11月16日(土)の休日参観日に実施する『心からすまいる〜おもてなし集会〜』へ向けて、各学年の準備が進んでいます。3年生は5時間目の学活で、「おもてなし」について考えました。「おもてなし」とは?
「おもてなし感動研究所」のホームページに次のような文章が掲載されていましたので紹介します。
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■「おもてなし」の意味
普段、何気なく使っている「おもてなし」という言葉の意味はご存知でしょうか。「お
もてなし」とは、「もてなし」に丁寧語の「お」を付けた言葉です。「もてなし」とは、
次の意味とされています。
1. 客に対する扱い。待遇。
2.客に出す御馳走。接待。
3.人や物事に対する振る舞い方。態度。
4.物事に対する扱い。取りはからい。処置。
この日本人であれば誰もが知っている「おもてなし」の言葉は、どのようにして日本の文化になったのでしょうか。
■茶道から学ぶ「おもてなし」
代表的な日本の文化として茶道があります。その中でも、詫び茶を大成した茶人の千利休は有名です。千利休は茶道における「もてなし」の教えを「利休七則」にまとめました。
1.茶は服のよきように点て
2.炭は湯の沸くように置き
3.花は野にあるように
4.夏は涼しく冬暖かに
5.刻限は早めに
6.降らずとも傘の用意
7.相客に心せよ
この7つの教えからは、「主人は万全を期して客人のために準備し、心地よい体験を演出する」という姿勢が感じられます。
■「おもてなし」とは一期一会
「一期一会」という言葉を良く知っていると思いますが、実は、この言葉は千利休の高弟である山上宗二の「一期に一度の参会の様に」の言葉が源流といわれています。
その後、幕末動乱時の大老・井伊直弼がその「茶湯一会集」の中で、「一期一会」の思想がわかりやすく解説されたことで世の中に広まりました。
「茶湯の交会は、一期一会といいて、たとへは幾度おなじ主客交会するとも、今日の会に再び返らざる事を思へば、実に我一世一度の会なり、去るにより、主人は万事に心を配り、聊も麁末のなきよう深切実意を尽くし、客にも此会にまた逢ひかたき事を弁へ、亭主の趣向、何壱つもおろかならぬを感心し、実意を以て交るへき也、是を一期一会といふ(茶湯一会集)」
茶道から生まれた「その瞬間を、人生で一度の交会と思い、心をこめて、客人を迎える」という「一期一会」の思想こそ、日本の文化である「おもてなし」の源流ではないでしょうか。
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今日の学活では、「おもてなし」の意味を考え、11月16日の休日参観日に、自分たちはどんなおもてなしが出来るのかをグループで話し合いました。1・2組とも真剣に、様々なアイデアを出してくれました。どんな「おもてなし」をすれば、来校していただく方に喜んでいただけるのか・・・それを考えることこそ「おもてなし」ではないかと思います。楽しみにしています。