最新更新日:2024/06/15 | |
本日:15
昨日:61 総数:554078 |
惜別の朝
少し早めに通勤すると今年もほうきを持って、最後の掃除をしてくれる職員が何人もいた。心配をしていた天気も太陽が顔を見せている。その一つ一つにこみ上げるものがあった。「これはいけない、いけない」今からこんなではと自分に言い聞かせる。
式が始まり、一人一人に卒業証書を渡しながら握手をした。そして一人一人に声をかけた。不思議と言葉が見つかるものだと思った。それぞれの生徒の表情に成長の跡を見た。 「式辞」の言葉に「噛まないように」「泣かないように」と思って壇上に上った。日頃紙面を見て話すことがないので、いい緊張があってよかったが、結びに昨日の思い出を綴ったのがよくなかった。「グッ」と言葉に詰まってしまった。「本当にうれしかった」のである。 今年の答辞も見事なものだった。仲間に、後輩に、教職員に、両親に配慮した泣かせるものであった。 落ち着いた学校で、一人、今日を振り返り、余韻に浸っている。本当にいい式だった。卒業おめでとう!そして保護者の皆様ありがとうございました。 こんな素敵な天気を準備してくれた天にも感謝しないといけない。ありがとうございました! 卒業式を前にして
今年もこの時がやって来た。誰もいない式場で明日を夢見るのが好きだ。今年はまた違った感慨がある。
3年生のみんなと一緒に写真を撮るということで、学年主任の清水先生が呼びに来た。「いい卒業式にしよう」という言葉を言うのかなと思って体育館に行くと、予行練習を終えた子どもたちが待っていて、拍手で迎えられた。前生徒会長の森田君が感謝の言葉を述べ、副会長の益子さんが花束を贈ってくれた。堪えきれずに、目が潤んだ。お礼を言い、思い出を語り、明日のことを話した。そして明日の歌声のプレゼントを子どもたちにせがんで、その代わりにと、1曲「心の瞳で」を歌った。そして全員で写真を撮った。 校長室に戻り、思ってもいなかった退職祝いのサプライズに堪えかねて、声を出して泣いた。自分の教師人生を振り返ると楽しいことばかりでは無かった。辛く、厳しいことの方が多かったかもしれない。しかし全てが報われていく時間だった。3年生の生徒のみんな、職員のみなさん、生涯忘れられぬ思い出になりました。幸せに満ちた校長であると感謝しています。本当にありがとうございました。 公立中期選抜事前指導
明日は公立中期選抜が行われる。要するに公立高校の2次試験が実施される。その事前指導が5限目に行こなわれた。3回も話しているので、私は短い話にするので教頭先生の方で激励をお願いしますと頼んだ。
30名を超える生徒が受検する。「明日、家を出るときに、お家の人に、にっこり笑って行ってきますと出かけたら、半分合格です。」と言うと、前に座っていた女子生徒が「本当ですか?」と即座に反応したので、「そうだよ!」と答えた。 教頭先生が自分の大学受験の時の話を丁寧にされた。思わずみんながその展開に固唾をのんで聞き入った。受験場近くの旅館に泊まり込んでの受験であったらしく、毎朝ランニングをし、お参りをされていたそうだ。受験当日、同じようにお参りをし、鈴を鳴らしたときに、あろうことか、その鈴が落ちてきたそうである。しかし、近くに住んでおられる方が、「気にしなくていいよ、私はあなたが毎日お参りしているのは見ているし、あなたの周りのいろいろな人、神仏が見守っておられるから ・・」というような声かけをされたそうだ。「見守る」という言葉を何回も使って話された。あれだけ繰り返されると「見守る」「見守っていただいている」という言葉が頭に残る。 3年生は今日が義務教育最後の授業になった。1、2年生は「3年生を送る会」の準備に汗を流してくれている。 明日、受検を迎える者は、「粘り強く最後まで頑張れ」その他の者は彼らにエネルギーを送り「見守って欲しい」と思う。 |
|