっといろいろな方面に視野を広げられたらいいなと思いました。

 EU加盟国の中でも,京都市はパリ市と昭和33(1958)年に「友情盟約」を結んで親交を深める等,フランスとは長い交流の歴史の積み重ねがあります。また,今月末に行われます「エコ玉手箱」の企画(COP21開催を記念したパリと京都とを結ぶ若者参加型の取組)に本校の有志生徒が参加することでもあり,まさに時宜に適った大変意義深い特別授業となりました。

 お忙しい中御来校・御講演下さいました在京都フランス総領事シャルランリ・ブロソー様,通訳及び事前調整等の労を担われました秘書室北川様をはじめ,駐日EU代表部広報部の皆様など,お世話に与りました関係の皆様方すべてに厚く御礼申し上げます。誠に有り難うございました。


[11月15日追記]
 パリ中心部と近郊で11月13日夜(日本時間14日早朝),テロ事件が発生しました。犠牲になられました方々に心からの哀悼の意を表しますとともに,負傷されました方々,御家族にお見舞いを申し上げます。

[写真]
 1枚目 特別授業の様子
 2枚目 懇談会の様子

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全日制
11/28 第10回土曜活用講座1年2年
11/30 3年後期考査
12/1 3年全統センタープレ第1日
12/2 3年全統センタープレ第2日
12/3 3年特編開始(〜1/29)
京都市立西京高等学校
〒604-8437
京都市中京区西ノ京東中合町1
TEL:075-841-0010
FAX:075-822-5702
E-mail: saikyo@edu.city.kyoto.jp