最新更新日:2024/04/30 | |
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3年生理科(化学)でタンパク質を合成する実験を行いました!
9月17日(水)3・4限,3年4組理数化学の授業において,無細胞系タンパク質合成実験を行い,あわせてDNA翻訳,蛍光タンパク質の性質などについても学習しました。通常,タンパク質は生物細胞内で合成されるものですが,「無細胞系タンパク質合成」とは,細胞外でタンパク質を合成する技術です。
今回の実験では,愛媛大学の遠藤重弥太特別栄誉教授が開発された乾燥コムギ胚を用いた合成技術を利用し,作業は愛媛大学プロテオサイエンスセンター様から提供していただいた「実験キット」を用いて行いました。合成したタンパク質は,平成20(2008)年にノーベル化学賞を受賞された下村修先生が発見された「緑色蛍光タンパク質(GFP)」です。実験操作は単純なものの,合成技術は最先端の科学技術です。 合成できるまでに時間がかかる(2時間程度の時間が必要です)ので,その間を利用して,このタンパク質をつくるDNAの翻訳(DNAからタンパク質をつくるアミノ酸の配列順を決定する作業)と,緑色蛍光タンパク質と青色蛍光タンパク質(BFP)との違いを考察する実習を行いました。GFP・BFPともに239個のアミノ酸配列により構成されているのですが,その違いはわずかに2箇所のみです。このわずかな相違にもかかわらず蛍光色が異なる,ということに生徒たちは大変驚いていました。 4限目の最後に,合成したタンパク質にブラックライトを当て,実際に合成できたことを確認しました。きれいな緑色蛍光が発光し,生徒たちは実験の成果を得たようです。 普段の授業はどうしても口頭での説明や映像資料などを示すことにとどまることも多いのですが,実際に手順を確かめながら行う「実験」の重要性とその過程での気づきをこれからも大切にして学習活動を進めていきたいと思います。御協力いただきました愛媛大学プロテオサイエンスセンターはじめ関係の皆様方に,感謝申し上げます。有り難うございました。 [写真] 1段目 教員からの手順説明 2段目 タンパク質合成実験 3段目 DNAの翻訳と考察 4段目 ブラックライトを当てて結果確認 |
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