京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/07/03
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校是:夢・志をみつめる <学校教育目標>伝統と文化を受け継ぎ、地域や社会に貢献できる人材を育成する〜自分を律し、課題に挑戦し続ける姿勢を身につける〜

具体的に動けば、具体的な答えが・・!

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家を出るときに日めくりカレンダーをめくってくる。相田みつをの言葉でできている。大昔、200%元気だったころ、教室で激怒して、暴発寸前になったときに教室にかけてあったそのカレンダー、そのクラスの担任が好きだったのだろう。「セトモノとセトモノとぶつかりっこするとすぐこわれちゃう どっちかやわらかければ だいじょうぶ やわらかいこころを 持ちましょう 」と書いてあったものを音読した。「なるほどそうか、きょうは先生はプラスティックになろう」と言って互いに気まずいことにならずに済んだことがある。

そして何年か経ってそのカレンダーにめぐりあって購入したのである。その言葉に救われることが多いのであるが、またこういうのがあった。『とにかく具体的に動いてごらん具体的に動けば 具体的な答が出るから』というものである。

今日、保健室から送られてきた通信を見て、思い出した。養護教諭のT先生はコンピュータに長けていて、こまめにデータをとり、それをグラフ化している。月に1度、それを全教職員に送っていただいている。今回は次のデータである。

■夜12時までに寝る (前)75.8% → (後)78.4%

■朝、登校1時間前までに起きる (前)67.3% → (後) 73.5%

■朝食を食べる  (前)89.6% → (後) 90.4%

■食事後、排便後は石けんで手を洗う (前) 87.7% → (後) 90.8%

※この数値は□あてはまる□ほぼあてはまるの合計である。

「グラフの上に書いてある(前)(後)とは何ですか」と養護の先生に聞いてみた。すると
「校長先生へ
DESL運動週間に健康通信を発行して、早寝・早起き・朝ごはん・手洗いを薦めてきました。DESL活動をする前とした後でどれだけ生活が改善されたかをみています。」
とメールが返ってきた。

「そんなことも分かっていないのか」とは言われなかったがそういうことである。子供の手書きによる「なぜ登校1時間前に起きるといいのか」「理想的な朝食のメニュー」の用紙が置いてあった。それも配布文書コーナーに載せますので見て下さい。

詳細は学年ごとのデータもありますので「配布文書コーナー」をご覧下さい。データからなにが見えるか読み解くのは難しいですが、手を打てば、いい方向に向かうというのは確かだ。

■ 『とにかく具体的に動いてごらん具体的に動けば 具体的な答が出るから』である。

醍醐中学校の「ほけんだより」はイラスト入りで本当に充実している。ちゃんと見ていただいていますか。見て下さいね。そして役立てて下さい。

社会を明るくした演奏 !

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伏見地区・醍醐地区保護司主催の「社会を明るくする運動」の取組が7月2日、3日とパセオダイゴロー 2階アトリウムステージで行われた。醍醐4校の吹奏楽部に「ふれあいステージ」として毎年、出演依頼がある。今年は2日に春日丘中、栗陵中。3日に小栗栖中、醍醐中がステージをつとめた。

取組のタイトルは実態から生み出されるが「社会を明るくする運動」とはまた直接的なタイトルである。
『おまえの心を明るく楽しくしようと思うならば、ともにくらす人びとの長所を思え』
マルクス・アウレリウス (ローマの皇帝・哲学者)というのがある。たくさんの時が流れたといえども今にも通じる言葉である。

さて案内パンフレットに醍醐中学校の吹奏楽部からのメッセージとして次のようにあった。「醍醐中学校吹奏楽部は、1年生4名・2年生21名・3年生9名の合計34名で活動しています。私たちは先輩・後輩関係なく、とても仲が良くて毎日笑顔が絶えません。1つ1つの音に魂を込めて2日間のフィナーレを飾るのに相応しい演奏をお届けします。ぜひ、最後までお聴き下さい。」

そして、そのようになった。1週間前に同和園(老人ホーム)でコンサートを行い、続づけてであった。この1週間でさらに腕を上げたなというのが分かった。男子部員が多いというのも特徴である。それぞれがいい作用をして、音の厚みであるとか、強弱であるとか、メロディーの流れの美しさであるとか表現できているように思える。「毎日、笑顔が絶えません。」がうれしい。

演奏風景をカメラかビデオかどちらで撮ってやろうと迷ったが、重たいけどビデオで撮ると決め新しいテープを入れて、馳せ参じたら、1分でバッテリーがあがってしまった。「備えなければ憂いばかり 」である。自分で自分らしいと笑った。

30分丁度の計画通りの進行に驚いたが、誰も立ち上がろうとせずアンコールを受けた。大いに盛り上がったふれあいステージになった。8月7日か京都会館での最終発表と聞いている。これは言わば公式試合で、最終は10月7日の文化祭になるのだろう。3年生は後輩に心意気とテクニックを伝授してほしいと思う。また1,2年生は今の内にいいところをしっかり学んでほしい!!

