京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/17
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〈九条中生徒会歌〉  明けゆくみ空に雲散りて 都南(みやこみなみ)にそびえたつ 高き古塔を仰ぎつつ ほまれの歴史築かんと 希望に集う我等こそ 九条中学生徒会   若き血潮はみなぎりて 緑の校庭(にわ)に映ゆるとき 自由の光満ち満ちて 強く正しく明けらけく 理想に集う我等こそ 九条中学生徒会   嗚呼洛西に陽は沈み 古塔は重く夕づけど 溢るる力身体(うち)に湧き 無限の空のくれないに 学舎仰ぐ我等こそ 九条中学生徒会  作詞 高岡博美

ステップ・バイ・ステップ(一歩ずつ)

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 皆さん,おはようございます。4月10日から始めました「今日の言葉」のコーナーも最終日となりました。来週の月曜日から学校再開です。皆さんの元気な顔が見られることを楽しみにしています。
 今日の言葉は,「ステップ・バイ・ステップ。どんなことでも,何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ,一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。(Step by step. I can’t see any other way of accomplishing anything.)」です。 これは,「エアジョーダン」と呼ばれる脅威のジャンプ力を駆使したプレーなどで数々の記録を築き活躍した「バスケットボールの神様」とも評されるマイケル・ジョーダンさんの言葉です。
 「限界はほとんど幻に過ぎない」と,ただの努力ではなく,最高のプレイをすることを常に自分自身に課し,多くの高い基準の努力を積み重ねてきた選手です。
「限界はある。しかし,それは自分自身で決めているものでもある。限界をどこに設定するかで努力の量に大きな差が生まれる。取り組みや成果も変わってくる。限界を手前におきたい心と戦いながら,昨日の自分よりさらに一歩前に進むことが大切だ。」とこの言葉は伝えているように思います。限界という言い訳を作らないということでしょうか。

 「長い階段は,一気に上がろうとすると,途中でへばってしまう。でも一段ずつ確実に上がっていけば,時間はかかっても,やがてはちゃんと頂上まで上がることができる。」 これは,シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんの言葉です。どんな挑戦でも,やるかやらないかは自分自身の判断です。失敗してもまた頑張ればいいじゃないですか。自分で決める,目標に向かって努力する,大切なことですよね。夢を持って,そして目標を立てて一歩ずつ歩いていきましょう。「どんなことでも,何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ,一歩ずつ着実に立ち向かうこと」,あきらめず,一歩ずつ,前へ踏み出していきましょう。



美しいものを,美しいと思えるあなたの心が美しい。

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 皆さん,おはようございます。起床の時間など生活リズムはいかがでしょうか。気持ちと体調を学校再開に向けて調整してくださいね。
 今日の言葉は,「美しいものを,美しいと思えるあなたの心が美しい」です。これは相田みつをさんの言葉です。
 自分の見る視点によって,同じものを見ても,いつもと違う印象を受けることがありませんか。同じように,いろんなところに素晴らしさ・美しさを見出す人もいれば,恵まれた状況であっても不足や不満で心の中がいっぱいの人もいるでしょう。人の長所に目を向けて,周りの人の素晴しさ,ありがたさを感じる人もいれば,人の欠点にばかり目が行き,不満を募らせる人もいるでしょう。自分が周りをどう見るのかといった心がけ次第で,私たちの世界は変わるんだということをつたえようとしているのではないでしょうか。
 自分の周りになぜか気の合わない人が多いなぁ…,うまくいかないことがつづくなぁ…などと感じている人は,まず自分の心の中を見つめてみるのはどうでしょうか。物事は 心しだいで,感じ方が決まります。美しいと思う心を持つことが大切です。自分を変えようとするよりも相手を自分の望むように変わってくれることを望んだり,人の欠点ばかりに目が向いて腹が立ってしまうことはあると思います。そういう時はこの言葉を思い出して,自分の心の中を振り返ってみませんか。見え方が変わってくるかもしれませんよ。「美しいものを 美しいと思える あなたの心が美しい」,皆さんいかがでしょうか。目の前には,平凡な景色,平凡な出来事や出合に,「いいなぁ…」「ありがたいなぁ…」なんて感じることができたら,素敵な一日になるのではないでしょうか。

