最新更新日:2024/06/12 | |
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2年生人権学習で「認知症あんしんサポーター講座」を行いました。
1月9日(金)6・7限,7階メモリアルホールにて,2年生人権学習を行いました。講師は本校校医の杉本英造先生と,北隣にある京都市西ノ京地域包括支援センターからお越しいただいた木村晴美様(主任介護支援専門員)をはじめ6名の職員の方々で,内容は「認知症あんしんサポーター講座」です。
この講座は,厚生労働省が推進している「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として行われている「認知症サポーターキャラバン」事業として実施されており,「認知症サポーター」(認知症について正しく理解し,認知症の人や家族を温かく見守り,支援する応援者)を全国で養成し,全国が認知症になっても安心して暮らせるまちになることを目指しているものです。(26年9月30日現在で,全国では540万人を超える認知症サポーターが養成されています。)京都市においては,「京都市長寿すこやかセンター」が主管しています。 認知症は誰にでも起こりうる病気で,65歳以上では約7人に1人に症状があると言われています。今回の講座では,まず,6限目に,杉本校医から認知症についての講義をしていただきました。導入として「おばあちゃんが認知症になった」と題するアニメ映像を視聴した後,具体的な事例を織り交ぜながら,認知症について医学的な説明等をわかりやすく行って下さいました。 7限目は,お越し下さった職員の方々と本校教員とで行ったロールプレイングと,それをもとにした生徒同士によるグループワーク(認知症の人への対応を考え,発表する)を行い,最後にまとめをしていただきました。 ロールプレイングは「道に迷ったおばあちゃんと少年」「夕食を食べたのを忘れたおばあちゃんと嫁」の2本立てで,おばあちゃん役は職員の方,それに対応する役は教員が演じました。生徒たちはそれぞれの場面でどのような対応をするべきかを数人のグループごとに話し合い,いくつかのグループには舞台上で実演してもらいました。 職員の方からは,生徒達の対応の仕方について「安心感に包まれた愛のある対応でした」等の感想や御講評をいただきました。そして,「実際に認知症は机上の話ではなく,現実に遭遇します。自分がどんな状況であってもどうにかその人を次につなぐ対応を思案し実行せねばなりません。物忘れが主な症状ですが,認知症の人も感情は残っていて,相手の感情を読み取るのが鋭いのです。相手の気持ちを考えて,皆さん,優しい気持ちで対応してください。」というメッセージを下さいました。また,村上校長はまとめの中で,「認知症の人に対して,視線を合わせてその方の症状をまず認識すること,ちゃんと近づいて優しく声をかけてあげることが大事だ」ということを強調されていました。 今回学んだことは,単に認知症の方だけでなく,普段の生活の中で出会う様々な方々への対応にも通ずるものがあります。「まず相手のことを考えて優しく接する」ように心掛け,ちょっとした心遣いと思いやりを大切にして,温かいコミュニケーションをとりあっていってほしいものだと思います。 講師の皆様,お忙しい中生徒たちのために講座を開いてくださり,有り難うございました。 [写真] 左上 杉本校医による講義 右上と左下 ロールプレイングの様子 右下 グループでの話し合いの様子(センターの方にも入っていただきました) |
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