最新更新日:2024/09/19 | |
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1年生EEP講演会を行いました!
12月18日(木)6限,7階大講義室にて,高校1年生全員を対象に,専門科目「エンタープライズ1」の時間を利用して,京都大学白眉センター特定准教授で文化人類学が御専門の王柳蘭先生に御講演をいただきました。演題は「異文化が運ぶメッセージ−フィールドワークの挫折と学びを通して」で,この講演会は,地域研究コンソーシアム(JCAS)オンデマンド・セミナープログラムの一環として開催されたものです。
王先生が特に強調されていたことは,「主体性がフィールドワークの成果を決める」ということです。例えば,相手の価値観を理解することで自分の価値観を見つめ直し広げることができ,感じ取れることが増えていきます。このことを実行する際,主体的に人とコミュニケーションをとらないと十分な成果を上げることはできません。自分の感性がどの方向に広がっているかを常に考えることが主体性を高めることになります。 また,フィールドワークをする際には「郷に入れば郷に従う」ことが重要で,「たくさん失敗する方が得るものが多い」とお話されました。現地に行く前に多くのことを調べて仮説を立てることになりますが,フィールドワークで大切なことは現地調査を実施することでその仮説をつぶして新たな考えを生み出すこと,つまり探究の連続,未知との遭遇を楽しみながら自分の価値観を広げることが大切である,とまとめていただきました。また,御自身のフィールドワークでの失敗談やフィールドワークの心得(「現地語をマスターする」「相手の宗教や心をおもんばかる」等)についてもお話し下さり,来年3月に実施する「海外フィールドワーク」成功に向けて,特に現地でのフィールドワークの計画をグループ単位で作り上げようとしている生徒たちにとって,意義深い講演会となりました。王先生,有り難うございました! |
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