最新更新日:2024/06/12 | |
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節分を前にして!
それぞれの国に独自の行事があります。それは文化であり、大切にされてきた先人の精神、思いであります。その一つ一つに「謂(い)われ」があります。
これを辞書で引いてみると「 故(ゆえ) 所以(ゆえん) 訳(わけ) 意味合い 言い伝え 理由 原因 由来 来由 因由 事由 沿革 来歴 故事 由緒(ゆいしょ) 因縁 故事 ⇒わけ【訳】 ⇒いいつたえ【言い伝え】 ⇒りゆう【理由】 ⇒げんいん【原因】」と出てきます。 要するにそれ故の「意味がある。」ということです。それを大切にする人間が好きである。 「学級通信」や「学年通信」などがよく配信されていて、それを読むのが楽しみなのだが、吹奏楽部の部活動通信「すいぶつーしん」に壊れて修理もきかない楽器の処分をするに当たって、丁寧な移動があったらしい。処分すべき場所に着いたとき一人の生徒が楽器に対して「今までありがとう!」と声をかけていたという。 時々、書くのだが、目に見えぬものへの、物言わぬものへの畏敬の念ということが育っているのだなと思い、その子の家庭が見えるようでもあった。 また、部活動と本部役員の狭間で板挟みになって苦しんでいる生徒はどこの学校でもいる。昔もいた。そんなとき気持ちよく「 行っておいで」と送り出してくれた部員に対する「ホッとします。たった一言でこんなに心がかわるなんて・・」と感謝の言葉も述べられていた。そんな生徒がいることと、それを見逃さない教員に「あっぱれ」である。 ずっと昔、土曜日の午後に教職員で野外炊飯をしたことがあった。ご飯を食べきれず、持って帰ろうという手も上がらず困っていた家庭科の先生が地面に穴を掘り、「神様、ごめんなさい!」と言って埋めた。その言葉が耳に新鮮に残っている。 明日は節分である。今は「福は内、鬼も内」という寛容な言葉もあるようだが、その鬼にもよると思うのだが。豆をまき、巻き寿司をかぶりつく、残していきたい伝統である。 |
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