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最新更新日:2025/06/19 |
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FOUNTAIN NO.14
京都市立桂坂小学校 山本 泉
年度初めの1か月が終わり,ゴールデンウィークを迎えました。子ども達もすっかり新しい学年・学級にも慣れたようです。連休明けから本格的に学習が進みだします。 さて,前回の「FOUNTAIN〜校長室だより〜」から,以前に「子育て・教育フォーラム」でお話した子どもを取り巻く社会状況の変化について書かせていただいています。今回もそのつづきで現代の子どもの状況についてのお話です。 (3) 近所同士や親同士のつながりがなくなってきた 今も全くないとはいいませんが,昔は何か季節の珍しいものが手に入ったり,旅行に行ってお土産を買ったりすると,隣に配ることがありました。また,掃除をするときもついでに隣の家の前までして,「ありがとう」と声をかけてもらうこともありました。隣近所のつながりが日常的にありました。だから,留守の時に家に誰かが訪ねて来ても,近所の人が,「だれにごようですか。」「どちらさんでしょうか。」と,声をかけていました。 また,子どもが"悪さ"をしても,「注意しといたしな。」「ごめんな!おおきに。」という事後の会話でうまく収まっていましたし,隣近所や子どもと地域に人とのつながりもできていました。 最近は,生活実態が以前とは違ってきており,住宅事情も変わってきたことなどから,近所同士のつながりが薄れてきました。夫婦共働きにでる家庭が増えてきたことにもよるかも知れませんが。近所同士のつながりが希薄になり,子どもも近所の人にあまり挨拶をしなくなってきたように感じます。 確かに,今は物騒な世の中ですから,うっかり子どもに声をかけようものなら,不審者とも受けとられかねません。しかし,本来あるべき姿としてはむしろ,いつも見る近所のおじさんやおばさんが声をかけてくれるという日常こそが,地域ぐるみで子どもの安全を守ることになるのではないでしょうか。 また,親同士のつながりも薄れてきています。学校で子ども同士がけんかをしたりすると,「相手はどんな子や。」と目くじらを立てる親が増えています。ちょっと怪我でもしていようものなら,相手の家に怒鳴り込みに行きそうな剣幕です。 昔は,親同士の付き合いが深かったので,「ああ○○さんとこの△△ちゃんか。」ということで親同士も安心でしたし,「けんかしたみたいやけど,どうせうちの子がいらんことしたんやろ,ごめんな。」「うちこそごめんな。ケガけがさせてへん?」「あんなん唾つけといたら治るわ,どうもあらへん。」などという親同士の会話で大抵の出来事は収まっていました。 親が自分の子どもだけを育てるというのではなく,子どもを取り巻く大人がみんなで子どもを育てるということを,もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。 親同士のつながり,隣近所のつながりは大切にしていきたいものです。 (以下,次号に続きます。) ♪1年生を迎える会♪![]() ![]() ![]() この集会の中で,校長先生から「憲法のお話」を聞いたり,6年生からの「折り鶴のお願い」なども盛り込まれたりしました。 最後にリコーダーや鍵盤ハーモニカで2年生以上が「ミッキーマウスマーチ」を演奏し,花のアーチを通って,にこにこと1年生が退場していきました。1年生133名を迎えて,今年の桂坂小学校は793名で出発です。 なかよし目標(2)![]() ![]() なかよし目標(1)![]() ![]() ![]() 先日の参観&懇談会の折りにきっと見ていただけたことと思います。また毎月,掲示板も更新しますので,ご来校時,立ち止まっていただければ幸いです。 今年度初の授業参観&懇談会 〜低学年〜![]() ![]() ![]() 参観日,こんな学習をしました。 1年生・・・算数 10までのかず 2年生・・・国語 ふきのとう 3年生・・・国語 春の楽しみ,漢字の音読み,算数 わり算 年間を通じて様々な教科の学習を見ていただけるように考えています。 