京都市立学校・幼稚園
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2年「学年アセンブリ」を行いました!

 4月12日(火)11時から12時まで,7階大講義室にて,2年学年アセンブリを行いました。
 2年生に進級して,これまでの内進生と外進生別々のクラス編成から,「自然科学系」(理系)・「社会科学系」(文系)のコース別・内外ミックスのクラス編成となりました。このクラス分けのもと,文理別のカリキュラムで授業が行われます。新年度第1回目の学年集会ということで,各部署や教科から,今年度の見通しや諸注意が行われました。
 最初に,学年主任の富永先生から,生活面と勉強面に関するお話がありました。2年生は“1年生から見られる学年”ということで,挨拶や身だしなみ,授業態度など,様々な面で後輩のお手本となろうということや,文系・理系に分かれてのクラス編成がなされ,教科・科目ごとの単位数の違いがはっきり出るが,“全ての教科において手を抜いてはいけない”ということを,京都大学工学部のセンター試験の配点を具体的に提示しながら,お話されました。生徒たちはしっかりと話を聞き,2年生として気持ちを新たにしている様子でした。
 次に,進路部久保先生のお話です。まずは「1年進路アセンブリのおさらい」から。西京生としての学習習慣がきちんと身についているかの確認をしました。そして,「進路達成ノート」を使った勉強計画の立て方(活用法)の説明と,1年7月,11月,1月進研模試の結果を,卒業生の成績状況等と比較しながらの分析がありました。模試データが視覚的にもわかりやすくまとめてあり,生徒たちが着実に成長している様子を見て取ることができました。その一方,2年スタディーサポートからは,例年と比べ学習時間が低下しているという分析結果がみられたため,久保先生は,「これまでの現役難関大学合格者の平均学習時間」や「高校2年生での偏差値推移」等のデータを示しながら,“今後どのようにするべきかを”説明して下さり,生徒たちも学習に対するモチベーションが上がっている様子でした。どの話も真剣に聞いており,各HR教室に帰ってからも,生徒たちは早速進路ノートを開いて今後の学習プラン等の計画を立てていました。
 学年としましては,1年時に引き続き「進路達成ノート」をうまく使いこなし,学習時間の確保の状況をしっかりと把握するとともに,学級担任とのノートのやりとりを通して,自身の“学習サイクルの質”をさらに高めていってもらおうと思っています。
 その後は,国語・数学・英語の各教科担当者から,授業の流れや講座編成,今後の見通しについての話がありました。共通して強調していたことは,「予習・復習が大事である」ということです。この2年生でしっかりと「国数英」をある程度完成させ,3年生では「理社」を固めていかなければなりません。各教科担当者の説明にも,熱が入っていました。
 西京高校の中心学年である2年生として,完全燃焼でがんばって下さい。
 13期生の活躍に期待しています!

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3年「進路アセンブリ」を行いました!

 4月11日(月)13時から14時20分まで,7階大講義室にて,3年「進路アセンブリ」を行いました。
 はじめに生活指導部の清水先生から,学校生活における規則等の確認や,自転車通学を行う際に気を付けなければならない点についてお話をしていただきました。
 次に,学年主任の岡本先生から,「3年生における土曜講座の実施教科等」「模擬試験成績優秀者の掲示」「1年間の流れ」などについて講話をしていただきました。生徒たちは,体育祭や文化祭などの行事も楽しみにしつつ,同時並行で勉強もしっかりと行う覚悟をしているような面持ちでした。
 各教科担当者からは,3年生の授業や学習の進め方,進学補習や特別編成授業等について説明を行いました。
 最後に進路部から,この春に卒業した11期生の進路状況や,模試の分析についての説明がありました。12期生の模試の結果は,過去(11期生まで)と比較しても良い成績であったようです。しかし,家庭での過ごし方の調査では,スマートフォンの使用時間が増加していること等,気になる部分もありました。生徒たちは気の引き締まる思いで真剣に説明に聞き入っていました。

 最高学年となった12期生を,教職員一同引き続きしっかり支えていきたいと思います。理想を追い求め,自らの夢に近づくために力強く歩んで下さい。
 ガンバレ 12期生!!


