京都市立学校・幼稚園
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「能楽交流鑑賞会」に向けての事前学習会を行いました!

 11月15日(土)11時50分から,1年生全員を対象に,7階大講義室において,「能楽交流鑑賞会事前学習会」を行いました。
 この取り組みは,来る12月9日(火)午後に同じく1年生全員を招待して行われます「能楽交流鑑賞会」(主催:一般社団法人京一商西京同窓会)に向けて,能楽の基礎知識や演目の紹介等を,能楽師の方にお越しいただいて「事前学習会」として行っているものです。

 講師は,廣田幸稔先生(金剛流シテ方・重要無形文化財[総合]認定)で,惣名貞助氏(金剛流御宗家金剛永謹氏の内弟子さんです)とともにお越しくださいました。
 能楽についての基本的な知識や,鑑賞会当日の演目の中心である「葵上」の内容等を中心に,柔らかな語り口でわかりやすくお話しして下さいました。
 また,生徒の代表1名が能の装束と面(おもて)を実際に身につけさせていただき(面は「つける」ではなくて「かける」と言うそうです。),「着物は思ったよりも軽い」「面をつけると視野が狭くなる」など,体験してみての感想を述べていました。
 御講演の最後には,生徒全員が「高砂」待謡を廣田先生のあとに続いて謡いました。本物の「謡」を聞き,実際に自分が謡ってみることで難しさとともに親しみを感じたようです。

 生徒の感想をいくつか御紹介します。
・僕たちがこれからグローバルに活躍していくためには,自国の文化をよく知るということが最も大切だと感じました。「大事なのはオリジナリティーで,それがないとグローバルにはなれない」とおっしゃっていたのが印象的でした。鑑賞会では,日本が長年の間築き上げてきた貴重な文化を,しっかり自分の体で感じたいと思います。
・改めて考えてみると,日本の文化について知らないことばかりだと気づきました。この機会に,能だけでなく,様々な日本の伝統的な文化について少しずつ学んでいけたらいいなと思います。そして,自信をもって自国の文化を海外に発信できるようにしたいです。
・能だけではなく,日本人のジェスチャーに関する話,着物のシルエットと洋服の違いなど,幅広くお話し下さって興味深かったです。
・印象に残ったのは,「狂言は見てわかるもの,能は感じるもの」というお話です。理解できないその言葉(能の詞章)をしみじみと感じられるようにできたらよいな,と思います。また,席が前の方だったので,装束のすごく日本的な良い香りがしたのも印象的でした。
・生徒の代表が面をかけたときに,さっきまで笑っていると思っていた面が,すこし悲しそうに見えました。とても深い世界だと思いました。
・能は堅苦しいとか難しいという勝手な先入観を持っていましたが,全ての話がとても面白かったです! また,謡の声がすごく通っていてきれいでした。12月の鑑賞会が楽しみになりました。
・私は茶道を学んでいるのですが,お話を伺ううちに,形式化して表面的な気持ちのあらわれをおさえることで,奥にある想いに注目することができるのだと,今日初めてわかりました。
・この講演の節々で「ああ,美しいなあ」という感情が湧きおこりました。日本の心。日本の美。隠すことで,あふれるものは濾過された水のようにきれいで繊細なのですね。

 12月に行われます「能楽交流鑑賞会」は一昨年(10期生が1年生のとき)から始まった取り組みで,本校の大先輩の皆様とともに,金剛能楽堂で仕舞・狂言・能を鑑賞させていただきます。本日の事前学習会を契機として,能楽をはじめとする日本の伝統文化に自ら触れ・感じ・興味と知識を深めていってほしいと思います。
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