京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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マレーシアの小学生と交流会を行いました! (その1)

 12月18日(木)午後5時から,本校セミナーハウスにおいて,マレーシア・ジョホールバル市立ケンパス小学校の京都市訪問団児童(6年生5名)との交流会を行いました。
 マレーシア・ジョホール州の経済特区である「イスカンダル開発地域」(人口約140万人)では,2025年までに2005年比で約40%の温室効果ガス削減という環境配慮型の経済成長を目標に掲げ,イスカンダル地域開発庁及びマレーシア工科大学が中心となり,国立環境研究所をはじめとする日本の研究機関も参加してグリーン成長(環境保全と経済成長の両立)を目指した事業が進められています。同地域では,子どもの視点から家庭のライフスタイルを見直すため,京都市立の全小学校(概ね4年生が対象)で実施している環境教育プログラム「こどもエコライフチャレンジ」をもとにしたマレーシア版「こどもエコライフチャレンジ」が開発され,昨年(平成25年)は現地の小学校23校でモデル実施され,今年度は80校で実施し,来年度には全小学校(198校)で実施する計画となっています。今年度の決勝プレゼンテーション大会で最優秀の成績を収めたチームの児童等が今回京都市を訪問することとなり,交通の便が良い本校セミナーハウスに宿泊されることになったものです。訪問団は去る12月16日(火)夕方に入洛され,20日(土)午後に京都を出発し,大阪で1泊して21日に関空から出国されます。
 京都市立の小学校との交流や京都市長表敬訪問,環境関連施設見学等がメインの日程でお越しですが,せっかくの機会ですので,本校1年生の海外フィールドワーク「マレーシア」コース選択生徒22名との交流会を持てないか打診したところ,快諾をいただき,交流が実現しました。

 フィールドワーク委員の黒澤彩織さん(1年2組)が「日本の文化を一緒に存分に楽しみましょう。」と英語で開会の挨拶を行い,日本・京都・西京高校の紹介をしたあと,児童生徒だけでなくマレーシアの先生方も一緒にグループを作り,「折り紙」「だるまさんがころんだ」「けん玉とぶんぶんゴマ作り」等といった日本の伝統的な遊びを堪能しました。
 時折不思議そうな表情を浮かべる小学生の隣に本校生徒が寄り添い,日頃学習している英語の語彙をひねり出しながら懸命に英語でコミュニケーションをし,遊びを教えようとする姿が印象的でした。「だるまさんがころんだ」でも大変盛り上がりましたが,小学生のズライカさんが「マレーシア流じゃんけん」を教えると盛り上がりも最高潮となり,本校生徒も童心に戻って大いに楽しんでいました。

[写真]
1枚目 開会の挨拶
2枚目 日本の遊び体験(折り紙)
3枚目 日本の遊び体験(ぶんぶんゴマとけん玉を作って遊ぼう・だるまさんがころんだ)
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西京・雪景色!

 発達した低気圧の影響で強い冬型の気圧配置となった18日(木)午前,西京高校でもグラウンドにうっすらと雪が積もっています。生徒たちは元気いっぱいで,休み時間に雪合戦をしている姿が見られました。体育の授業でも,大はしゃぎです。
 写真の1枚目は10時ごろ,2枚目は10時45分ごろ,3枚目は12時ごろの様子です。

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「エンタープライズトップリーダー研修」生徒向け説明会を行いました!

 12月16日(火)放課後,7階大講義室にて,2年生の夏休みに実施する「エンタープライズトップリーダー研修」の生徒向け説明会を行いました。この研修は今年初めて行ったもので,来年度が2回目の実施となります。
 研修の内容は,カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の寮に宿泊し,UCBの学生チューターとのセッション(英語によるディスカッション,ディベート,プレゼンテーション等)やスタンフォード大学やシリコンバレーの企業の訪問等を通して,生徒一人一人が自らのキャリア像について考え,国際的な感覚を身につけるとともに,グローバルリーダーとしての資質を磨くことを目的としています。
 説明会では,まず,村上校長から,御自身の経験を踏まえて多民族国家のアメリカで学ぶ意義やこの研修のねらいについて説明がありました。その後,この夏参加した2年生が,キャンパス内インタビューで苦労した経験等も交えて,研修の内容を詳しく説明しました。そして,今年度バークレー研修1期生としてこのプログラムに参加した15人は,意識が高く明確になり,事後研修で講師の方がおっしゃった「大切なのはこの研修で得た種を持ち続けるということ」という言葉を心に刻んで日々がんばっていることも伝えてくれました。最後に教育企画部富永部長から今後の募集日程の説明を行い,説明会は終了しました。
 終わってからも,1年生の生徒たちは,2年生が作った研修の内容を伝えるポスターを食い入るように見入り,希望をふくらませていました。
 来年2月7日(土)に生徒・保護者対象の説明会を行い,希望者を募ります。そして,フィールドワーク後の3月中旬以降に選考を行う予定です。
 12期生の皆さん,ふるって申し込んで下さい!