疑わずに最初の一段を登りなさい

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 皆さん,おはようございます。ちょっと涼しい朝ですが,体調の方はどうですか。今日も一日頑張りましょう。
 今日の言葉は,「疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべて見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。」です。これは,「I Have a Dream(私には夢がある)」のスピーチで有名なキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)の言葉です。キング牧師は,アメリカで人種差別が横行していた1960年代に差別撤廃を訴える公民権運動を先頭に立って進め,非暴力で人々を動かし,社会を変えた指導者です。ノーベル平和賞を受賞しましたが,半ばで凶弾に倒れることになってしまいました。しかし,彼の理念はその後のアメリカ社会に大きな影響を与えました。どんな苦難な状況下でも勇気を持って一歩踏み出す姿勢をもっておられた方です。
 人は何かやろうと思っても結果が気になったりして,新しいことに最初の一歩を踏み出すのは,なかなか難しいことだとは思いませんか。また,「めんどくさい」「時間がない」「やる気が起きない」とマイナスの気持ちが出てきたりしませんか。そういった気持ちの根底には,未知のことが怖いという心理が潜んでいるそうです。人は,良くも悪くも居心地のいいところに留まろうとするものだそうです。だから,新しいことややってみたいと思いついても,それをあきらめてしまうことがあるそうです。それが,気になっても行動を起こさずに,できない理由を見つけては一歩を踏み出そうとしない自分の言い訳を正当化して諦めてしまったりするはありませんか。
 人が行動するときも自動車とかと同じように行動し始めるには大きなパワー(労力と勇気)が必要ですよね。最初の動き始めさえ乗り越えてしまえばあとはそれほど労力をかけずに走り出すことができると知っていても…。その最初の行動ができるかどうかそれがこれから目標達成や夢実現に一番大切なことだとわかっていてもで…。まずは最初の一歩を踏み出す勇気を持つことですよね。「疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべて見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。」という言葉を思い出して,前に進む勇気と力を持ちたいものですよね。

失敗からは,必ず新たな発見がある。

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 皆さん,おはようございます。今日は湿気が少し多い朝ですね。学校再開に向けて気持ちと体の準備はいかがですか。
 さて,今日の言葉は,ノーベル化学賞を受賞したことで著名な化学者であり,島津製作所に勤める現役サラリーマン初のノーベル賞受賞者として大きな話題を呼んだ田中耕一さんの言葉です。また,ノーベル賞受賞の会見に作業服で出席し,穏やかで朴訥とした言動やその人柄でも大衆から人気を集めた方です。
 「失敗からは,必ず新たな発見がある。最近は,失敗するのが楽しみになってきました。自分の能力の100%を狙っても,ときには失敗して落ち込む。次は90%を狙ってそれも失敗すると,さらに目標が小さくなる。だからといって200%を狙うと,失敗ばかりです。そこで110とか120%を狙うんです。すると,たまにはできるんですね。それを繰り返して,少しずつ伸ばすことを積み重ねると,いつの間にか120%が当たり前になると思うんです。」と,能力を高めていく方法を紹介された中の言葉です。
 また,「失敗を楽しめる境地に入ってくると,全てのことを愉しめるようになってきます。失敗からは,明らかに成功より,学べることが多いですね。まだ実現していない未来へのチャレンジには,可能性があるだけで,確約されたものは何もありません。その可能性にチャレンジして,ひとつずつ試していくしかありません。やってみなければ結果の出ないことを,いくら考えていても埒(らち)は明きませんね。」とも語っておられます。
 確かに失敗するか成功するかは,やってみなければわからないです。でも,「失敗したらどうしよう…。」と考えてしまうものですよね。「失敗したら,その時点で次を考えればいい」と,まずは,一歩を踏み出すことが大切ですよね。出来ることを,精一杯やることに注力することを頑張りましょう。

