京都市立学校・幼稚園
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2年生「環境教育講演会」を行いました!

 12月11日(木)7限ロングホームルームの時間に,7階大講義室にて,2年生EEP特別講演会を行いました。テーマは環境教育で,京都大学名誉教授の西本清一先生(一般社団法人びっくりエコ発電所・理事)を講師にお招きし,環境や太陽電池についてお話しいただきました。
 「一般社団法人びっくりエコ発電所」は京都市の「市民協働発電」運営団体の一つであり,その第1号の施設として,本校屋上に昨年3月,ソーラーパネルを設置されました。昨年度は,その発足を記念して本校で5月下旬に「環境シンポジウム」を当時の1年生[現2年生]を対象に行い,尾池和夫先生(一般社団法人びっくりエコ発電所理事・京都造形芸術大学学長)が基調講演を,本校マネジメント会議委員の浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)が「びっくり! エコリンピック」と題したクイズ大会を行って下さいました。
 今回の講演会は,そのフォローアップの取組として2年生の皆さんに再び環境について考えてもらうため,「びっくりエコ発電所」様の御協力により実現したものです。

 冒頭,浅利美鈴先生から講師の西本先生の御紹介と,「エコ俳句」「エコ川柳」応募の呼びかけがありました。
 西本清一先生の演題は「太陽電池をめぐる三題噺」で,光・電気・エコロジーを軸に,物理,化学,生物の各分野から,光や発電,太陽電池に関する内容をかなり詳しく説明して下さいました。文系の生徒はもちろん,理系でもなかなか難しく感じるところはあったようですが,観察・実験をはさんだり,金魚が実は人間と同じ色を見ている等のトピックスなどを織り交ぜながら,太陽電池について多くの知識と考え方を教えていただきました。
 
 1つ目の噺は,「光と物質が織り成す色の科学と心理学」。
2年生は物理の光学分野をまだ学習していませんので,初めて耳にする話題が多かったと思いますが,ラスコーやアルタミラ洞窟の壁画から始まり,民族によって光の色の認識に違いがあること,実は光には色がついていないこと,脳が色を見せていることが紹介されました。「光に色はない」という言葉に半信半疑であった生徒達も,補色残像の実験(ある色をしばらく見つめ続けた後,その色を視界から消去すると,視覚上にはその補色[赤であればシアン,緑であればマゼンタ,青であればイエロー]が残像として残ります。今回は,赤色と緑色の丸印で実験を行って下さいました。)で本当の色は白なのにぼんやり補色が見えることに驚き,少なからずどよめいていました。
 モルフォ蝶の羽には色がついていないのに,光沢がかった綺麗な青色として見えるのは,実は光の干渉によるものであることを,身近な例としてコンパクトディスクの裏面が美しく光る様子を示しながら説明され,生徒たちはなるほどと納得していました。

 2つ目の噺は,「化学反応で電気を創る/光で電気を創る」。
 ここでは主に化学分野について解説が行われました。人類が発見してきた数々の発電の仕組み,例えば化学反応により発電するダニエル電池の仕組みや,電磁誘導現象を応用して発電する仕組みを発見したファラデーの話を経て,今注目の発光ダイオードと同種のPN接合型半導体の仕組みから,太陽電池の発電原理に至るまで説明されました。その中で,「炭酸ガスと水蒸気はどちらがより光を吸収するか」と生徒に問いかけられ,実際には環境問題で取りざたされやすい炭酸ガスではなく水蒸気の方が光の吸収率が高いのであり,実は温暖化に関わっているのは水蒸気である,というところにまで言及されました。

 3つ目の噺は「太陽光発電のエコロジーとエコノミー」。
 実際に太陽電池で発電したときの売電収入と電力会社から購入した電気料金との収支といった経済的な観点や,電気の変換効率といった工学的な話題を中心に説明されました。西本先生のお宅はオール電化だそうで,実際の毎月の売買電力量や売買電力価格の推移をグラフ化して示され,積算すると年間では黒字になっているとおっしゃっていました。
 課題としては,直流で発電された電気を売るためには交流に変換しなければならないのですが,変換効率(60%から70%程度だそうです)の関係からエネルギー量が落ちること,さらには,家庭で使用する際には交流から直流に再変換するわけで,結局最初から考えると36%程度しか活用できていないということになります。エコを実践するのに太陽電池は有用なのですが,解決すべき問題が山積しており,今後に期待したいとおっしゃっていました。その一つとして,「高効率エネルギー利用システム」の構築に向けた取組についても御紹介下さいました。
 最後に,アリストテレスの「教育の根は苦いが,その実は甘い」という言葉を示され,講演を終了されました。