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【新聞部】第31回京都府高等学校総合文化祭優秀校発表会で「京都府高等学校芸術文化連盟賞」を受賞しました!

 12月14日(日)12時から,左京区下鴨の京都コンサートホールにて,「第3回全国高校生伝統文化フェスティバル」に先立って行われました「第31回京都府高等学校総合文化祭優秀校発表会」において本校新聞部が優秀校として表彰され,「京都府高等学校芸術文化連盟賞」を受賞しました。新聞部は3名の部員全員が2年生と,厳しい状況ではありますが,これまで熱心に活動してきた結果が評価されたものであると喜んでいました。
 「全国高校生伝統文化フェスティバル」は,京都国民文化祭により育まれた次世代の文化活動の一層の発展を図るとともに,「古典の日に関する法律」の制定を機に,さらに古典に親しみ学び,次世代の文化を担う高校生の憧れや希望,目標の場となることを目指して,京都府及び京都府高等学校芸術文化連盟の主催により,伝統文化のふるさと京都で平成24年から毎年開催されています。今年の大会テーマは「大切にしたい日本のこころ・・・『ふるさとを愛するこころ』」で,本校新聞部は会場で配布される「みやこ新聞」の作成に携わってきました。今回は作成した新聞を部員自ら来場者に配布する予定でしたが,それは行き違い等のためにできなかったそうです。来年は直接配布し,出演校の苦労や努力を伝えたいと意気込んでいました。
 新聞部の皆さん,これを励みに,より良い新聞づくりを目指して頑張って下さい。

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「市高グローバルフェスタ2014」を本校で開催しました! (その3)

 西京高校は会場校でしたので,受付・誘導係を含めて約30人の1年生が,スタッフ及びファシリテーターとして午前中の土曜活用講座終了後に居残って活躍しました。生徒たちにとっても,「あのころの自分」を思い出すとともに,運営側の喜びと達成感を手にすることができたのではないかと思います。

 今日の体験を一つの契機として,中学生の皆さんの進路展望(高校選択にとどまらす,どのような形で社会に自らの能力・良さを生かし,貢献していくべきかを考えることも含めて)が深まっていってほしいと思います。保護者の皆様も最後まで熱心に御参観くださり,有り難うございました。御参加下さいました生徒保護者の皆様に心から御礼申し上げます。また,各高校スタッフの皆さんもお疲れ様でした!

[写真]他校の体験授業の様子
    (上段から,紫野・堀川・日吉ヶ丘・塔南の順です)

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「市高グローバルフェスタ2014」を本校で開催しました! (その2)

 各校とも40分間の体験授業を2つ行い,生徒の皆さんは希望する2校の授業を体験しました。以下,西京高校の体験授業ブースの様子を御報告します。

 本校の体験授業は,各回約50人が参加し,日本政策金融公庫との共催で「グループワークを通じてビジネスアイディアの作成をする」という内容で,西京高1年生の生徒たちもファシリテーターとして参加しながら行いました。
 各回とも,まずは全員がメモリアルホールに集まり,日本政策金融公庫京都支店・京都創業支援センター所長の金子孝幸様から「目的・今日のゴール」「ディスカッションの意義」「ルール(恥ずかしがらずに自分の意見をしっかりと言う/他のメンバーの意見に耳を傾ける)」という骨子で全体説明をしていただきました。そして,「緊張感よりわくわく感を楽しんで,面白さを発見してほしい」「自ら参加することで,面白さが倍増する。いつもの2倍・3倍の元気を出して」と,知らない人と行う初めてのグループワーク体験を前にして緊張している中学2年生の参加者たちを元気づけて下さっていました。