写真は顧問のK先生が撮影し、データはO先生から提供していただいた。

出会いという縁 !

「人生は出会いである。」とこのHPでも何回も書いてきたが、出会いには人だけでなく、ものや文章との出会いもある。

前任校で四条通りの清掃活動をするという取組があった。その時その趣旨のビラを四条大橋で配ったりした。愛想良く、受け取ってくれる人とか、「ご苦労様!」の声をかけてくれる人もいたが、迷惑そうに通り過ぎる人、能面のごとく、無表情で振り向きもしないで、知らぬ顔して通り過ぎる人も多かった。

ある生徒が「先生、そのビラ貸して」と私から紙を取ると、ものの見事に、配り終わった。「すごいなあ」というと「受け取ってくれそうな人とそうでない人はすぐに分かる。」という。「へえ」と思った。それから街で何か配っていたら、すぐにゴミ箱行きとしても、にっこり笑って、とりあえずはもらっておこうと思うようになった。

7月1日に伏見支部PTA研修会が行われ、副会長と親まなび委員の方と出かけていったとき、地下鉄の京都市役所前で何やら配っていた。簡易なうちわが付いていたこともあり、前の経験から受け取った。何のCMなのか未だに分からないが「夏の感謝DAY」と書いてあって、次の文章があった。心に残ったので紹介しよう。

「きょうという日はわたしの残りの人生の最初の一日、と言ったひとがいますが、そうか、ならばきょうわたしが偶然に聴く歌は最初の日の一曲ということになります。きょうわたしがたまたま知り合ったひとがいちばん大事なひとになるみたいに。あ、そうか、だからホーホケキョと鳴く春の鳥も、チンチロリと鳴く秋の虫も、季節がめぐるたびにくりかえされているのに、毎年あたらしく聴こえるのでしょう。わたしたちはいつもたくさんの歌にかこまれて息をしている。それらのおかげで、よろこびもかなしみも全部まるごと、わたしたちはあたらしくなる。」 「音楽にありがとう。いつだって音楽は、勇気をくれる。笑顔をくれる。やさしい気持ちを届けてくれる。そんなすべての音楽に、ありがとう。音楽を愛するみなさんに、ありがとうの3日間に!!」というキャッチフレーズ。

1日が24時間、1年が365日と区切りをつけているのは人間の知恵で単に便利なだけでなく、心理的にも大きな作用があります。一日一日が新しい日、昨日がうまくいかなくても、今日という新しい日なのです。

※※昨日、水難事故に気をつけて下さいのアナウンスをしましたが、5月24日付けで出しました案内をアップしておきますので、もう一度参照して下さい。衣服を着けて水に沈むと泳ぎが得意な人でもパニックを起こし、身動きができなくなります。安易に考えないことが大切です。

水難事故続く、注意を!

今年度になり3つの京都市内の中学校で川で溺れるという事故が起きています。桂川で2名、鴨川で1名です。兵庫県でも3名の小学生が溺死したとの報道もありました。

6月のあの猛暑を思うと7,8月が思いやられます。ましてや今年は例年以上に節電を呼びかけていますので、水辺に出かける機会は増えるでしょう。

人間、水が15cmあると溺れるそうです。何かの拍子でうつ伏せに倒れるとそういうことも起こりうるのでしょう。

東日本大震災が教えてくれた一つに「こんなことは起こらないだろうということはない」ということがあります。小学校までは目も離さず、手も離さずということでしょうが、中学校では手を離すことも大切です。しかし目は離してはいけません。

サッカーなどの試合をテレビで観戦していると、じっと見ているつもりでも、ちょっと目を離したその隙にゴールが決まっていて、悔しがると言うことが私はよくあります。おそらく皆さんも経験があるのではないでしょうか。

命にリセットボタンはありません。子供たちに注意を促すと「もう分かってるって!」とおそらく言うでしょう。それでも言い続けて下さい。言い過ぎると言うことはありません。

亡くなった子供たちからのメッセージはきっとそういうことでしょう。

「心豊かな人生を送るために」堤氏講演 心打つ!

