京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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学校教育目標「夢に向かって 進んで学び ともに高め合う子どもの育成」

「吃音について」 ことばときこえの教室から

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 みなさんは,「吃音(きつおん)」をご存知でしょうか。
ことばがどもることを「吃音(きつおん)」といいます。
主な症状には,つぎの3つがあります。
○ ことばの一部をくり返す・・・(例 「ぼ,ぼ,ぼ,ぼく」)
○ 引き伸ばす・・・(例  「き のうね。」)
○ つまる・・・(例 「・ ・ ・ ったまご」)
 他に,ことばにつまったときに,何とかことばを出そうとして力が入ってしまったり,頭や手足などを動かしたりすること(随伴運動)があります。 子どもが大きくなってくると,どもることを恥ずかしく思ったり,どもりたくないためにいいにくいことばや話す場面を避けたりするようになることもあります。どもることに対する恐怖から消極的になったり,人を避けたりするようになることもあります。
 吃音は単なることばの問題ではなく,個人にとって深刻な問題になる可能性があり,なおざなりにしてよいものではありません。(全国言友会連絡協議会 「どもる子どもがクラスにいたら」 パンフレットより)

 「吃音」の原因や治療法において,医学的にはっきりとしたものは,未だ確立していません。多くは,3〜5歳に発症し,自然消滅する場合もありますが,就学後も続く場合は,ずっと残っていくと言われています。人口の1%は,生涯にわたって「吃音」をもつと言われています。大人にも,子どもにもいます。
成長過程の中で吃音がある場合のリスクとして,からかいや自己肯定感の低下などが考えられます。教育の場である「ことばときこえの教室」では,子どもの豊かな育ちのサポートとして,在籍校や保護者の方と連携し,子どもをとりまく周囲の環境についていっしょに考えたり,吃音について理解を深めたり,楽な話し方の練習などを学習しています。まず,吃音があることの気持ちを担任の先生やクラスの子ども達に理解してもらうことも重要です。
 一人で抱え込むのでなく,子どもが保護者や指導者といっしょに吃音のことについてオープンに話せる場が,ことばときこえの教室です。その他,吃音についての情報を提供したり,他校の吃音がある子どもたちや吃音がある大人との出会いのための交流したりする場合もあります。
 吃音がある子どもたちが,吃音にとらわれず,生き生きとした学校生活が過ごせるように願っています。

ことばときこえの教室の通級をお考えの保護者の方へ

*発音の誤りには,さまざまなタイプがあります。

*「だんどせる」・・・何のことだか分かりますか?

答えは,「ランドセル」です。
「らりるれろ」を「だぢづでど」に置き換えて発音しているのです。
この子は,他にも「らくだ」を「だくだ」と言ったり,「れもん」を「でもん」と発音したりします。

*「たんつうてっと」・・・何のことだか分かりますか?

答えは,「さんすうせっと(算数セット)」です。
「さしすせそ」を「たちつてと」に置き換えて発音しているのです。
この子は,他にも「せんせい」を「てんてい」,「そうじ」を「とうじ」と発音します。

*「じゅこう」・・・何のことだか分かりますか?

答えは,「ずこう(図工)」です。
「ざずぞ」を「じゃ・じゅ・じょ」に置き換えて発音しているのです。
この子は,他にも「ずるい」を「じゅるい」,「ぞうきん」を「じょうきん」と発音します。
上記の発音の誤りは,「音の置換」と呼ばれます。次のようなタイプもあります。

*「かきくけこ」を「たちつてと」に置き換えているもの
・ さかな→さたな,ほうき→ほうち,がっこう→だっとう

*「さしすせそ」を「しゃししゅしぇしょ」に置き換えているもの  
・ せんせい→しぇんしぇい,さんすう→しゃんしゅう

*「たちつてと」を「ちゃちちゅちぇちょ」に置き換えているもの
・ つくえ→ちゅくえ,えんぴつ→えんぴちゅ

音の「置換」とは,一般的にはいわゆる「赤ちゃんことば」のことです。しかし,小学校入学後まで残っている場合もあり,それが原因で「友だちにまねされる」,「からかわれる」・「話すことに自信がない」・「音読で間違う」・「書き言葉を間違う」と悩む子もいます。
けれども,小さい頃からいっしょに生活していると,気がつかない・気にならない方も多く,「かわいいから。」・「そのうち治るだろう。」と放置される場合も少なくありません。
 家庭訪問等で,担任から話があった場合,ぜひ,一度,ことばの教室へ見学・相談に来てみてください。原因はさまざまですが,たいていの場合,適切な正しい発音の学習をすることで短期間に改善する場合が多いです。

 ことばときこえの教室は,構音障害(発音の間違い)・吃音・聴覚障害の子どもたちが,教室で生き生き学習,活動できるようにサポートする教室です。よりよい環境や課題の改善をその子なりのペースで目指していきます。必要があれば,他の関連機関へご紹介することもあります。
 ことばやきこえに気がかりなことがあれば,太秦小学校「ことばときこえの教室」へご相談ください。  
       太秦小学校 075−861−1594

通級指導教室の詳しい内容は,教育委員会のホームページをごらんください。
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000070...

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