次回は,日曜参観日です。6月5日(日)に予定しています。 今年度初の授業参観&懇談会 〜高学年〜![]() ![]() ![]() 6年生は,修学旅行の説明会も同時に行われました。行き先は昨年と同じ広島・岡山方面です。子どもたちは今からわくわくしているのではないでしょうか。 参観日の学習 4年生・・・国語 「白いぼうし」 5年生・・・算数 「体積」(どちらが大きいか考えよう) 6年生・・・国語 「カレーライス」 総合「PEASE」平和について考えよう やまゆり・・言葉の学習 めぐりくる春![]() ![]() 毎年なら心浮き立つ季節なのに,今年は東日本の大震災で全国民が心を痛めています。先日,こんな記事を目にしました。「多くの緑が断ち切られた東北。その遅い春を伝える映像の一つに,津波で折れた桜の枝先にピンクの蕾がふくらんでいると。あれほどの暴威に耐え咲こうとする意志が被災地の人々と重なる。」自粛ムードの中,東北地方でも桜まつりが開催されたと聞き,何とも切ない気持ちになりました。 心から春を楽しめる日が来ることを祈ります。 133名 笑顔の入学式!!![]() ![]() ![]() 受付を済ませ,名札をつけてもらい各教室へ。今年度も1年生は4クラス。式が始まると待っていたかのように,カメラやビデオが動きました。一生に一度の入学式。正装したかわいい我が子を写したい親心,よくわかります。 ○あいさつをしよう ○お話をしっかり聞こう ○友だちにやさしくしよう と 3つの約束を校長先生と交わしました。 早く学校になれて,たくさんの友だちと仲良く遊び,勉強しましょうね。 ようこそ桂坂小学校へ![]() ![]() ![]() 続く始業式では,校長先生が話される学校の目標を確認し,今年度もさらにがんばる決意をした子どもたち。いよいよ担任発表!!歓声で少し体育館はざわざわと・・・。 「学校大好き! 先生大好き! 友だち大好き!」の子どもになってほしいな。 平成23年度桂坂教育のスタート!![]() 『人とよりよくかかわり,楽しくまなぶ桂坂の子』 <目指す子ども像> ◎自分から進んで学習する子 ◎明るく健康で,元気な子 ◎心やさしく,友達を大切にする子 <目指す教師像> ◎自ら学び,よく考え,進んで取り組む先生 ◎やさしい心,しなやかな体力を維持する先生 ◎社会性を身につけ,集団指導体制を実践する先生 ★ 学校経営の方針 京都市教育委員会において「学校教育の重点」が作成され,例年通り保護者や地域住民の皆様に配布される予定です。この中には日々の教育活動で常に念頭において取り組まなければならないもの,今年度より京都市立小学校として,あるいは義務教育として取り組まなければならないもの等,多くの示唆が記述されています。これをもとに,桂坂小学校としてなすべきものを見極めつつ,児童の実態や地域の特色を勘案し,具体的取組を進めていきたいと考えています。 また,本年度より完全実施となる新学習指導要領の内容を踏まえ,基礎的・基本的な学力の確実な定着と,知・徳・体の調和の取れた成長を図るため,教職員が一丸となって児童一人ひとりを大切に育てていく所存です。 ★ 教育方針 1.児童の実態を個々に把握し,家庭・地域との連携を指導計画の作成や指導方法の改善に生かし,確かな教育を推進する。 (1)児童一人ひとりの特性や興味・関心を的確にとらえ,個に応じた指導を工夫します。 (2)児童の小学校6年間における系統的な学習を進めるため,各学年における指導計画の共通理解のもと,指導を行います。 (3)積極的に地域の人材の活用を図り,地域社会とふれあいのある体験活動を通して児童に豊かな心を育む授業を行います。 (4)問題解決的な学習の場を積極的に設定し,児童が自ら学ぶ意欲を高め,主体的に学習する習慣を身に付ける指導や,家庭学習の指導を行います。 2.教育の効果を上げるために,指導方法や指導体制の工夫改善に努める。 (1) 算数科を中心に協力指導(習熟度別等)による授業を行います。 (TTを5・6年生で実施する。) (2) 学習指導要領改訂に伴い,英語活動を5・6年生で実施します。(ALT) (3) 朝の帯時間等を活用し,基礎的・基本的な学習内容の定着を図ります。 3.