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3年生対象「薬物乱用防止講習会」を行いました!

 4月11日(月)午前11時から60分間,7階大講義室にて,京都市保健福祉局保健衛生推進室医務衛生課薬務担当の牧野紘也様を講師にお迎えして,3年生全員を対象に,薬物乱用防止講習会を行いました。
 冒頭,最近の新聞記事を引用しながら薬物乱用事案の現状について振り返った後,イチゴなどがトッピングされたおいしそうなパンケーキがアップで写っている1枚の写真を示され,「これを見て,どう思いましたか」と,生徒に問い掛けられました。
 「皆さんは,たいていはおいしそうと思ったり,味や香りが思い浮かんだりしたはずです。これは脳の働きによるものですが,薬物を乱用すると,こういった脳の働きが破壊されてしまうのです。」と説明され,DVD映像の資料を流された後,スライド資料を用いて丁寧に説明して下さいました。
 「薬物乱用とは,病院で処方された薬やその他不正な薬物(大麻・覚せい剤・危険ドラッグ等)を,遊びや快楽を求めるために本来の目的以外で使用することを言い,たとえ1回使っただけでも「乱用」にあたる。」「薬物乱用によって破壊された脳は,元には戻らない。能は20歳ごろまで成長すると言われているが,この時期に薬物を乱用すると能や体の成長がストップするだけでなく,感情のコントロールができない・意欲がなくなる・怒りっぽくなる等,心身の発達が損なわれ,家族や友人との意思疎通も出来なくなってしまう。」
 そして,薬物の種類についても説明され,その性質によって「興奮作用のある薬物」(覚せい剤等),「抑制作用のある薬物」(あへん系麻薬),「幻覚作用のある薬物」(大麻等)に分けられることや,乱用・長期使用するとどうなるか等についても説明して下さいました。また,新種の薬物「シバガス」についての説明(海外では死亡事例も出ていること等)や日本や外国における薬物事犯による刑罰(最高刑が死刑の国も)、また海外での注意(ドラッグ・ミュール事件等)についても紹介がありました。
 さらに,「危険な薬物の特徴として『耐性』(効かなくなるので量が増えていく)と『依存』(精神的・身体的)があり,乱用をやめて普通の生活に戻ったようでも,些細なストレス等によって『フラッシュバック』(突然,幻覚や妄想等が再発すること)が起こることもある。」といった恐ろしい特徴についても説明して下さいました。
最後に,「薬物の乱用は,一度でもダメ。ゼッタイです。誘われたときは『きっぱりと断る』『逃げる』ようにして下さい。」と呼び掛けられ,“心の健康5か条”を紹介して講習を終えられました。
  ・自分自身を大切に思うこと
  ・物事を前向きに考えること
  ・自分なりの目標に向かって努力すること
  ・様々なトラブル,心配事にくよくよしないこと
  ・家族・友人と何でも話し合える関係を築くこと

 この講習の内容をよく振り返り,一人一人がしっかりとした自覚を持ってほしいものです。お忙しい中御講演下さいました牧野様,誠に有り難うございました。

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平成28年度前期始業式・対面式を行いました!