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6月29日(水)授業参観・評価説明・講演会が行われた。朝、テレビの天気予報を見て予想最高気温34度とあった。他のチャンネルでは25度とか言ってくれないかと回すがどこも34度 !


実際はそれを上回るような気温の中、小さな体育館に260名の生徒を入れるとどのような状態か想像は簡単であろう。堤氏には最悪のコンディションでの講演依頼になった。

(堤氏は前にも紹介しましたが、京都府警本部 少年サポートセンター所長補佐で京都市教育委員会 生徒指導課 担当課長でもあるという、めずらしい役職の方である。)

ところがである、マイクをお渡しした瞬間に堤ワールドに包まれた。いつも「人の話は耳ではなく、目と心で聴きなさい。」と言っているが、それ以上に子供たちの首が前のめりになっているのが、前からよく分かった。食いつくような目で聴いていた。こんな最悪の環境の中でも人を引きつけて話せる腕である。自分を振り返ってみるとついつい教師というものは、話がうまく進まないと「生徒が悪い、保護者が悪い、時世が悪い」と自分を棚に置いて話しがちであるが、見習いたいものである。

あっという間の50分であった。私が期待していたとおりの話で非常に満足した。この夏いろんなことがあると思うが、何か自律のひとつにはなったと思う。ただ私の思いも、堤氏の思いもそれだけではない。子供たちが今後20,30,40才と年を重ねても、今日のインパクトは強烈に残ってくれると信じ、演題であった「心豊かな人生を送るために」なのである。

その後、教室で300字程度の感想文を書いてもらった。それを教頭先生にクラスごとにまとめて持ってきていただいた。読んでいる内に引き込まれてしまって、全学年、全クラス4,5時間かけていっぺんに読んだ。夜の9時を回っていた。担任の先生の指導の手が入っているのだろう、ちゃかすような文面は1枚もない。個人差はあるが学年の発達段階に応じた文面に思わず、大笑いしたり、うならさせられたり、これも醍醐中学校の宝となる。堤氏に読んでもらうべく持って行きます。ますます醍醐中学校の子供たちが好きになった。

感想文から一部紹介

■ 落ちている1000円を自分のものにしたら、罪になると知らなかった。でも今まで一度も1000円が落ちているのを見たことがないなあ。

■ 小学校時代、学校に行く途中に財布を拾って中を見たら、10万円入っていて、学校に遅れそうだったので、お姉ちゃんが警察に届けてくれて、落とし主もすぐに見つかって良かったと思ったことがある。

■ 万引きどろぼうを軽く考えていたが、展開によっては強盗になったり、無期懲役や死刑にだってなることがあると聞いて驚いた。

■ 薬物の怖さがよく分かった。初めはタバコから始まると聞いて、お母さんもタバコを吸うてはるので、すぐに止めさせようと思った。

■ 僕はタバコもお酒も薬物もしません。でも一度お父さんのビールをなめたら、苦かった。

■これからの私の人生がよりよくなるために暑い中お話をして下さって、ありがとうございました。この内容は絶対に忘れないようにします。

■携帯電話のプロフとかそんなに危険があるとは思わなかった。今からフィルタリングかけてもらいに行ってきます。

DESL おはよう運動 継続中 !

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DESL D(醍醐)E(エンジョイ)S(スクール)L(ライフ)「楽しい醍醐中学校生活を過ごすために」ということでしょうか。

 その一つとして今週いっぱい、「おはよう運動」が午前8時より25分まで生徒会の担当の生徒、PTA役員、少年補導、教職員の協力の下、行われています。ご苦労様と共にありがとうございます。

生徒の登校のピークはいつも8時13分から16分の辺りです。毎朝8時以前に来る者、8時5分頃、8時25分ぎりぎりに来る者とだいたい顔ぶれは決まっています。おそらくテレビの左上の時刻を見ながら、「まだ間に合う」「まだぎりぎり大丈夫」「もう行かないとダメだ」と思いながら家を出ているのでしょう。大人も一緒ですね。

朝の5分は非常に貴重でちょっとずれると交通事情で何十分も勤務先への到着が遅れることがよくあります。20分ほど早く起きられたら、朝の出だしが全然違うのは分かっているのに、それがなかなかできない。朝日と共に起きて、夕日と共に家路に着く、そんな夢のようなことができたらいいと誰しも思うのだが難しい。24時間営業のコンビニエンスとか確かに便利にはなったが、失っているものも大きい。眠らぬ社会になっているのは問題である。

