最新更新日:2024/10/18 | |
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故郷(ふるさと)を考える〜懐・奪・誇・隠〜校長室から 校長 牧野雅彦 「故郷(ふるさと)を考える〜懐・奪・誇・隠〜」 ◆懐かしむ◆ 「あなたの故郷(ふるさと)である松陽学区とはどのような所なのですか?」 このように尋ねられたら,皆さんはどのようにお答えになるでしょうか?少し考えてみてください。 (年齢や性別,この地に生活された時間の長さにより答え方は違うかもしれません。) 「故郷(ふるさと)」という言葉から,思い起こすこととはどんなことでしょうか。自分を育て守ってくれた場所。親が待つ場所。友人が待つ場所。幼い時遊んだ場所。人それぞれに答えは違えど,懐かしさや温かさ,ぬくもりをもつ場所として心に生きていることでしょう。 転校されてきたある保護者の方に,少し質問の言葉は違いますが「松陽小学校は,どのような学校だと感じられましたか?」と尋ねました。そのお母さんは,「子どもたちが,優しいです。夏祭りや秋祭りなど地域とのつながりを感じます。」と答えられました。小学校は地域との関係が深く,地域の持つ文化や人間ネットワークという土壌のもとで成り立っています。そう考えると,松陽学区は「人に優しく地域とのつながりや絆が深い地域」ということになるのかもしれません。 ◆奪われる◆ 多くの尊い命・人生を奪った東日本大震災。被災地の方は今この瞬間もそのことに向き合い,支えあいながら生活されています。自分たちが先ほどまで生活していた故郷が津波に飲み込まれ,無残にも姿を変えてしまった地区。また,そこに家があるのに立ち入りを禁止された地区。故郷(ふるさと)を奪われた人々の深い悲しみと不安・孤独・喪失感は,想像を絶するものです。 ◆誇り・隠す◆ ある小学校に勤務していた時のことです。校区には,社会の仕組の中で,人権を奪われ差別を受けてきた人々が生活されていました。私は4年生の担任となり,その学級にA君がいました。A君の家に毎週家庭訪問し,子育ての悩みや人権について話し合いました。お母さんは,中学や高校の時差別を受けてきたことも話されました。 …私たちは差別を受けて生きてきました。差別されることがどんなに苦しいかを身をもって知っています。だから,この子は,絶対に人を差別をする人間にはなってほしくないんです。世の中には,体に障害がある人や在日韓国朝鮮の方々がいます。その人たちの人権も守っていってほしいのです。人権を守る先駆者になってほしいと思います。そのために,先生には相手に自分の考えを言葉で筋道立てて話せる力を育ててほしいと思います。私は,自分を産んでくれた両親を誇りに思います。このB町に生まれてきたことを誇りに思います。息子も,自分を産んでくれた両親を,このB町に生まれてきたことを誇りに思う人間になってほしいのです… と語られました。 そのB町で生活されているおじいちゃんやおばあちゃんたちと話すこともありました。 …仕事から帰ってくる時,知り合いの人と同じバスになった時は,ひとつ前の停留所で降りて,自分の住んでいる場所を知られないようにしたんやで。知られたら差別されるしな。… 自分の故郷を「隠し」ながら生きてこられた人。自分の故郷を「誇り」にして生きてこられた人。直接お話を聞く中で,人権の重みそして差別の厳しさを知っていきました。 今回「故郷(ふるさと)」という視点で,考えてみました。故郷は心の中で「懐 かしむ」ものであるのに,「奪われ」た方々が多くおられ,さらに「隠す」ことを余儀なくされてきた方々もおられます。 何が,故郷を「隠す」ことをさせたのでしょうか。 それは,周りの人々の心ではないでしょうか。 人には,それぞれ「故郷」があります。全ての人が「故郷」を「隠す」ことなく胸を張って語り,「誇り」に思える時, 「全ての人が 生まれてきたことを 喜び合える社会」になることでしょう。 「天皇の杜」清掃活動
11月29日(火)
11月27日の日曜日,天皇の杜保存会の方を中心に,天皇の杜の清掃活動がありました。地域の方・保護者・子ども・教職員,合わせて200名ほどの方が参加してくださって,天皇の杜はとてもきれいになりました。 松陽の原風景ともいえる天皇の杜。これからもこの地域の宝物を,皆で大切にしていきたいですね。 土曜参観日今日は台風で延期になっていた土曜参観日です。 いつもとは違う雰囲気の中,子どもたちは緊張しながらも集中して学習に取り組んでいました。 朝早くから参観に来てくださった保護者の皆様,地域の皆様,どうもありがとうございました。土曜日にがんばった子どもたちを,お家でも褒めていただけたらと思います。 今後とも松陽の教育にお力添えをいただきますようよろしくお願いいたします。 ランニングタイム〜目指せ!日本1周〜