(生徒の感想の一部です)
・光に色がついているのではなく,私たちが物を見る際に脳神経が勝手に色をつけているということにとても驚いた。他の動物の場合は,人間が美しいと思っている動物−例えば鳥や蝶など−をどのような色として捉えているのかが気になった。
・太陽電池について,私たちが知っていることはほんの一握りなのだとわかった。
・エコって奥が深いと思った。
・半導体や電磁波などまだ習っていない分野の話もあったが,とても興味深い内容で,高校生にもわかりやすく面白く話して下さったので,習うのが楽しみになった。
・私たちは環境問題の原因を一本化しがちだけれど,複雑に様々な要素が絡まりあっている。だからこそ,多角的にあらゆる面で自分たちにできることをしていかねばならない。

 この貴重な御講演を聴いたことで,環境に関する取組にも,各自がいかに生きるかということについても,少しずつでも生徒たちの考えが深まり,実際の行動に移していってくれればと思います。
 11期生の皆さんの今後の成長と活躍に期待しています。

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第53回全国高等学校生徒英作文コンテストに入選しました!

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 「第53回全国高等学校生徒英作文コンテスト」(主催:全国英語教育研究団体連合会,後援:文部科学省・日本英語検定協会)で,1年6組の槇田あすかさんが見事「入選」しました。
 長い歴史を誇るこのコンテストには,今年は全国各地の216校から18,540作品もの応募があり,各校の校内選考を通過した1,658作品の中から選ばれた240名(1年の部120名,2・3年の部120名)に賞状等が与えられました。本校では,1・2年生全員が夏季休業中の課題として取り組み,校内選考を通過した10作品が応募しました。(学校からの応募数の上限です。)
 槇田さんは,「1年生の部」で,最優秀賞・優秀賞(5名)・優良賞(10名)に次ぐ「入選」(104名)を果たしました。
 今さら言うまでもなく,「書くこと」は「話すこと」と違って表現するのも時間がかかりますし,的確に伝えるためには読み手の気持ちになって多角的に推敲することも重要です。素材の選択や配列,さまざまな表現(単語や言い回し等)の中からどれを選択すれば最も効果的に伝わるか,そして決められた語数の枠内でいかに明確な展開を持たせて自分の思いをアピールするか・・・。今回の入選を一つの励みとして,今後とも,文章表現にもスピーチやプレゼンテーションにも知識とスキルを磨いていってもらえればと思います。
 入選,おめでとうございました!

第3回「能楽交流鑑賞会」を行いました!

 平素からさまざまな形で本校教育充実発展のためにご支援いただいています一般社団法人京一商西京同窓会様の主催により,後期中間考査最終日の12月9日(火)午後,金剛能楽堂において「能楽交流鑑賞会」を行いました。
 これは,同窓会運営の2つの柱である「育英事業を通じての社会貢献」と「会員相互の親睦交流」とを一つにする行事として,一昨年度(現3年生・10期生の学年)から始まったものです。
 天気にも恵まれ,第1学年の生徒282名と,生徒からすればいわば祖父母世代に当たる方々を中心とする同窓会の皆様約100名の先輩諸氏とが一堂に会し,北川明同窓会理事長の御挨拶で会が始まりました。
 なお,本日御出席下さいました同窓会員様で最高齢の方は,何と昭和6年3月に京一商第42回御卒業・101歳の富田様です!(ちなみに,現1年生はエンタープライジング科12期生であり,卒業時には京一商から通算しますと第129回卒業生という計算になります。)

 第二十六世宗家金剛永謹氏をはじめとする金剛流御一門及び茂山家の皆様の御出演により,最初に高校生向けの「解説」をいただいた後,仕舞「熊坂」,狂言「附子」,休憩をはさんで能「葵上」という番組構成で,約2時間にわたり熱演を繰り広げて下さいました。

