最新更新日:2024/09/19 | |
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MDR活動総括集会 体験!
生徒会企画として昨日(28日)、MDR活動総括集会が行われた。ゲストに関西盲導犬協会の久保さん、ユーザーの森永さん、それに森永さんのパートナーである盲導犬オレオ、そしてもう一匹盲導犬フェローが参加してくれた。「一匹」と呼ぶのに、若干の躊躇がある。校長室で話しをしているときに、森永さんは「この子、この子」とよく表現される。「この子なんですね」と言うと「別に私が生んだわけでもなんですが」と返される。
彼女との話は実に面白い。オレオは3頭目の盲導犬でもっとも相性がいいらしい。とにかく活動的でコンビニにもよく行かれて、「おそらく中学生か高校生だと思うんですが、缶コーヒーの場所を聞くと、親切にすぐに連れて行ってくれて、『目の不自由な人って、目が見えないだけで、あとは一緒なんですね。』と言われました。」という話しに思わず大笑いしてしまった。しかし、そう発言した生徒の気持ちはよく分かる。障害のある人に対して失礼の無いようにと思うあまり、過剰に反応していることは多いのだろう。それをあっけらかんに言う森永さんが、またすばらしい。垣根をどんどん低くしている。 「傷害がある者は不便ではあるが、決して不幸ではない」という言葉が思い出される。 「最近は本当によく中学生、高校生の方が声をかけて頂くようになりました。とてもうれしいです。」と言っておられた。人権教育が少しずつ功を奏してきたのか。 体育館では久保さんが感謝の言葉を述べられ、二頭の盲導犬を使って、生徒に体験学習をさせて頂いた。会場からは笑い声やキラキラする目が見受けられた。非常に貴重な時間になった。盲導犬は背中に「仕事中」という黄色のバッグを背負っている。その時に盲導犬を触って、遊んでやると、もう遊びモードになってしまって、ユーザーには非常に危険な状態になるそうである。 また目が見えないと言っても、まったく見えない人ばかりではなく、ぼんやり見える。一点だけは見えるが周りは全く見えないという人もいて、その体験のためのメガネを持って来ておられた。生徒がはめて体験すると、どっと笑いが起こった。私も興味津々で校長室で試してみたが、ほとんどと言っていいほど見えない。何かものが動いたかなという気配のみである。一方は一点はクリアに見えるのだが、急に視界から消える。 このお二人と盲導犬との出会いは醍醐中学校にとって、非常にいいものとなった。 |
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