 4月8日(金)12時から,高校2・3年のクラス発表が中庭で行われ,12時45分からは西館アリーナにて高校前期始業式・中高合同対面式・高校対面式を行いました。
 始業式では,竹田昌弘学校長から退職・離任・転任・新任教職員の紹介の後,年度当初の講話がありました。
 竹田校長は,「私は,エンタープライジング科創設以来10年間西京で教鞭をとってきた。昨年度までの3年間は他校に勤務していたので,外から西京を見てきた。私が離れている3年間に西京はすごく進化し,発展した。君たち一人一人の,また教職員の努力の成果により,素晴らしい学校になって来ている。皆さんがグローバル人材として国際的に活躍・貢献できるように一緒に頑張っていきたい。」と述べられ,本校の校是や“3つのC”を確認して「(1)人とつながる力・・・コミュニケーションの一番の入口は“挨拶”。今まで以上に挨拶を励行し,そこからコミュニケーションをとってほしい。(2)社会とつながる力・・・社会とのつながり方にはさまざまな方法があるが,その第一歩として皆さんに期待したいのは,『場と状況に応じた判断と行動』をとってほしいということ。場を読んで心遣いができ,きちんとした判断と行動が出来る人になってほしい。(3)何に挑戦するかというと,知と向き合うということ。西京での学びに積極的に参加してほしい。そのためには,家庭学習を各学年とも一週間に15時間,土日や隙間の時間も活用しながらしっかりと取り組んでほしい。」「また,人権といのちを大切にしてほしい。人権侵害につながるようないじめ・いじりは絶対に許さない。一人一人の考え方の違いを尊重してほしい。」と,この3つプラス1つを肝に銘じてしっかりと歩んでいってほしいと述べられました。

 また,最後に「Willing is not enough, we must do.」(思っているだけでは不十分だ。実行しよう。)と生徒たちにエールを送って,講話を締めくくられました。

 講話の後,竹田校長から,新しい学術顧問として今月から御就任いただきました服部重彦様(株式会社島津製作所相談役)の御紹介も行いました。

 引き続き行われました中高合同対面式(高校生徒自治会と附属中学生徒会によって企画・進行されています)では,中高全生徒約1,200人が西館2階アリーナに一堂に会し,それぞれの会長が協力してスライドを用いながら中学・高校の主な行事を紹介し,固い握手を交わして終了しました。中高の1年生たちはこれから始まる学校生活に思いを馳せながら,興味深く聞き入っていました。

 その後行われた高校対面式では,新入生代表挨拶や1年生各クラスが趣向を凝らした1分間クラスPR(クラス発表後にわずか時間を利用して作り上げたものです。)を行った後,在校生代表が温かい歓迎挨拶を行い,和やかに終了しました。

 新しい年度の初めにふさわしい,緊張感とともに活気溢れるひと時でした。
 ガンバレ 西京生!

[写真]
 1枚目
  上段:2・3年のクラス分け発表の様子
  下段:始業式の様子(1)

 2枚目 
  上段:始業式の様子(2)
     新転任教職員の紹介・
     服部学術顧問御就任のお知らせ
  下段:中高合同対面式の様子
  
 3枚目 高校対面式の様子
  上段:新入生代表挨拶・1分間クラスPR(1)
  下段:1分間クラスPR(2)・在校生代表挨拶

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入学式に引き続き,学術顧問による「記念講演会」を行いました!

 4月8日(金)10時20分から,7階京一商西京メモリアルホールにて,エンタープライジング科第14期生の入学を祝しての「記念講演会」を行いました。
 講師は,本年4月から新しく学術顧問に御就任下さいました,服部重彦先生(島津製作所相談役)です。「私のターニングポイント」と題して,新入生及び保護者の皆様に対して,約40分間お話し下さいました。

[本校学術顧問について]
 「京都市立高等学校学術顧問等設置要綱」に基づき,将来を展望した魅力ある新しい高等学校の具現化を図ることを目的として,教育内容,学校運営,育成すべき人材像等,高校が行うすべての学校教育活動及び研究活動に対して,専門的な見地から御指導・御助言をいただくため,本校エンタープライジング科開設以来,京都市教育長が委嘱しています。
 第1期の学術顧問は,元京都大学総長の西島安則先生(平成22年9月御逝去)と株式会社堀場製作所最高顧問の堀場雅夫先生(平成27年7月御逝去)にお願いしておりました。
 平成23年4月からは赤崎勇先生(名古屋大学特別教授・平成26年ノーベル物理学賞)に御就任いただき,堀場先生と赤崎先生のお二方から折に触れて御指導をいただいておりました。
 堀場先生の御逝去に伴い,新しい学術顧問として本年4月から服部重彦先生に御就任いただくこととなりました次第です。