体験的な学習を豊かなものにするため「K’Z(きっず)タイム」や特別活動を計画的に推進し,豊かな心を育む道徳教育とする。 (1) 心と心のふれあいの場…交流学習,児童朝会,兄弟学年,異年齢集団の交流 (2) こころを耕す教育の推進…日々の学級活動,「こころのノート」の活用 (3)自然や地域とのふれあいの場…学校行事,委員会活動,クラブ活動,授業 4.人権意識の高揚を図る。 日常生活の中の人権問題や矛盾に気付き,人権尊重の精神を養います。 教職員自らの人権意識を高め,子ども達が友情をはぐくみ,互いに認め支えあい,正しい判断をもって人として尊重しあう態度を育てます。 (1)人権教育委員会を中心に行う,あらゆる差別に気付き,差別を許さない高い人権意識を身に付けさせる取組を行います。 (2)毎月の「なかよしの日」の指導を中心とする人権教育の連携と充実を進めます。 (3)「やまゆり学級」の育成教育や,LD等支援の必要な子どものための総合支援教育を推進します。 (4)「いじめ」に対し日常から人権意識の高揚を図り,正義感・生命尊重の心を 育て,児童との信頼関係の上に立った積極的な教育相談により,問題の早期発 見,早期対応を行います。 5.校内研究を推進する。 (1) 教員自身の指導力を高めるため,校内全体で授業づくりについての研究を行います。 (2)よりよい授業を目指して学習指導案の作成を行い,教員の指導力向上を図ると同時に,児童の基礎的・基本的な学力の向上と定着を目指します。 (3)研究教科は前年度に引き続き国語科とし,児童の実態を踏まえつつ,さらなる積み上げを目指すと同時に,桂坂小学校としての授業形態をつくり,指導案などの成果物として蓄積していきます。 6.若手教員研究会を継続実施する。 (1) 若手教員の授業実践力・指導力の向上を目的とし,授業研究を行います。 (2) 指導案を作成して公開授業を行い,若手同士で参観して互いに高め合うと同時に,管理職・教務主任が指導助言を行います。 7.「学校運営協議会(コミュニティ・スクール)」の取組を進める。 (1) 課題と方向性 京都市立小学校の多くが学校運営協議会制度の先進的な取組・研究を進めている現在,桂坂小学校では趣旨にある「地域に開かれた信頼される学校づくり」を「平成の番組小学校」を創造するものとして,地域社会と協働して進めなければならないと考えます。 桂坂小学校は地域の開発とともに平成元年に開校された歴史の新しい小学校です。総合的な学習の時間において学校・地域の特色を生かして教育課程を編成し実施するのと同様に,先進的な取組の小学校においては学校運営協議会のねらいとするところにおいても特色がうかがえます。本校PTAや自治連合会の組織や運営において古い習慣にとらわれることなく行われている状況から,一つ一つの取組を新しい伝統として築きあげることが大切であると考えます。 (2) 取組の内容 ○ 各種の専門性を有する地域の人材やOBの登用とそれらを活用した教育活動 ・ 校区に国際日本文化研究センターや京都大学桂キャンパスがあり,保護者や地域住民の皆様の教育に対する関心も高く,熱意ある支援を日常的に受けています。これからも,様々な学問に触れる機会を創造します。 ・西総合養護学校やふれあいの里などの福祉施設を校区内に含む利点を最大限に生かし,LD等教育的な支援を必要とする児童はじめ,全ての児童の可能性を最大限に伸ばす教育を追究します。 ○ 地域活動と学校教育活動の融合のあり方 ・地域ネットワークの構築のため,「桂坂統一クリーンデー」「桂坂統一 夏まつり」「区民体育祭」などの地域行事と学校行事の連携とその共同化を図り,学校と地域・保護者が共に児童を見守り育てる関係を一層推進します。 ・PTAや地域における文化・芸術活動(カザラッカコンサート・お話会・コーラス・書道・絵画など)をより活性化し,文化・芸術環境の充実を図ります。 ○ 運営を含めた学校評価のあり方 ・学校運営協議会と教職員の校務分掌の整理を行い,学校における評価担当を置き,原案作成に当たります。 ・学校運営協議会メンバーの構成や公募の方法を確立するとともに,次年度に生かせる評価項目とその対象を探ります。 |
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