京都市立学校・幼稚園
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3年生人権学習でLGBTに関する講演会を行いました。

 11月9日(木)7限に,7階大講義室にて,3年生人権学習の一環としてNPO法人HIVと人権・情報センター所属の村上貴大先生をお招きしてご講演をしていただきました。
演題は,「LGBTについて学ぼう 〜普通って何だろう〜 」です。
 近年,欧米諸国を中心に同性婚が解禁される等,LGBT(レズビアン,ゲイ,バイセクシャル,トランスジェンダーなどの性的マイノリティ)に関する人権課題は世界的に注目を集めています。その当事者として課題に取り組まれてきた方より,日本のLGBTを取り巻く環境や実態についてお話をいただき,生徒はみな真剣に耳を傾けていました。
 講話の中で特に印象に残った部分として,多くの生徒が「LGBTが全人口に占める割合は約8%である」という統計的事実に注目していました。LGBTに関する課題は,その人口の多さから最も身近な人権課題のひとつであるとされる一方で,可視化されにくい現状があります。「性はわれわれが考える以上に多様なものである一方,多くの制度や社会の仕組みは2つの身体的性ではっきりと区分されている」と述べられたことを受け,日本の社会がマイノリティにとって必ずしも住みよいものではないことについて,生徒達は考えさせられたようです。また,LGBTの当事者にとどまらず,「周囲の人がもつイメージから解放され,自分らしく生きることが多くの人の自己実現をもたらし,豊かな社会の形成につながる」というお話を受け,「自分らしく生きる人の姿勢を応援できる人間になりたい」と言葉にした生徒も多く見られました。
 このように,LGBTという視点を通して広く社会のあり方や人間の生き方について考える機会となり,生徒達にとっては貴重な経験となりました。先生自らの人生経験も踏まえながら丁寧にお話をいただき,大変意義深い時間でした。
 「多様性(ダイバーシティ)が,これからの社会の発展のためには必要不可欠である」という認識は一般的なものとなりつつありますが,日本のLGBTを取り巻く環境に象徴されるように,必ずしも実現しているものではありません。一人一人の個性と自由な発想を重視する本校としては,とても重要な学びを得る機会であり,これを期に,生徒たちが自らや社会のあるべき姿についてより考えを深めてくれたものと期待します。
 村上貴大先生,お忙しい中ご講演くださり,有り難うございました。

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