[服部学術顧問のプロフィール]
 服部学術顧問は,昭和16年(1941年)に三重県でお生まれになり,昭和39年(1964年)4月に株式会社島津製作所に入社されました。
 平成元年(1989年)に島津製作所のアメリカ合衆国現地法人社長に就任され,その後平成5年に株式会社島津製作所取締役に就任され,平成9年から常務取締役,平成15年から代表取締役社長,平成21年からは代表取締役会長を歴任され,平成27年に相談役に就かれ,現在に至っています。
 入社以来一貫してガスクロマトグラフの開発に従事しておられましたが,30代の半ばで米国駐在となられた際には,デモンストレーション用の機材を車に積み込み,不自由な英語で伝手も無い地を一軒一軒営業する日々を過ごされたそうです。
 この頃の体験から,「経験が知識の根拠であり,ただ一つの根源である」という考えをお持ちになるに至りました。
 御趣味は,毎朝のウオーキングと家庭菜園とのことです。


[御講演要旨]

 冒頭,「新入生の皆さんは,今,大きなターニングポイントにいます。今日は,私の経験をもとに,3つの点からお話をします。」と述べられ,まずは西京の教育方針についての感想をお話し下さいました。

 「大変ユニークな教育方針だと思いました。日本中探しても,高校で『社会人力を身に付け,その力を発揮するグローバル人材を育成する』を標榜しているところは無いのではないでしょうか。進取−進んで新しい物事に立ち向かう−,敢為―困難に屈せずやり通す―,独創―自由な発想と果敢な実行力―という理念は,島津とほぼ同じ。こういったことを高1から目指すというのはすごいこと。こういう意識で高校時代に努力するのとしないのとでは,大学に進んだ時にやはり違いが出てくると思います。」「大学進学の面ももちろん大切だが,それだけではなく,西京では,“体験的に知識や思考力・判断力を身に付ける”ことをポイントにしています。これも企業が求めることと軌を一にしています。新入生の皆さんは,この学校で学ぶ誇りを胸に,しっかりと頑張ってほしい。」

 「次に,人生には必ず“ターニングポイント”があるものだが,そこに立った時にどうするべきか,私の体験をもとにお話ししたい。私は52年前に大学を出て,島津製作所に一設計技術者として入社しました。設計工学が専門で,分析機器の設計を担当し,どんどん仕事も面白くなってきていました。入社10年目に,『アメリカに会社を作る』ということで,そのメンバーの一人として,アメリカ東海岸への転勤を命じられました。英語は苦手で全然わからないのに,妻と幼い子ども2人(当時1歳と3歳)とともに,アンカレッジ経由でワシントンへ飛びました。」「皆さんは,大学を出るころまでには,英語を話せるように(TOEIC800点くらいのレベル)なっておいてほしいと思います。」そして,飛行機の着陸地変更やお子さんの保育園探しのエピソードを交えながら,「11年間のアメリカでの生活を通して,恥をかいたり,助けられたり,体にしみこむいろんな経験をしてきた。皆さんも “修羅場に立つ”“逃げ道のない”経験を是非積んで下さい。『体験的に知識を身に付ける』という学校の方針に沿ってしっかりと頑張ってほしいと思います。保護者の皆様も,お子様を修羅場に出して下さい。もう高校生になったのですから,手をはなして下さいね。難しいかもしれませんが,子どもたちが素晴らしい経験を積めるよう,背中を押して下さい。いつまでも過保護だと,多様な経験はできません。」