準備すること…

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 皆さん,おはようございます。来週の月曜日(6月1日)から段階的に教育活動を再開していきます。学校生活に順応するための「ウォーミングアップ期間」も設けていますが,今週は再開に向けての準備をしてくださいね。そこで,今日は,「準備すること」について語られたことを2つ集めてみました。
 まず,一つ目はラグビー元日本代表ヘッドコーチ,エディー・ジョーンズさんの著書からです。エディーさんは,前回のラグビーワールドカップで,世界トップクラスの強豪・南アフリカ代表を破り「スポーツ史上最大の番狂わせ」とまで評された日本代表を率いた指揮官です。
 「よく,自信が持てないという人がいますが,理由は簡単です。準備不足なのです。自信を持つ方法は,実に簡単です。準備と努力を重ねればいいのです。準備や努力は,貯金のようなものです。すればするほど,自信という貯えは増えていきます。努力をせずに自信がないと嘆いても,仕方ありません。嘆いている暇があれば,努力をすればいい。そうすれば,いつの間にか想像以上の自信がつき,見たことのない風景が見え始めます。」
 自信を持つためには物事への事前準備は大切になります。例えばテストの場面を考えてみましょう。テストまでコツコツ勉強したり準備をきちんと行っていれば当日は安心してテストに挑めますね。 逆に全く勉強していなければ,不安や焦りが出てしまいますよね。 まずはきちんと準備をして物事に当たる習慣をつけましょう。しかし,常に確実な準備をする様な時間を持てないこともありますよね。そんな時は出来る限りの準備をすることを心がけてみましょう。たとえ自分が考える「完璧な準備」でなくても,今の時間で出来る限りのことをやったということが自信に繋がると思います。ここまでしか準備できなかったと不安に感じるよりも,出来る限りのことを精一杯に準備した自分に自信をもつことが大切だと思います。自分の準備の過程を一番知っているのは自分ですから。
 次は,プロ野球のイチロー選手が「自分にとっての準備とは何か?」について語った言葉です。
「『準備』というのは,言い訳の材料となり得るものを排除していく,そのために考え得るすべてのことをこなしていく,ということですね。」「ハイレベルのスピードでプレイするために,ぼくは絶えず体と心の準備はしています。自分にとっていちばん大切なことは,試合前に完璧な準備をすることです」,「自分の力を出すための準備をして,力を出し切る。その上で人が自分よりも凄かったら,もうどうしようもない。でも,それはそれで価値のあるものだと思いますけどね。」
 結果を出すことを目指すのではなく,自分の力を出しきることに注力する。自分の力を出すことにこだわって準備する。だからこそ,しっかりとした結果を残すことができるとイチロー選手は言っているのではないでしょうか。力を出し切るということは,簡単なようで簡単ではありませんね。自分のどこかに全力を出すことを邪魔する自分がいるように思います。余裕を持って取り組むことも大切ですが,まずは,普段から全力で取り組むことに慣れることではないかと思います。「そうすれば,いつの間にか想像以上の自信がつき,見たことのない風景が見え始めます。」というエディーさんの言葉を胸におきつつ…。
 頑張れ! 九条中生。「高くはばたけ 我が九条」。