さて「おはよう運動」は金曜日まで続きますが、私は大概、年中いますので、朝の子供の顔でどんな気持ちで家を出たか分かるときがあります。「にっこり、笑って行ってらっしゃい!」を心がけて、子供を見送って下さい。子供の「行ってきます。」「ただいま。」ほど貴重な言葉はありません。

明日 授業参観と堤氏の講演があります。

ついこの前まで今年は梅雨らしく雨は多いが、まあまあ涼しくていいあんばいだと思っていたら、最近のこの猛暑である。参っている。まだ6月というのに!
東北といえども、この暑さは一緒だろうが、「他で節電しますので、クーラーはつけさせて」と独り言を言ってスイッチを入れる。すると一人暮らししている学生の息子から「もう限界、クーラーつけていい?」とメールが妻に届く。かわいいのか、かわいそうなのか、我慢強いのか、けちくさいのか分からないが、ほとんど自炊で頑張っている。「零下3度ぐらいまでいいぞ!」と言ってやりたい。私にはまねできない。

さて、明日6月29日(水)に授業参観と評価の説明、また堤 勇一郎氏の講演があります。簡単には下記の通りですが、詳しくは15日づけて配布してあります案内か配布文書コーナーを参照して下さい。

■5限 13:20〜14:10 授業参観(各教室)・評価説明(交流ルーム)

■6限 14:20〜15:10 講演会 堤 勇一郎氏 (体育館)

堤氏は京都府警本部の現役の警察官で、また教育委員会の生徒指導課にも担当課長として勤務されている。
2月に自主研修の「リスクマネージメント」を受けたとき、すとんと落ちる話しぶりに感銘を受けて、是非、醍醐中学校でも子供たちに、保護者の方に聞かせたいと思った。その思いが叶ってこんなにうれしいことはない。平日ではありますが、ぜひ学校へ足を運んでいただきたいと思います。もうすぐ夏休みになります。楽しいこともいっぱい待っていますが、落とし穴もあります。「心豊かな人生を送るために」ぜひおいで下さい。きっと来て良かったと思われますよ。

感動的な老人ホームコンサート!

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6月25日(土)に老人ホーム同和園で醍醐中学校吹奏楽部によるコンサートが行われた。これは3月の頃だっただろうか、本校の保護者で同和園の職員をされているの方からの依頼で実現したものである。

曲目が「ふるさと」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」に始まり、吹奏楽部の持ち曲、終わりに「津軽海峡冬景色」「与作」、アンコールにNHK朝ドラの「ゲゲゲの女房」より「ありがとう」実によく考えられた構想で、何回も打合せをして練られた曲らしい。よくこんな練習をしている時間があったなと驚いた。1時間になるコンサートは大成功であった。

車椅子のご老人が多かった。近くの方に「どうでした?」と聞いてみた。「それは、それはよかったですよ。それぞれの楽器の紹介をしてもらうのもよかったです。」ということだった。

介助の方がある方に「よかったねえ」と声をかけられると「涙が止まらなかったわ」とおっしゃる男性の声が聞こえてきた。

またある老人は生徒の手を握り、何も言わずに離そうとしない。思わず泣きそうになった。生徒たちを宝と思い、幸せに満ちた校長であると心から感謝した。

子供たちにもらった元気をエネルギーにして、あと50年、100年、第3,4の青春時代を迎えてほしい。

ご老人に与えた感動はいつか、きっと子供たちにも返ってくる。いや喜んでいただいたことが、自分たちの喜びになっているに違いない。

保護者の方もたくさん来ていただき、楽器の運搬もしていただいた。ありがとうございました。
特に暑い日であった。休日でもあるので職員のプライベートな時間や健康にも気を配らなくてはならない立場ではあるが、本当によくやってくれたと生徒に職員に感謝している。

「ふるさと」や「与作」の時には会場から歌も聞こえてきた。地域に貢献するためにという訳ではなく、「縁あって知り合った君の笑顔が見たいから」ということだろう。改めて音楽のすごさ、すばらしさを思う日になった。

世の中を斜めに見てしまう習慣のついている子供に、大人にもこんな気持ちを誰もが感じてほしいと願う。

「STEP 〜自ら一歩前進・自ら変わろう〜」

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醍醐中学校の教育目標をご存じだろうか。このHPの上にある「一人一人の個性を大切にし、たくましく生きる力と豊かな心を育てる 」である。目標というものは大切なものである。ただ頑張れでは、頑張れない。めざすべきものが人間には必要であり、それがあることで、よりスピードを増して近づけるものである。「個性とは何か」「たくましく生きる力とは何か」「豊かな心とは何か」それぞれが大げさでもなく世界平和、生あるものの幸せをめざすものである。人間一人一人が違っていい、違うからいい。「君が生まれたのには意味がある」とはそう言うことである。