 「島津では,社員アンケートで毎年『どういう時に満足感を感じましたか』と聞いています。多いのは,“未知への挑戦ができ,うまくいった時”。これは西京の“Challenge”と同じですね。2番目は“社会に貢献したという実感を感じた時”。これは西京の“Collaboration” と同じです。もう一つの“Communication”に当たる回答は“仲間と協働することの喜び”。これら3つは,西京の“3C”と合致しています。これをしっかりとやれば,きっと満足感が得られるはずです。」

 「3つ目に,『失敗も人を成長させる』ということをお話ししたいと思います。14年前に43歳でノーベル化学賞を受賞した当時主任の田中耕一さんは,研究中に間違って,入れてはならない薬品を入れてしまったことがあるそうです。でも,“もったいないから”ということで分析を繰り返したことが,ノーベル賞につながる発見のもととなったそうです。田中さんは『失敗から必ず新たな発見がある。失敗を怖がるな。失敗を応用する風土が大切。』と言っています。新しいことに挑戦する時,失敗はつきものです。必ずうまくいくとは限らないから,価値があるのです。日本は,今,すごく苦しい。昔は“追いつき追い越せ”で頑張って何とかしてきた。今は追いかけられる立場。新しいことをしないと,沈没してしまいます。チャレンジが必要なのです。その源泉は失敗です。失敗を繰り返しても諦めず,その原因を考えて応用・工夫していくことが大切です。」

 「以上,自分の経験をもとに3つのポイントからお話ししました。
(1)皆さんは,今,人生のターニングポイントに立っています。この3
   年間,しっかりと頑張って下さい。
(2)たくさんの苦しい経験を味わって下さい。その時は大変で涙も出る
   かもしれないが,後で必ず大きな実になります。
(3)失敗は必ずあります。また次に向かって、チャレンジを続けて
   下さい。

 保護者の皆様には,新しい門出を迎えたお子様たちと少し距離を置きながら,後ろからしっかりと後押しして,チャレンジさせて下さい。」

[生徒の感想](一部)
・新しいことに挑戦して,学業ももちろん,体験を積んでいくことが大切というお話に,この先の3年間をどう過ごしていこう,と未来に期待・想像が広がりました。まずは今,出来ることを全力でこなし,ターニングポイントを自ら作り出せるよう,それに備えてアンテナを張っていきたいと思いました。
・講演の中で一番印象深い言葉は「体験的に知識を蓄える」という言葉です。自ら体験し肌で感じて経験を積むということが最も大切であるということを,改めて実感しました。
・まさにこの講演が私にとってのターニングポイントとなるかもしれない。御自身の経験を交えながら語られた逃げ道のない経験の大切さは本当に身にしみるように伝わった。二度と忘れない体に染みつく経験,修羅場の経験を大きさよりも数重視で求めていきたい,いかなければと思った。新しいことにたくさん挑戦する自分になっていこうと決意した。
・「経験がすべてだ」「逃げ道のない経験をする」という言葉がとても印象に残りました。西京高校に入学したからには,どんなことにでも全力で挑戦できるような強さをもって臨んでいきたいと思います。
・今回のお話で,失敗を「忘れず」「応用する」ことが大切であると学びました。失敗から発見・学びがあり,一つ一つの失敗も大切な経験であることに気づかされました。
・ターニングポイントに出くわしたとき,どちらの道を進めばよいか迷うと思いますが,敢えて苦しい道を選んで経験を積むことが大切だと学びました。チャレンジすることはとてもエネルギーのいることです。失敗することだらけかもしれませんが,“失敗=終了”ではなく,“失敗=新しい道を切り拓く途中”という風に思えるようになりたいです。

 服部先生,お忙しい中御講演下さいまして誠に有り難うございました。


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第14期生の「入学式」を行いました!