成果が出ないときこそ…

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 皆さん,おはようございます。今朝もさわやかな風が心地よいですね。朝の気分はどうでしょうか。今日の言葉は,「成果が出ないときこそ,不安がらずに,恐れずに,迷わずに一歩一歩進めるかどうかが,成長の分岐点であると考えています」です。これは,稀代の天才棋士と呼ばれる羽生善治(はぶ よしはる)さんの言葉です。
 羽生さんは,将棋界初の7タイトルを独占するという前人未到の偉業を達成するとともに,通算タイトル獲得数も歴代1位となり,現役最高とも言われる将棋棋士の方です。大きな成果を作られているイメージのある羽生さんですが,第31期竜王戦七番勝負で敗戦し,27年ぶりに無冠となり,残念で眠れないと話すほど不調な時期がありました。成果が出ないときでも自分と向き合い,何が原因で成果が出ていないのか,上手くいっていること,いっていないことの両方を把握して,どうしたら改善して成果にできるかを考え続けて来られたそうです。
 また,羽生さんはこんなことも言っておられます。「遠回りしながらも,もがいて身につけたものの方が,簡単に得たものよりも後々まで役立ちます。『もがく時間』はすごく大事です。わからない,迷っている,悩んでいる。そのような時間は,後々の財産になります。」「何かに挑戦したら 確実に報われるのであれば, 誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで,同じ情熱,気力,モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり,私は,それこそが才能だと思っている。」 皆さん,いかがでしょうか。
 ここでいう「もがく」とは,「苦しい,壁にぶち当たった,でも,どうにかしようと立ち向かう。でも,どうにもならない,できない,うまくいかない。前向きな気持ちを持ち続けるのが難しい。しかし,このまま終わるわけにはいかないし,終わらない,あきらめない。だから,必死に頑張っている。」といった状況だと思います。もがく中で,自分を知り,他者を知り,どうにもならないことを思い知って,これまで抱いていた常識,思い込みや勘違いに気づいく…。そして,自身を顧みて,反省し,まわりから支えてもらい,励まされながら,進んでいく…。「もがく」のは,まだあきらめていないからです。困難な時にもがくか,否か,それが「成長の分岐点」。頑張りましょう 九条中生の皆さん。「希望に燃えよ 我が九条」。

とにかく,毎日が新しい日なんだ

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 皆さん,おはようございます。雨が上がり,涼しい大気が入ってきたようで,肌寒い朝ですね。体調管理には十分にご留意ください。今日の言葉は,「とにかく,毎日が新しい日なんだ。 Every day is a new day.」です。これは,アメリカの小説家で,アーネスト・ヘミングウェイがノーベル文学賞を受賞した 『老人と海』からの一文です。
 この言葉を語った主人公サンチャゴは,漁師として暮らしを立ててきた老人です。経験は豊富で,技術もあるはずなのですが,ある時,84日間も不漁が続き,まったく魚が釣れなくなりました。食料にも事欠く生活を送っていた。普通の人間であれば,心が折れてしまいそうな状況です。しかし,サンチャゴは,こう考えます。「俺は,ただ運に見放されているだけだ。いや,それも分からんぞ。今日は釣れるかもしれん。毎日が,新しい日だ」
 3か月近くも収穫ゼロだというのに,サンチャゴはあきらめることなく,またいつものように意気揚々と漁に出かけたのです。常に新しい1日に期待と希望を持ち続けるサンチャゴの精神は,是非とも真似したいものですね。
 毎朝目覚めれば,それは新しい日です。昨日嫌なことがあっても,それは昨日のことです。すでに昨日とは別物の新しい日は始まっています。過去にできなかったことでも今日という新しい日に,できる可能性がありますよね。「朝は希望に起き  昼は努力に生き 夜は感謝に眠る」。出典はわからないのですが,これもいい言葉ですよね。一日が希望で始まり感謝で終わる,そんな気持ちで日々が過ごせば,素晴らしいことですよね。あなたにとっての今日は,どんな「新しい日」になるでしょうか?
 まずは,朝日を浴びて,体内時計をリセットさせて,「さぁ,今日も一日頑張るぞ!」。こんな毎朝を迎えるようにしてみましょう。自然と新しい1日に期待と希望が湧いて来るのではないでしょうか。頑張れ! 九条中生。「永遠に輝け我が九条」。