 全体説明の次は,高校1年生の生徒たちに誘導されながら6階の会場に移動しました。
中学生2〜3名ずつのグループごとに本校生のファシリテーターが1〜2名ついて,アイスブレイクの後にお題をもとに意見交換です。今回のテーマは,「あなたの街にみんなが笑顔になるハンバーガー屋さんを作ろう」。15分程度の短い時間ですが,気軽にアイディアを出し合いながら,キャッチコピー・アピールポイント・イチオシ商品・ターゲットとなる客層等を話し合っていました。最後に班ごとに「計画書」にまとめ,アイディアを発表して交流しました。ブース司会の生徒から,「一人で考えていた時には気づかない新たな着眼点が浮かんでくることがグループワークの良いところ」「西京高校では安心して自分の意見を率直に言える環境がある。言いたいことを出し切れなかった人は,この続きを是非西京高校に入学してから体験してほしい」とまとめて終了しました。

 2回の体験授業ではいずれも中学生たちは活発に意見交換を行い,「歌って踊れるアイドルハンバーガーショップ」「舞妓バーガー・京都タワーバーガー・京野菜バーガー等,『これぞ,京都!』というハンバーガーショップ」「激辛ハンバーガー」等,斬新な案がたくさん出てきました。

[写真]
 1枚目 西京の体験授業の様子
 2枚目 出来上がった計画書
 3枚目 計画書ベスト3
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「市高グローバルフェスタ2014」を本校で開催しました! (その1)

 12月13日(土)午後1時30分から4時30分まで,本校を会場として,「京都市立高等学校グロ−バルフェスタ2014」(主催:京都市立高等学校長会/共催:京都市立中学校長会/後援:京都市教育委員会)を開催しました。
 これは,中学校生活の折り返しの時期を迎え,各自の将来について考え,準備を始める時期にさしかかった京都市内の中学2年生を対象として,京都市立高等学校9校のうち普通科系の5校が集い,その特色ある取組の紹介や体験授業を行うことを通して,「高校における学びの魅力」や「将来どんな生き方をするのか」を考える契機とし,キャリア発達を支援することを目的として,今年度初めて行ったものです。
 中学2年生約200名の参加を見込んで準備しておりましたが,予想を上回る御希望により,申込受付人数は約230名まで増員させていただきました。しかし,それでも体験授業参加人数枠を超過して御希望下さいました方も多く,やむなくお申込を御遠慮いただくこととなりまして,大変申し訳ございませんでした。

 冒頭の全体会(7階メモリアルホール)では,まず市立高校長会長である中村則和銅駝美術工芸高等学校長から,京都市立高校9校にはそれぞれ大きな特色があること,また「フェスタ」とはお祭りということなので,自分に合った学びを見つけられるよう,「わくわくどきどき」しながら楽しんでほしいとの御挨拶がありました。続く趣旨説明では,村上英明西京高等学校長がいきなり英語で「What’s your hobby?」という問い掛けから始められ,脳が活性化するのは楽しいことをしている時という研究成果がある。皆さんには,伸び伸びと,自分の高校生活や大人になった時の夢を思い描いてほしい。今日のこの体験を一つのきっかけにして,3年生になったら様々な学校の説明会に参加し,「自分に合うのはどこか」「自分がしたいのは何か」をよく考えて下さい,と述べられました。

[写真]全体会の様子
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第3回学校説明会を行いました!

 12月13日(土)午前10時から,本校7階大講義室にて,第3回学校説明会を実施しました。高校1・2年生は土曜講座実施中ということから,いつものような生徒スタッフの姿はありませんでしたが,中学3年の生徒・保護者約120人の方が参加して下さり,「入学後の学習活動及び学校生活」「入学者選抜実施概要」等,第2回説明会と同じ内容について,その際のビデオ映像も交えながら説明させていただきました。
 冒頭の挨拶で村上校長は,ノーベル平和賞を17歳で受賞されたマララ・フスフザイさんの言葉(「私はパキスタンの首相になりたい」など)を紹介しながら,「本校では『グローバルリーダーの育成』を本気で掲げています。自分は世界のために,また世界の人々の幸せのためにどのような貢献ができるのか,そしてそのためには高校・大学・大学院でどのようなことを身に付けるべきなのかをしっかりと考えてほしい。西京高校約850人の仲間とともに各自のもっている資質を伸ばし,花開かせることを願っています。」と,中学生たちに期待を込めて熱いエールを送られました。