 生徒たちはほとんどが能楽鑑賞は初めての経験で,終了後,「舞台が近くてとても迫力があり,客席との一体感も素晴らしかった。」「思っていた以上の躍動感や迫力があった。」「狂言はテンポが良くて言葉がとてもわかりやすく,楽しめた。」といった感想をもったようです。そして,「このように素晴らしい機会を与えてくださった同窓会の皆様に感謝して,今後に生かしていきたい。」と言っていました。

 本日の会は同窓会様の全面的な御協力によって実現したものであり,京都御苑の西に建つ金剛能楽堂というすばらしい舞台で,場がもつ「力」を直接感じとりながら,日本文化の粋である能・狂言を,同じ学窓の高校生と同窓会員がともに鑑賞し,日本文化の懐の大きさや良さを再発見する大変良い機会となりました。これからグローバルリーダーとして国際社会での活躍が期待される若い生徒たちが,それぞれの心と体に脈々と流れている日本の伝統に関心をもち,芸術への造詣を深める第一歩となったことと思います。
 また生徒たちは,同窓会員の皆様方と親しく時と場所とを共有することにより,連綿と続く本校の歴史と伝統の厚みを実感し,様々な形で御支援いただいていることへの感謝の念を深くしていました。
 同窓会の皆様,金剛流の皆様,茂山家の皆様,本日は誠に有り難うございました!

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 1枚目 上段   会場の様子
     中段左  会場の様子
     中段右  司会(藤野理事)
     下段左  開会挨拶(北川理事長)
     下段右  開会挨拶(村上校長)

 2枚目 1段目左 解説
     1段目右・2段目左 仕舞「熊坂」
     2段目右・3段目左 狂言「附子」
     3段目右・4段目  能 「葵上」

 3枚目 左 生徒代表謝辞
     右 閉会挨拶(上林副理事長)
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京都市PTAフェスティバルに「さいきょん」が出没しました!

 12月6日(土)10時から15時まで,左京区の国立京都国際会館イベントホールにて行われた「第17回京都市PTAフェスティバル」に,本校イメージキャラクターの「さいきょん」が出没しました!
 黄色いからだに赤いマントの「さいきょん」が会場内を練り歩くと,子どもたちばかりでなく,保護者の皆様からも「かわいい」との声がかかり,すぐに人だかりができるほどの人気ぶりでした。
 14時ごろに行われた高P連(京都市立高等学校PTA連絡協議会)のステージ発表は「みんなで『恋するフォーチュンクッキー』を踊ろう」という企画でしたが,ここでも,各校の制服姿で踊るPTA役員の皆様やスーツ姿の各校校長等に交じって,さいきょんは軽やかなステップを披露し,人気を博していました。
 PTA壁しんぶんコンテストでは,本校PTAの作品は惜しくも入賞することが出来ませんでしたが,工夫を凝らした紙面によって,西京高PTAの活発かつ和やかな活動の様子を多くの来場者の方々にアピールしていました。
 会場にお越しの皆様,御協力下さいました皆様,ありがとうございました!

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1枚目 会場を練り歩くさいきょん
2枚目 高P連ステージ発表(中央に西京の制服姿が!)
3枚目 市立高校各PTAの壁新聞
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3年生進路検討会が始まりました!

 いよいよ受験本番。恒例の「3年生進路検討会」が始まりました。12月4日(木)・5日(金)・8日(月)及び9日(火)までの4日間,3年間積み重ねてきた模擬試験の結果をはじめとするさまざまな進路データをもとに,3年生全員の進路志望の検討を行います。3年生学級担任はもちろんのこと,教科担当者や進路部等も参加し,一人ひとりの志望状況・学力の伸び・保護者の意向等を総合的に判断しながら,大学入試センター試験後の国公立大学出願を見据えた,学校としての指導の方向性を決めていきます。分析会は午後2時に始まり,連日,午後9時過ぎまで続きます。センター試験まで44日。受験生も学校も,NO GUTS NO GLORY! です。
 ガンバレ! 10期生

[写真]進路検討会の様子
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全日制
12/13 第11回土曜活用講座1年2年
第3回学校説明会
12/14 3年駿台センタープレ(外)
12/19 3年特編授業年内最終日
京都市立西京高等学校
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