 4月8日(金)9時30分から,7階京一商西京メモリアルホールにて,西京高校エンタープライジング科平成28年度入学式が挙行され,本校附属中学校および府下の各中学校から合計280名の新入生が晴れて「エンタープライジング科第14期生」としての歩みを始めました。

 竹田校長は式辞の中で,「本校は昨年度から,国際的に活躍できる人材を育成する,日本を代表する高等学校として,文部科学省から『スーパーグローバルハイスクール』に指定され,質の高いカリキュラムの開発・実践,そしてその体制整備を進めています。また,学術顧問として,ノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇先生に加えて,本日この後御講演も賜ります島津製作所相談役の服部重彦様を本年度からお迎えし,まさしく本校が目指す“社会で活躍・貢献できる社会人力を有した生徒”の育成を図る環境が強固なものになっているところです。新入生の皆さんは,この進化しつつある西京高校エンタープライジング科の第14期生として入学され,輝かしい本校の歴史に新たなる1ページを刻んでいくこととなります。皆さんは,今年創立130周年を迎える本校の伝統の積み重ねの上に立ち,これからの社会を積極的にリードする人材となることを期待され,またその責任を背負っていると言っても過言ではないと思います。」「そこで皆さんにお聞きします。『決意』,いえ『覚悟』はできていますか。自ら選んだ道としての高校生活は,自らの意思で,自らと自らの将来のために行うものであり,ここで学ぶことを選択し許可された皆さん自身が,主体的に行動力を持って行うものです。もちろん学校は,皆さんそれぞれの将来の夢の実現のためにさまざまな道筋を示し,課題や方法を提示し,時には超えるべき壁となって,行く手を阻むことがあるかもしれません。しかし,どんな堅固な壁であっても,皆さん自身がその課題に果敢に挑み,何度跳ね返されても突破するまで挑戦し続けることで,皆さんがさらに大きく成長していくことを願って,学校はあえて『試練の壁』となっているのだ,ということを,十分理解しておいて下さい。」と述べられ,ヴィクトリア朝の政党政治を代表するイギリスの政治家で,小説家でもあるベンジャミン・ディズレーリの言葉「Action may not always bring happiness; but there is no happiness without action.」(行動は必ずしも幸福をもたらさないかもしれないが,行動のないところに幸福はない。)を引用して「人は取組を通して成長します。言い方を変えると,ベンジャミン・ディズレーリの言うように,行動・取組のない人間はどんどん後退していきます。ですから,皆さんには,今日から始まる高校生活の一日一日,一時間一時間を大切にして,授業や部活動,その他さまざまな学校での取組に主体的に参加し,自らのために自らを鍛え,力を蓄えて,3年後,見事に希望する進路をかなえ,立派に成長した姿でこの西京を巣立っていくことを私たちは切に願っております。」と述べられました。そして,
 「もう一つ,皆さんに心に留めておいてほしいことがあります。皆さんは一人だけで高校生活を送るのではありません。ここにいる280名の同級生や,500名を超える2・3年生,さらには100名近い教職員,また保護者や地域の皆さんなど,多くの方々に支えられて高校生活を送ることになります。」「忘れてはならないことは,皆さんの自由と権利は絶対的なものであると同時に,他人にも同様の自由と権利とが与えられており,その権利を妨げるようなことがあってはならないということです。いじめをはじめとする,人権を侵害する行為があった場合,学校は断固として厳しい指導を行います。互いにその存在を大切にし,人としての尊厳を傷つけることなく,生き生きとして夢に向かって高め合い,豊かな心を育てていきたいと考えます。」
 「サントリーホールディングス代表取締役社長である新浪剛史氏は,御講演の中で,グローバル人材に必要な条件の一つとして,『コミュニケーション能力』を挙げておられます。(ちなみに,もう一つは『ダイバーシティー(多様性)』です。)新浪氏は,『海外では,黙っていては存在する意味がない。自分が何かを実現するしたいと思ったら,やはり伝える力を持たないといけない。“言わなくても分かるでしょう”で通じるのは,日本の中だけ。 一定のロジック(理論展開)に基づいて,大きな声で主張しなければ,常識が異なる海外では理解されない。』とおっしゃっています。今,世界は,20世紀には想像もしなかった急激な変化を体験しつつあります。東西冷戦の終結によって解消するはずだった世界の対立構造は,民族間・宗教間の対立によって,ますます複雑かつ過酷になっています。他方,地球環境の悪化は加速し,金融危機は国の経済や人々の生活を根本から揺さぶっています。このような21世紀だからこそ,本校の特色の一つである『英語運用能力』『情報活用能力』を向上させることは勿論重要ですが,新浪氏が言っておられるように,それにも増して,一定の論理・表現力に基づいて意思疎通を図ることのできる能力,つまり“真のコミュニケーション能力”を是非とも向上させてほしいと思います。大切なのは,形式的・表面的なコミュニケーションではなくて,考えの違いや文化・民族・宗教の違いをお互いに理解・尊重して意思疎通する真のコミュニケーションなのです。それを可能にする能力を,本校で創造的に獲得してほしいと思います。そして,この西京高校でのすべての学びを通して,『進取・敢為・独創』の校是のもと,本校が掲げる3つの力(Communication[人とつながる力],,Collaboration[社会と関わる力],Challenge[積極的に知と向き合う力])をしっかりと身に付け,激動する世界で活躍・貢献し,社会の中で自分の役割を果たしながら自分らしい生き方を追求できる人間に成長してほしいと強く願います。」と新入生たちにエールを送りました。(以上は式辞の中から抜粋しました。)