 御参加の皆さんの感想です。
・文武両道,生徒全員が同じ学科であることなど,魅力がたくさんあります。ぜひ西京高校で学ばせたい! 学ぶことができればいいなあと思いました。
・前期選抜の科目ごとの説明が分かりやすく,リスニングの速さも大体つかめたし,記述の問題のポイントも知ることができて大変参考になりました。
・行事などがとても楽しそうで,西京高校に行きたいという思いが強くなりました。
・卒業生(注:今回は録画ビデオでの放映でした)が皆揃って誇りを持っておられたので,西京高校は素晴らしいと思いました。
・今回初めて説明会に参加しました。「西京高校に通いたい」という気持ちを改めて確かめることができました。これからも受験勉強に励みます。

 全体説明の後は御希望の皆様に校舎見学・個別相談・部活動見学などをしていただきました。公私ともにお忙しい中,多数御参加下さり,有り難うございました。

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「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で入選し,表彰していただきました!

 「第2回創造力,無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫<以下,日本公庫と略>主催)にて,全国207校からのエントリー1,717件の中から,本校1年生のグループ「Makadamia」がベスト100に選ばれました。
 この大会は,日本公庫がこれまで起業支援で培った経験やノウハウを起業教育の現場で活かし,「自ら考え,行動する力」を養うことのできる起業教育を推進するとともに,次代の活力ある日本の創造や地域活性化を担う若者の育成を目指して開催されたものです。
 本校では,1年内進生全員が,専門科目「エンタープライズ1」の授業の中でこの取組を行っています。(なお,外進生は「アイディア企画演習」という別のプログラムに取り組んでいます。)5月末から29チームに分かれてこのプログラムを開始し,10月のビジネスプランシート提出まで,各グループが仮想の起業家としてビジネスプランを立案し,それを実現するための具体的な販売計画をまとめてきました。
 今回入選しましたグループ「Makadamia」のビジネスプランのタイトルは「GCW 〜Global Child Wear」。『COOL JAPAN × 社会貢献』を企画のテーマとしており,「高品質な商品を開発する力がある」「様々な国の文化を受け入れ,その違いを尊重する」といった日本の良さをもとにして発展途上国の素材(今回はケニアの伝統的な生地である「キコイ布」)を用いた商品を販売し,「その国の伝統産業振興」「文化理解」「社会貢献・現地への利益還元」等を目指すものです。
 12月12日(金)11時40分から本校校長室にて行われた表彰式には,日本公庫京都支店の遠藤勝一郎様(国民生活事業統轄)と金子孝幸様(京都創業支援センター所長)のお二人がお越し下さり,「ベスト100」の表彰状を授与して下さいました。
 あわせて,本校の起業教育推進とビジネスプラン・グランプリに向けての取組姿勢に対して,「学校賞」もいただきました。惜しくもファイナリスト(10プラン)に選ばれたグループはありませんでしたが,今回グループで企画・調査検討・エントリーした経験を糧に,今後とも社会のさまざまな問題に対するアンテナをしっかりと張り,気づきをアイディアに変えていくように心がけてもらえればと思います。

[ベスト100プラン]表彰生徒(敬称略)
 グループ名 「Makadamia」
 メンバー  藤井瑠夏(代表)・奥村茉優・野中萌羽・岩本凌平
 プラン名  「GCW 〜Global Child Wear」

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2年生「環境教育講演会」を行いました!

 12月11日(木)7限ロングホームルームの時間に,7階大講義室にて,2年生EEP特別講演会を行いました。テーマは環境教育で,京都大学名誉教授の西本清一先生(一般社団法人びっくりエコ発電所・理事)を講師にお招きし,環境や太陽電池についてお話しいただきました。
 「一般社団法人びっくりエコ発電所」は京都市の「市民協働発電」運営団体の一つであり,その第1号の施設として,本校屋上に昨年3月,ソーラーパネルを設置されました。昨年度は,その発足を記念して本校で5月下旬に「環境シンポジウム」を当時の1年生[現2年生]を対象に行い,尾池和夫先生(一般社団法人びっくりエコ発電所理事・京都造形芸術大学学長)が基調講演を,本校マネジメント会議委員の浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)が「びっくり! エコリンピック」と題したクイズ大会を行って下さいました。
 今回の講演会は,そのフォローアップの取組として2年生の皆さんに再び環境について考えてもらうため,「びっくりエコ発電所」様の御協力により実現したものです。

