最新更新日:2024/06/08 | |
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いい終業式だった。
通年制になって4月の始業式、3月の終業式というのが正確な言い方かもしれないが、1年間を3期に分けている。3学期ではない。2期制のときも、夏休みに入る前の集会は「前期、1回目の終業式を始める。」と回りくどい、訳の分からぬ表現になっていたが、1期の始業式、終業式とすると、すっきりする。本校ではそういう呼び方をしている。
12月21日に2期の終業式を行った。始めに生徒集会を生徒会本部が行ってくれて、吉水会長がこれまでを振り返り、各係がお礼と反省を述べ、締めとして大塚副会長が校歌のピアノ伴奏を行い、みんなで歌った。彼は放課後、音楽室に通い、必死に練習をしていたのを知っている。習っているのではないが、上手に弾いた。みんなが集まって校歌を歌うという習慣がついたことは非常にうれしいことである。 終業式の前に表彰式を行ったが、美術のポスターコンクール、税の作文、ソフトテニス、体操、水泳とたくさんの生徒たちが表彰された。おめでとう。よく頑張った! 毎回、テーマを持って話しをするようにしているが、今回は「信頼」について話した。 学生時代、丸太町の裁判所の近くに住んでいた。私の部屋は日が入り込む窓が一つもなく、いつ目が覚めても夜だった。「窓のない家」として昔の教え子たちには有名な部屋だった。その近くに今は閉店してないが「竹富」という料亭があり、2年ほどアルバイトをしていた。ある日、店の大将が「肥後君、このお金を銀行に振り込んできてほしい」と今まで見たことも触ったこともない50万円という大金を託された。手が震えた。抱きしめるように銀行に持っていったことを思い出す。信頼されているという思いから内から温まってくる思いがしたのを覚えている。 教師になってからは、詳しいことは述べられないが、「この子がお宅の高校でやんちゃをして、迷惑をかけるようなことがあれば、私は教師を辞めます。」と言い切ったことがある。本人は知らないのであるが、よく言ったものだと思う。何よりそう言わしめたその子が偉かった。心の底から信頼できたからだ。 信頼とは自然な挨拶ができること。時間をしっかり守れること。そのことから生まれてくると言っても言いすぎではない。と締めくくった。 至らぬ事も多々ありました。そのことは深くお詫びし、次に生かしていきたいと思います。また、それでも協力していただいたことに深く感謝申し上げます。 いい年をお迎え下さい。そして来年も宜しくお願い致します。 |
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