失敗の多くは,成功するまでにあきらめてしまうところに,原因があるように思われる

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 今日の言葉は,「失敗の多くは,成功するまでにあきらめてしまうところに,原因があるように思われる。最後の最後まで,あきらめてはいけないのである。」 これは,松下幸之助さん(パナソニックを一代で築き上げた経営者であり,「経営の神様」とも称されている方です)の言葉です。
 「無理だ」「できっこない」等,物事を否定的,悲観的に考えたりしてしまうことはありませんか。過去のつまづきを思い出して,うまくいかないと(壁にあたると)マイナス思考が頭をよぎってくることもあるのではないでしょうか。私も当然そうです。そんな時は,全部をいっぺんに完璧にこなそうと思わずに,その壁を小さくばらばらにしてみると何かが見えてくることがあります。「あっ,これならできるかも」「ここまでは難しいけれど,このくらいならできるかも」…です。最短ルートではなくてもちょっとずつそれなりに,課題をクリアしていくと案外結構なところまで行けることもあります。すると,そこでの経験や知見がさらに次の課題をクリアさせてくれることもあるもんです。粘り強く頑張っていると見えてくる景色があると思います。
 また,京セラやKDDIを創業し,それぞれ世界的企業に育て上げ,さらにはJALの再建も果たした稲盛和夫さんは,「成功する人と,そうでない人の差は紙一重です。(中略) それにもかかわらず,ある人は成功し,ある人は失敗します。世の中が不公平だと思うかもしれませんが,実際両者の間には紙一重なのですが違いがあるのです。」と著書『成功の情熱』のなかで述べられています。皆さんは,この紙一重の差って何だと思いますか。稲盛さんは,「その違いは,粘り強さと忍耐力です。失敗する人は,壁につきあたった時,実際できないものと,はじめから決めてかかっているのです。言い換えれば,努力をすることはするのですが,あるレベル以上はしないのです。こういう人は壁に突き当たったとき,ごく体裁のいい口実をつけて努力をやめてしまうのです。」とおっしゃっています。皆さんは,どう思いますか。
 「粘り強さ」は,やはり大切ですよね。「失敗の多くは,成功するまでにあきらめてしまうところに,原因があるように思われる」。あきらめさえしなければ,今は達成への途中段階。あきらめずに頑張れば,いつか目標にたどりつけるということですね。「最後の最後まで,あきらめてはいけないのである」。「こうなりたい」という目標を持ち続け,精一杯頑張ってみましょう。頑張れ 九条中生! 「高くはばたけ 我が九条」。

