5月30日(水)午後2時15分から、京都アスニ―で「中P連総会・研修会」が開催されました。最平成23年度の事業報告と決算報告がなされた後、平成24年度の新役員が承認されました。そして、平成24年度の活動スローガンを『子どもたちの未来のために つながろう人と人 つなげよう心と心』とすることが決定しました。そ0ノ五、活動方針案・事業計画案・予算案が承認され、平成24年度の中P連活動が始まりました。
総会終了後、京都市教育委員会 教育企画監 で昨年度まで堀川高校の校長を務められた、荒瀬克己先生の講演「背のびが人を育てる」がありました。その講演内容の要約は次の通りです。
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人は複雑なものやことから逃げる、そして安心、安全、簡単、手軽なほうへといきたがる。
でも、発達段階に応じて、複雑なことに挑戦は必要。
堀川では、答えの出ないものにたずさわらせたいと考えている。
学校で世界史の成績が伸びないのは、なぜか?を考えた。
3人の教師がこれをやらせていますと、きちんと整理された問題や参考資料など、生徒がやる機会をあたえて、きちんとさせていた。
しかし、出来ない?なぜ?
違う角度からみたら、なぜこれをやらせているのか?と聞いた。
しかし、やらない、やれない、出来ない理由だけがでるだけ。
そこで、考えたのが学校の都合だけで、教育するのはやめようと。
一人の人間は、きまった成長があり、その時その時何が出来るのかを考え支援することに。
かわいい子どもには、旅をさせよ。
みなさんは子どもに旅をさせていますか?
長野の学校で肥後守(ナイフ)を入学式に送られる小学校がある。
鉛筆をそれで削る。
刃がボロボロになると、砥石で研ぐ。
だんだん刃が無くなり、卒業式のころには、刃も小さくなり、それが勲章になると言う話である。
刃物は危ないから、触るなでなく、きちんと使い方を教えて使わせたらいいのだと言われていた。
げがした時、痛いのがわかり、人を傷つけないのだと。
私達の時代は、当たり前にやっていたことだよねでも、今違うかな。
今子どもに口うるさく言っていないか?
今の子どもは、友達や世間が複雑で疲れいる。
だから、欠席したり、不登校になるケースが多い。
自分がなぜ、愛されているのかと考えた子どもがいた。
いい子いい子であるから、愛されているのだと思っていた。
そして、その子はやりたい事がわからなくなり、その事がつらく自分をおいつめ、不登校になった。
話し合いのなかで、親の前でいい子でなく、言いたいことが言えるようになって、やっと自分らしさが取り戻せた。
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自分自身にとっても、深く考えさせられた素晴らしいお話でした。