京都市立学校・幼稚園
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【京都賞】高校フォーラム校内スタッフが事前学習会に向けた準備をしています!

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 10月27日(木)放課後16時45分から約1時間,2階生物室にて,生徒スタッフ(1年生10名)が「京都賞高校フォーラム・校内事前学習会」に向けた勉強会を行いました。

[京都賞高校フォーラムについて]
 京都賞ウイークの行事(授賞式・記念講演会・ワークショップ等)である「青少年育成プログラム」の一環として,稲盛財団主催・京都大学共催により,京都大学百周年時計台記念館を会場として,毎年11月中旬に行われています。京都市内を中心とする府内の高校から400名を超える多数の生徒が参加します。
 今年は,第32回京都賞(基礎科学部門)受賞者の本庶佑博士(京都大学名誉教授)から御講演いただきます。 

[校内事前学習会について]
 これは,「京都賞高校フォーラム」での御講演内容をできるだけ理解できるようにするために,校内生徒スタッフが企画・運営する西京高校伝統の取組です。
 「京都賞の歴史や過去の受賞者,稲盛財団」「博士の生い立ちやこれまでの功績」「受賞理由となった博士の研究内容やその基礎知識」という3点について,スタッフの生徒から参加生徒たちにレクチャーを行い,理解が深まるようにします。

[本日の勉強会について]
 とは言え,難しい御研究内容を生徒スタッフ(1年生ばかり10名です)の力だけで理解するのは,なかなか大変です。
 本日の勉強会では,生物科藤田先生にお越しいただき,稲盛財団様からいただいた資料も参考にしながら,本庶博士の業績の一端を紐解きました。
 その前に,藤田先生は,“そもそも”ということで,「京都賞とノーベル賞の設立趣旨の違い」等からお話しを始めて下さいました。
 今年度のノーベル生理学・医学賞を受賞される大隅良典先生(東京工業大学栄誉教授)は,平成24年に第28回京都賞(本庶先生と同じく,基礎科学部門)を受賞されている等,これまでに京都賞とノーベル賞の両方を受賞された方は大隅先生で9人目だそうです。このため,“日本発のノーベル賞の先行指標”と言われたりすることもありますが,端的に言えば,「ノーベル賞」は,ダイナマイトの発明によって富を得たアルフレッド・ノーベル氏が遺贈した基金から「人類の福祉に最も具体的に貢献した人びと」に与えられる賞であり,物理学・化学・医学生理学・文学・平和の5分野(経済学賞だけはノーベルの遺言にはなく,スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として昭和43[1968]年に設立されたものです。)があります。
 それに対して「京都賞」は,稲盛和夫氏が設立した稲盛財団により,「科学や文明の発展,また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献をした人」を顕彰するものであり,先端技術部門,基礎科学部門,思想・芸術部門の計3部門からなります。つまり,ノーベル賞のような“具体的に人類の役に立ったか”という観点ではないこと,また部門もノーベル賞で設定されていないような分野を置いているなど,「科学の発展と人類の精神的深化のバランス」を願う立場から選考が行われています。・・・こういったことを冒頭におっしゃって下さいました。

 さて,いよいよ本題(受賞理由「抗体の機能性獲得機構の解明ならびに免疫細胞制御分子の発見と医療への展開」の説明)です。しかし,1年生は「生物基礎」の授業で免疫のしくみについてまだ学んでいませんので, “かいつまんで”流れを説明して下さいました。詳しく書きますと,今度の事前学習会で本校の参加者が生徒スタッフからの説明を聴く楽しみがなくなりますので,ここでは,「免疫のしくみ」「免疫に関するこれまでの研究の流れの紹介」「本庶先生の研究と授賞理由」について,“利根川進博士”“生物学上の大発見”“B細胞”“Y字形”“定常部・可変部”“組み換え”等のキーワードをもとに,まずは一通り耳に入れた,というところであるということのみ御報告するにとどめておきます。

[今後の予定]
 事前学習会でのプレゼンテーションに向け,生徒スタッフたちは3つのグループに分かれて準備を進めています。また,事前学習会のポスター作りも並行して進めています。
 スタッフの皆さん,高校フォーラムでの御講演聴講をより実りあるものにするため,まずは自らが理解を深め,リハーサルを重ねて11月10日(木)の事前学習会を盛り上げて下さい。
 期待しています!


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