 PTA北村喜次会長は祝辞で,「御入学の皆さんは,大いに自信を持って未来への一歩を力強く踏み出して下さい。」「この入学はゴールではなく,今日が皆さんのスタートの日であり,皆さんの人生全体からみると一つの通過点にしかすぎません。どうか,より一層気持ちを引き締めて,努力精進をし,新たなことにもどんどんチャレンジして下さい。」とのべられ,エンタープライジング科で学ぶために必要な3つのこととして「謙虚さ」(謙虚に,素直に学ぶ姿勢で多くのことを学ぼう),「未来への関心」(興味関心というアンテナを張ることで未来を感知する力を身に付けよう),「努力」(自分の中で限界を設けて諦めてしまうことなく,ひたむきに努力しよう)を挙げられ,「これらを忘れずに高校生活を楽しんほしい。」と激励して下さいました。

 新入生代表は答辞の中で,「たくさんの人の支えを原動力として,好きなこと,苦手なこと,楽しいこと,大変なこと等,何事にも自ら進んで挑戦し,全力で一生懸命に取り組む西京生でありたいです。」「西京高校への進学という,私たちにとって大きな選択の価値は,今はまだわかりません。自分の選択の意義や正しさというものは,何年,何十年もの時間をかけずしてはきっと理解できないものであると思います。しかし,自分の選択に誇りと責任を持つことは出来ます。そしてそれは,自分がどのように高校生活を過ごしていくかにかかっていると思います。目的や目標を明確に持ち,積極的・主体的に過ごす3年間は,自分にしか生み出せない,特別な3年間となるでしょう。」「3年後に,自信と誇りを持ってこの西京を卒業できるよう,全力を尽くしていきたいと思います。」と力強く決意を述べていました。

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 1枚目 校門付近の様子
 2枚目 1段目 入学許可
     2段目 新入生宣誓
     3段目 学校長式辞
 3枚目 1段目 PTA会長祝辞
     2段目 新入生答辞
     3段目 担任紹介

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第3回入学予定者登校日で1年生クラス分けの発表等を行いました!