生徒総会で今年の目標が決められた。いくつかある中で子供たちは 「STEP 〜自ら一歩前進・自ら変わろう〜」というものを選んだ。いい目標が掲げられたと思った。

この「自ら」というところに意味がある。私もかつて「自らを鍛え、自らの手で進路を切り拓け」と書いてクラスに学年の通路に貼っていたことがある。「自ら」という意識が芽生えたときに、すでに「一歩前進」である。そしてこの「変えよう」ではなく、「変わろう」という表現がいい。

オバマ大統領が「チェンジ」というキャッチフレーズをもってアメリカ大統領になった。これは「世の中を変えよう」というような意味に思えるのだが、それも大切であるが、人は「自分は悪くない、こうなったのも世の中が悪いんだ。」と考える習性がある。

ケネディ大統領は私の記憶が正確ではないのだが「世の中に何かを望むのではなく、社会に何が出来るか考えよ。」というようなことを言ったそうだ。ベクトルが外ではなく、自分に向いているところが深い。この「自ら変わろう」というメッセージは生徒だけでなく教師にも、子供だけではなく、大人にも向けられた非常に深い意味がある。ご家庭でも語らっていただきたい。

合同球技大会がありました。

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6月24日に京都府体育館で京都市の育成学級の子供たちが集って球技大会を行った。
出張が激増して、京阪バス、地下鉄東西線に乗ることが増えた。周りに聞くと「ぴたぱ」とか「いこか」とか、便利なカードがあると聞いて購入しようとしたが、どこで、どのように手に入れるのか、戸惑った。やっと手に入れて、ドキドキしながら京阪バスを待っていた。ドアが開いて整理券をとる機械があって、その横にカードを入れる機械がまたある。入れようとしてもどうしても入らない。後ろに他の客もあったので、焦ってしまって中途半端に取り出した。見ているとそれは別のカードで、私の買ったカードはまたそのとなりにあった寄せるだけの機械だった。最初の使用に失敗した。地下鉄小野駅で2回目のチャレンジ、今度はうまくいって、とてもうれしい。二条駅で降りてJR二条より円町駅まで同じように乗った。バスも地下鉄もJRも乗れた。本当に便利なものだ。歩いて15分ほどすると体育館に着いた。非常に大冒険をしたような達成感があった。

体育館の中は70数校からたくさんの子供たちが集まっていた。その中でも本校のN君はとびきり背が高い。ピアノを弾き、アルトリコーダーも吹く、この前授業をのぞきに行ったら、「千の風になって」を上手に吹いて聞かせた。毎朝、授業前にグランドを10周走り、部活動は担任の先生と野球部で頑張っている。暑い夏も逃げずに乗り切っただけに他の生徒もその頑張りを認め、仲間として受け入れてくれている。そのことが互いを成長させている。

午前中にバレーボール、午後からドッチボールが行われた。車椅子の生徒は大きなボールで、ボーリングのようなものや、テニスのようなものをやっていた。バレーボールは運動能力によって、3段階にサーブを打つ場所が決められている。N君は一番が後ろから打っていた。それがよく入る。ルールはワンバウンドしてもOK、何回してもOK。ダブルでバウンドするとダメになる。面白いよく考えられたルールだ。彼はクールでそんなに喜びを外に表さない。飛び上がって喜んでいる子とか、そうでない子とか興味の対象が違うのだろうが、人の喜怒哀楽というものはどこで育っていくのだろうかと思った。

一日中彼らといると、だいぶ汚れてきた私の心も洗濯されたような気になった。彼らから受ける感動とはどこから来ているのか。それはひたむきな懸命さである。損得の天秤ではなく、今、目の前にあることに目を輝かせているその姿勢である。

栗陵中、桃山中と合同チームで何とバレーボールもドッチボールも全勝優勝だった。
本人より私の方が喜んでいたかもしれないが、おめでとう!

帰り、カードを使って、乗り物を乗り継ぎ意気揚々と学校へ戻った。朝のドキドキ感はまだある。いくつになってもこのようなドキドキ感はいいものである。
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学校行事
7/11 生徒集会
7/12 個人懇談会週間 〜7/19
京都市立醍醐中学校
〒601-1341
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