最新更新日:2024/06/17 | |
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平成30年1月20日
1月17日は,1995年に発生した阪神大震災からちょうど23年目に当たる日でした。兵庫県南部で発生した震度7の大地震は,6434人もの命を奪いました。京都で震度5の揺れを経験した私でさえ,その時の衝撃は体が覚えています。その後も,2011年3月の東日本大震災,2016年4月の熊本地震など多くの犠牲者が出る災害が続いています。災害によって命を奪われた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに,今後予想される大地震や災害への備えを加速させる必要性を強く感じます。災害をなくすことはできないかもしれませんが,備えをしっかりし被害を少しでも少なくすることで大切な命を守ることは出来るはずです。そのためにも,これまでに発生した災害の記憶を風化させず,我々一人ひとりが災害に対しての意識をさらに高めていく必要性を強く感じます。
九条中学校では,教育目標の目指す生徒像で「いのちを大切にし,互いに尊重し合う生徒」ということを最初に挙げています。また,同じく目指す学校像では,「子どものいのちを守り切る学校,一人ひとりが大切にされ,仲間を信頼し生き生きと活動できる学校,…」と,一番に命を大切にすることを目標に掲げ,これらの目標をもとに教育実践を進めています。「いのちを大切にする」という最も根源的な営みの上に,全ての教育活動はあります。生徒一人ひとりの命を大切にする教育活動の実践の中にこそ,子どもたちの成長があると考えます。「いのち」とは,「存在」そのものであり,「人としての尊厳」と捉えています。 しかし,こうした教育目標とは裏腹に,日々の教育活動においては,目指しているものからかけ離れていたり,不十分な点,至らない点がまだまだあるということも認識しています。不十分な点,至らない点を全教職員で再確認し,共通認識の上に,チーム学校として,学校の使命と責任を肝に銘じ,今後の教育活動を進めて行かなければなりません。生徒一人ひとりの心に寄り添い,生徒一人ひとりの成長を心から願う九条中の教育活動でありたい,そうした教育実践を行っていきたいと考えています。九条中学校創立70周年に当る本年を,新たな九条中学校のスタートの年といたします。 保護者の皆様,地域の皆様には,今後とも,九条中学校の教育活動に対して,ご理解とご支援,そしてご鞭撻をお願いいたします。 平成30年1月 九条中学校 校長 西谷秀喜 |
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