本日、令和6(2024)年度、第50回樫原中学校入学式を行いました。
風が強く、気温が低い中での式でしたが、参加頂きました来賓のみなさま、生徒のみなさん、保護者のみなさま、ありがとうございました。
明日から、いよいよ3学年が揃い、本格的に新年度がスタートします。仲間と切磋琢磨し、新しいことに主体的に取り組める個人として成長されることを期待しています。
なお、入学式での学校長式辞は、以下の通りです。
日一日と春の躍動を感じる今日の佳き日に、ご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに「令和六年度 第五十回 入学式」を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。
新入生のみなさん、御入学おめでとうございます。
中学校という新しい環境で、これまで頑張ってきたことは、更にブラッシュアップできるよう、取り組んでください。一方、小学校の時に、「もう少し頑張ればよかった。」と、思うことのある人は、その課題の克服に向けて、粘り強くチャレンジしていってください。
また、中学校入学を機に、一段高く目標を設定し、その実現に向けて、挑戦をして欲しいと願っております。
さて、ここで新入生のみなさん、また保護者の皆様と樫原中学校の教育目標を確認しておきたいと思っています。
教育目標は、「夢や希望を実現するために、仲間とともに自らを磨き続けられる人間の育成」です。
未来を見据え、樫原中学校卒業後も、学び続ける姿勢を持ち、人間として大きく成長し続けて欲しいという私たち教職員の「ねがい」を教育目標に示しました。
先が読みにくい、読めないこの時代をしなやかに、かつ力強く生き抜くには、第一に学び続けることができる力である「学び方を学ぶこと」「学び方を知っていること」そんな力を中学校卒業までに必ず獲得してください。
また、義務教育の仕上げとなる3年間を共にする私たち教職員は、「義務教育で勉強嫌いをつくらないこと」「学びのステージから降ろさないこと」が大切であり、そのために、質が高く、みなさんが「わくわく」「ドキドキ」するような授業づくりに努めてまいります。
そして今年度、15才中学校3年生の春、9年間の義務教育を終える際に、みなさんに求める人間像として「挑戦する15才」を新たに掲げました。
私は、「挑戦しよう」という気持ちは、つぎの3つのことからなりたっていると考えています。
それは、一人ではなかなか頑張れないけど、仲間がいると頑張れる、即ち「挑戦を支える仲間がいること。」色々な知識や技能、考えを深める方法が獲得され、考えたことをきちんと人に伝えられる、また学び方が身についていること、即ち「挑戦を支える学力があること。」私はこんなことが出来る、あんなことにも諦めず取り組めたことで、仲間や地域・社会の役にたったという気持ち、即ち「挑戦を支える自己有用感」が育っていること・・・・。
このような力をみなさんに獲得してもらい、挑戦し続けながら、未来社会を生き抜いて欲しいと願っています。
気づいた人もいるかもしれませんが、「挑戦する15才」を支える3つの力の何れもに、「人」が登場します。人との関わり、つながりづくりは、相手への尊敬・尊厳が大切です。
福沢諭吉は「自分より優れている者から学べ」と言いました。人間は、仲間や他者の自分より優れているところに対して、嫉妬をしたり、認められないというような態度をとったりすることがあります。
仲間の「自分より優れているなあ。」「あの人の〇〇はすごい。」と素直に思うところから、謙虚に学ぶことが、みなさんの可能性を広げ、みなさんの力になることを忘れないでください。
保護者の皆様に一言お祝いを申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。本日より、お子様の義務教育仕上げの三年間を、教職員一同、責任を持って担当させていただきます。
中学生は成長著しく、また多感な時期を迎えます。体も心も大きく成長する時であるからこそ、それは同時にいろいろと心が揺れ動く時期でもあります。何か気になることがございましたら、担任をはじめ学年に、お気軽にご相談ください。
私たち教職員と保護者さまが、共に支え合い、一緒になって子どもたちの成長に寄り添っていくことが大切であると考えております。今後とも本校教育活動へのご理解、ご支援、そしてご参加をよろしくお願いいたします。
ご来賓の皆様には、公私ともにご多用の中、ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。今後とも子どもたちを地域から見守っていただきますとともに、樫原中学校への変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
最後に、新入生のみなさん、三年間の中学校生活の中で、心身共に更にたくましく成長されますことを期待して、式辞とさせていただきます。