最新更新日:2024/09/19 | |
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2年生「献血セミナー」を受講しました〜「京都市シェイクアウト訓練」も同時実施
3月11日(水)9時から,7階大講義室において,2年生全員を対象に「献血セミナー」を行いました。この日は「東日本大震災」が起こった日でもあり,また「京都市シェイクアウト訓練」がセミナー開催中に行われることから,この訓練も同時に取り組み,発災時に命を守る行動をとることの大切さやその注意点についてもお話しいただくこととしました。
講師は,京都府赤十字血液センター献血課の,献血係長澤村 大様と,献血課主事の野口友理子様のお二人です。 まず,「日本赤十字社」について。「赤十字」(国によっては「赤新月」や「赤水晶」を使います)マークの意味や,「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し,いかなる状況下<究極の状況は,戦争や大災害[地震・噴火]等>でも,人間のいのちと健康,尊厳を守る」という日本赤十字社の使命をはじめ,代表的な事業(病院・看護婦等養成・災害救護・献血・社会福祉),血液センターの業務(献血の受入,検査・製剤,血液の供給)等についてわかりやすくお話し下さいました。 次に,「献血の必要性」について,DVDのビデオ映像を約10分間視聴した後で説明をして下さいました。基本的に血液は人工的には作り出せず,長期保存することもできません。(有効な期間は,血小板成分献血は採血後4日間,全血献血は21日間,血漿成分献血は−20度で冷凍して1年間だそうです。)医療現場では毎日血液製剤が使用されており,毎日適当な量の献血が必要となります。(京都府では1日あたり310人分)輸血が最も多く行われるのは病気の治療で,実に80%以上が用いられていて,そのうち約40%が白血病を含むガンの治療に使われています。 そして,「献血の流れ」についてスライド資料を使って紹介した後,「献血の今」(献血を取り巻く状況)についてお話し下さいました。若年層の献血者が減少傾向にあり,一方で輸血を受ける患者は50歳以上が多い現状から,ピーク時には全国で100万人分の血液が不足するおそれがあるそうです。 ここで,一旦「東日本大震災」当時の状況やどのような活動をされていたかについて,実際の写真を示しながらお話し下さいました。そして,9時30分となり,シェイクアウト訓練開始です。会場の大講義室はシートピッチが狭いので,低い姿勢を即座には取りづらかったようですが,それでも上着やひざ掛けを頭にかぶせてしゃがむなど,工夫して訓練に取り組んでいました。 澤村様からは「少し時間が掛かっていたが,まず命を守る行動をする,ということが大切。大したことはないだろう,と思って何もしないというのはだめ。また,出入口が変形して開かなくなることがあるので,出口の確保も重要である,など,的確なアドバイスをいただきました。 東日本大震災当時,京都でも献血者が急増したそうです。被災地に実際に行ってボランティア活動をすることだけが支援ではない,ということがよくわかりました。一方で,血液は長期保存ができません。供給の偏りが出ないよう,当時,「少し時期をずらしてお越しください」と呼びかけることもあったそうです。血液センターのホームページには,血液型別に「現在の在庫状況」が示されています。各自でしっかりと状況を判断した上で,ベストの時期に協力するように心掛けていければと思います。 そして,「知ることも,伝えることも,献血への協力」です。今日お話しいただいたことを,少しでも広めていければと思います。 折しも,この記事を掲載する当日(14日)から,「第3回国連防災世界会議 仙台」が開催されています。命や健康を守る取組,発災時の対処の仕方等についてふだんから考え,準備を進めていくようにしていきましょう。 [写真] 上段 左 会場の様子 右 赤十字マークのいろいろ 中段 左 説明の様子 右 東日本大震災当時の様子 下段 左 シェイクアウト訓練で「身を守る行動」をしているところ 右 代表生徒からの謝辞 |
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