11月25日(金)
今週の月曜日から,ランニングタイムが始まりました。少し寒くなってきましたが,とても走りやすい季節です。 ランニングタイムの期間中は,月・水・金曜日の中間休みに,全児童が運動場に出て走ります。走れた周の数だけ「日本1周マラソン」の用紙に色を塗っていきます。 子どもたちは,今日も元気に走っていました。ランニングタイムの期間中に日本1周できるかな?たくさん走って,体をあたためましょう。 大文字駅伝予選会
11月24日(木)
嵐山公園で大文字駅伝の予選会がありました。松陽の代表に選ばれた6年生の駅伝部10名が走り,結果は8位でした。 予選落ちという結果にはなりましたが,子どもたちは松陽の代表として,自分の持っている力を出し切る素晴らしい走りを披露してくれました。 代表に選ばれなかった駅伝部のメンバーや児童,保護者や地域の皆様,教職員が応援に駆けつけ,「がんばれー!」「負けるな!」と必死の応援。松陽の持つ家庭・地域・学校の一体感に,とても感動しました。本当にお疲れ様でした! 3年 植物探検
11月24日(木)の3・4校時,NPO法人シニア自然大学校『京(みやこ)とおうみ自然文化クラブ』の方々に来ていただき,松陽小学校内の植物の不思議を探りました。
プロペラ形のトウカエデ,恐竜時代から地球上に行き続けているカツラ,葉をもむといい香りがするクスノキなど,普段何気に見ている木々が,驚きの発見に大変身です。子どもたちは,「へぇ〜。」「すごい!!」と興味津々ですごしました。 将来の植物博士のきっかけになってくれるとうれしいです。 当日も,また当日までも,『京とおうみ自然文化クラブ』の方々には綿密な下見や打合せで大変お世話になりました。ありがとうございました。 1年 親子ふれあい会親チームVS子どもたちチーム 子どもたちは体育の時間から,がんばって練習をしてきましたが・・・ 結果はあえなく,3クラスとも 2対0で惨敗でした。 にもかかわらず,終わったあとは,みんなにっこり満足げでした。 学級委員さん,本当にありがとうございました。 6年生 社会見学
11月22日(火)
6年生は社会見学で奈良県に行きました。 まずは東大寺の見学です。とても大きな大仏を昔の人が作ったことに,子どもたちは「昔の人はすごいな!」ととても驚いていました。 大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が柱に開いているという,名物の「柱くぐり」では,子どもたちが行列を作って並び,柱の穴をくぐっていました。 若草山で昼食を食べた後,平城宮跡に行きました。柱の跡や堀の跡を見て,「今でも残ってるんだ。」と感心していました。 すでに社会で学習した奈良平城京の歴史。その壮大な歴史の片鱗に直に触れ,子どもたちは社会への関心を更に深めることができました。 3年社会見学近畿コカコーラ京都工場では,工場で製品ができるまでの様子について見学しました。見学コースは,3Dメガネで見るシアターがあったり,今動いている製造ラインが画面いっぱいにズームアップされたり,子どもたちが楽しめるような仕掛けがたくさんありました。子どもたちは,大事なことをメモに取りながら,ワクワクしながらコースを回っていました。また,試飲コーナーでは,いろいろなコカコーラ社製品を飲むことができました。移動や見学でノドが乾いていたのか,たくさんおかわりをしたり,味わってちょっとずつ飲んだり,すごくうれしそうな表情をしていました。 将軍塚に着いてから,芝生にシートを敷いてお弁当を食べました。山の上は,少し肌寒かったですが,明るい日差しの中,青空の下で食べるお弁当は最高の味でした。 その後,青蓮院に入り,展望台の上から京都市の様子を観察しました。 「京都タワーや!」「大文字山が向こうにあるで!」「鴨川はYの字になってる。」 など,地図と見比べながら,色々な驚きや発見があったようです。 青蓮院は,紅葉が色づき始めていました。子どもたちは,青蓮院の中をゆっくり回りながら,京都の秋の風景を感じていました。 4年 社会見学琵琶湖博物館では,班で決めた学習テーマにそって調べ学習をしました。 特に,昔の家屋を再現したコーナーでは,現在の暮らしとの違いや, さまざまな工夫をみつけて驚いたり,感心したり・・・。 インクラインは,社会で学習している最中で,実物を見てさらに 関心を深めることができました。 楽しいながらも,たくさん学んだ一日でした。 |
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