おはよう,と言えたらすばらしい…

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 皆さん,おはようございます。昨晩の雨は激しかったですね。皆さんは,よく眠れましたか。今日の言葉は,「おはよう,と言えたらすばらしい  こんにちは,と言えたらカッコいい  いただきます,と言えたら絶好調!  ありがとう,と言えたら天才だよ」です。これは,漫才師・タレントの島田洋七さん(1980年代に,B&Bというコンビで大活躍されたコメディアンの方です。)が,広島の母親と離れ離れになって暮らしていたときに,面倒を見てくれた彼のおばあさんとのエピソ−ドがいろいろと書かれている「佐賀のがばいばあちゃん」という本に出てくる祖母(徳永サノさん)の言葉です。
 では,洋七さんのおばあさんの紹介を簡単にしておきますね。「がばいばあちゃん」こと徳永サノさんは,何時も元気で明るく周りの人達に親切で暖かかったそうです。「がばい」とは佐賀の言葉で「すごい」を意味するらしいのですが,何がそんなにすごいのかは,やはりおばあさんの人柄,人間性です。ばあちゃんの生活はとても質素で決して贅沢はせず,お金もそんなにありませんでしたが生きるための知恵で満ちていました。しかし,決してケチではなく,困っている人がいればそれがたとえ泥棒であろうとも,ご飯を食べさせてあげると言う思いやりがあったそうです。そんな「がばいばあちゃん」の趣味は格言を作ることで,日ごろからいろいろ考えていたそうです。「がばいばあちゃん」は亡くなる少し前に洋七さん一冊のノートをわたします。そのノートには今まで作った名言が沢山綴られているそうです。その名言にちなんだエピソードを集めたのが「佐賀のがばいばあちゃん」です。
 話は今日の言葉に戻すとしましょう。挨拶はコミュニケーションの基本ですね。そこから交流が生まれたり新しい発見に出会うこともあるのではないでしょうか。挨拶して挨拶が返ってきたとき幸せな気持ちになりますよね。挨拶してくれた方は笑顔が多いので,つられて笑顔で挨拶を返していませんか。そして,とくに「ありがとう」の5文字には,とても魅力的で強いパワーが秘められていますよね。「ありがとう」の英語Thank youでは,Thankは「感謝する」という意味で,Youは「あなた」ですから,「あなたに感謝します」という意味になります。「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」です。もともとの「有り難い」という言葉は,「有ることが難しい」という意味で,「めったにない」とか,「あまり起こらない」という意味です。「有り難う」は,あなたのおかげで,めったにないことが起きました(そのお陰で今の私がいます)という感じの深い感謝の表現になります。
 日本民俗学の父といわれた柳田国男さんは,その著書の中で,挨拶の言葉の特色として,次のようにあげているそうです。 「一,同じ生活共同体の仲間である相手に対して親しみを抱いていることを示す。」「二,相手の勤勉をたたえ,ねぎらう。」「三,相手の幸福を願う。」 このことは,私たちの心のもちようを示してるのではないでしょうか。だからこそ,挨拶の心というものが人間関係の基本になると思います。こういう挨拶の心を社会の中に広げていくことが,社会に潤いをもたらし,明るくしていく原動力になるのではないでしょうか。

私にできることは小さなこと…

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 皆さん,おはようございます。今日はあまり気温が上がず,夜にかけて天気は崩れていくそうです。週のはじめです。元気を出していきましょうね。
 今日の言葉は,「私にできることは小さなこと。でもそれを感謝してできたらきっと大きなことだ。」です。これは,詩画作品「小さな実 ぐみ」に添えられた詩です。作者は星野富弘さんです。星野さんは昔は保健体育の先生だったのですが,20代のとき,部活動の指導中に大きなケガをして手足の自由を失ってしまいました。寝たきりを余儀なくされましたが,入院中に口に筆をくわえて絵や文字を書き始められました。星野さんの絵には一つひとつに詩が添えられています。今日は,そのうちの一つを紹介しました。
 私たち一人ひとりが出来ることは小さなことかもしれません。でも,そこに感謝の気持ちが寄り添っていれば、それは誰かにとって小さなことではなく大きなことになるかもしれません。私たちの生活はどんなことでも多くの人とかかわることで成り立っています。そのことは,何となく認識をしていても,感謝の念をもつというのは,なかなかできていないのが正直なところではないでしょうか。日々の生活の中で,当たり前のようになされていることの中にも,実は多くの人の支えがあるんですよね。「当たり前」の反対は「ありがとう」です。日常のどんな小さく限られたことでも,ふっと振り返って,周りの人に感謝を伝えられたら素晴らしいことですよね。そんなことが周りにどんどん広がっていけばいいですよね。
 もう一つ,星野さんの詩の言葉を紹介します。体育の先生であった星野さんですから,手足が自由に動かせなくなってしまったときは,言葉に表せないほどつらかったと思います。ですから,家族にはつい文句を言ってしまうこともあったそうです。「鏡に映る顔を見ながら思った もう悪口をいうのはやめよう 私の口から出たことばをいちばん近くで聞くのは私の耳だから」。皆さん,いかがでしたか。

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