 冒頭,浅利美鈴先生から講師の西本先生の御紹介と,「エコ俳句」「エコ川柳」応募の呼びかけがありました。
 西本清一先生の演題は「太陽電池をめぐる三題噺」で,光・電気・エコロジーを軸に,物理,化学,生物の各分野から,光や発電,太陽電池に関する内容をかなり詳しく説明して下さいました。文系の生徒はもちろん,理系でもなかなか難しく感じるところはあったようですが,観察・実験をはさんだり,金魚が実は人間と同じ色を見ている等のトピックスなどを織り交ぜながら,太陽電池について多くの知識と考え方を教えていただきました。
 
 1つ目の噺は,「光と物質が織り成す色の科学と心理学」。
2年生は物理の光学分野をまだ学習していませんので,初めて耳にする話題が多かったと思いますが,ラスコーやアルタミラ洞窟の壁画から始まり,民族によって光の色の認識に違いがあること,実は光には色がついていないこと,脳が色を見せていることが紹介されました。「光に色はない」という言葉に半信半疑であった生徒達も,補色残像の実験(ある色をしばらく見つめ続けた後,その色を視界から消去すると,視覚上にはその補色[赤であればシアン,緑であればマゼンタ,青であればイエロー]が残像として残ります。今回は,赤色と緑色の丸印で実験を行って下さいました。)で本当の色は白なのにぼんやり補色が見えることに驚き,少なからずどよめいていました。
 モルフォ蝶の羽には色がついていないのに,光沢がかった綺麗な青色として見えるのは,実は光の干渉によるものであることを,身近な例としてコンパクトディスクの裏面が美しく光る様子を示しながら説明され,生徒たちはなるほどと納得していました。

 2つ目の噺は,「化学反応で電気を創る/光で電気を創る」。
 ここでは主に化学分野について解説が行われました。人類が発見してきた数々の発電の仕組み,例えば化学反応により発電するダニエル電池の仕組みや,電磁誘導現象を応用して発電する仕組みを発見したファラデーの話を経て,今注目の発光ダイオードと同種のPN接合型半導体の仕組みから,太陽電池の発電原理に至るまで説明されました。その中で,「炭酸ガスと水蒸気はどちらがより光を吸収するか」と生徒に問いかけられ,実際には環境問題で取りざたされやすい炭酸ガスではなく水蒸気の方が光の吸収率が高いのであり,実は温暖化に関わっているのは水蒸気である,というところにまで言及されました。

 3つ目の噺は「太陽光発電のエコロジーとエコノミー」。
 実際に太陽電池で発電したときの売電収入と電力会社から購入した電気料金との収支といった経済的な観点や,電気の変換効率といった工学的な話題を中心に説明されました。西本先生のお宅はオール電化だそうで,実際の毎月の売買電力量や売買電力価格の推移をグラフ化して示され,積算すると年間では黒字になっているとおっしゃっていました。
 課題としては,直流で発電された電気を売るためには交流に変換しなければならないのですが,変換効率(60%から70%程度だそうです)の関係からエネルギー量が落ちること,さらには,家庭で使用する際には交流から直流に再変換するわけで,結局最初から考えると36%程度しか活用できていないということになります。エコを実践するのに太陽電池は有用なのですが,解決すべき問題が山積しており,今後に期待したいとおっしゃっていました。その一つとして,「高効率エネルギー利用システム」の構築に向けた取組についても御紹介下さいました。
 最後に,アリストテレスの「教育の根は苦いが,その実は甘い」という言葉を示され,講演を終了されました。

(生徒の感想の一部です)
・光に色がついているのではなく,私たちが物を見る際に脳神経が勝手に色をつけているということにとても驚いた。他の動物の場合は,人間が美しいと思っている動物−例えば鳥や蝶など−をどのような色として捉えているのかが気になった。
・太陽電池について,私たちが知っていることはほんの一握りなのだとわかった。
・エコって奥が深いと思った。
・半導体や電磁波などまだ習っていない分野の話もあったが,とても興味深い内容で,高校生にもわかりやすく面白く話して下さったので,習うのが楽しみになった。
・私たちは環境問題の原因を一本化しがちだけれど,複雑に様々な要素が絡まりあっている。だからこそ,多角的にあらゆる面で自分たちにできることをしていかねばならない。

 この貴重な御講演を聴いたことで,環境に関する取組にも,各自がいかに生きるかということについても,少しずつでも生徒たちの考えが深まり,実際の行動に移していってくれればと思います。
 11期生の皆さんの今後の成長と活躍に期待しています。

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1/17 大学入試センター試験
1/18 大学入試センター試験
1年2年センターチャレンジ(外)
1/19 3年センター自己採点
1/22 3年追認考査
1/23 3年追認考査
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