 本日(4月6日[水])午後は,第3回入学予定者登校日でした。
 学級担任やクラスメイトとの顔合わせの後,制服受け取り,検診,テスト(スタディサポート)等を行いました。

 17時に全体の予定が終わった後,学習合宿スタッフの生徒たちは,7階大講義室に集合して「第2回全体スタッフ会議」を行いました。(1学年約280名中,スタッフは総勢約200人ですので,出欠確認と部署ごとに分かれて座るだけでも時間がかかってしまいました。)
 本日の内容は2点です。
 まずは全員が一堂に会して,活動にあたっての確認事項をおさえました。「自主的に活動する」「業務の遂行に当たってはスマートかつ正確に」「情報共有をしっかりと」など,特に今年はこれまで最大規模のスタッフが立候補してくれていますので,「積極的に仕事を見つけに行く姿勢で」という点も強調していました。
 次に,広報部・事業部・生活部・学習部それぞれの部署ごとに会場を分けて,ディレクターの選出や役割分担の確認を行いました。立候補した生徒を中心にディレクターが選出され,どの部署でも早速生徒が自分たちで会議を仕切って,今後の役割分担をてきぱきと決めていました。

 いよいよ再来週に迫った学習合宿の準備に向けて,明日以降も,広報活動の段取り,内進生−外進生融合企画の内容検討,しおりの内容の確認等,それぞれのチームごとに,より大きな成果を収めるべくディスカッションや作業に当たっていきます。

 明日も登校日です。環境が大きく変化し,めまぐるしい日々が続きますが,健康に気を付けて元気に高校生活をスタートして下さい。ガンバレ,14期生!

[写真]
 1枚目
  左上    クラス発表の様子
  右上・左下 スタディーサポート解答中の様子
  右下    翌日の予定確認の様子

 2枚目 学習合宿スタッフ会議の様子
  1段目左     全体会議
     右〜3段目 部署別会議
 

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ごあいさつ

                     京都市立西京高等学校 
                     校長 竹 田 昌 弘

 この度、創立以来130年もの輝かしい伝統のある西京高等学校に着任いたしました竹田です。
 平成15年には、本校の伝統のさらなる充実と発展を図るために、『進取・敢為・独創』の校是の下、未来社会を創造するエンタープライズシップにあふれた、21世紀をリードする人材を育成するとの教育理念に基づき、「エンタープライジング科」が開設されました。さらに16年からは中高一貫教育も導入し、今年度の高校入学生で新学科第14期生を数え、「エンタープライズ第2ステージ」も中盤を迎えることとなります。
 私自身、新学科開設以来10年間、本校で教鞭をとらせていただいておりましたが、今回3年ぶりに校長として戻らせていただくこととなりました。
 本校は昨年、文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)として研究開発指定をいただき、これまでの取組を拡充しつつ、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成に積極的に取り組んでいます。
 私は、生徒たちが本校の掲げる三つのC(コンピテンシー)[【1】Communication(人とつながる力)【2】Collaboration(社会と関わる力)【3】Challenge(果敢に知と向き合う力)]をしっかりと身に付け、その能力や技能を最大限に生かして、激動する21世紀の世界で自分の役割を果たしながら活躍・貢献できる有為な人物となるよう、本校教育の充実発展に邁進していきたいと考えております。今後とも御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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本年度も,よろしくお願いいたします!

 新しい年度が始まりました。
 平素から本校のホームページを御覧下さり,有り難うございます。
 今年度も,本校の取組等についての情報を,保護者・地域の皆様に発信してまいります。
 なお,これまでに掲載しました過去の記事につきましては,
  ・左下の「過去の記事」欄
  ・右上の「カレンダー」
  ・右上の「検索」欄
 等から御覧いただくことができますので,御利用下さい。

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全日制
7/28 1・2年夏季学習講座 3年夏季進学補習
7/29 1・2年夏季学習講座 大掃除 3年夏季進学補習
7/30 3年東大オープン(〜31外・希)
7/31 3年駿台マーク模試(外・希)
8/2 トップリーダー研修(〜10日)
京都市立西京高等学校
〒604-8437
京都市中京区西ノ京東中合町1
TEL:075-841-0010
FAX:075-822-5702
E-mail: saikyo@edu.city.kyoto.jp